『Highway 246 Revisited viol.2』と名付けられた出し物で、米国ルーツ・ミュージック愛好する、普段からいろいろと交遊があるらしい担い手たちが会した公演。表参道・CAY。

 野暮用の後、ちょうど19時に会場に入ると、京都の女男混合グループ、パイレーツ・カヌーがパフォーマンスしている。ドブロ奏者やマンドリン奏者もいて、弦楽器奏者がいろいろ。そして、まったくもって、米国土着系音楽愛好を根におく手作り音楽を無理なく聞かせる。新作『One For The Pain In My Heart』を出したばかりの彼女たちは昨年オースティンのサウス・バイ・サイス・ウェストに出演するとともに、米国ツアーもしたらしい。生ギターを弾きながら歌うリード・ヴォーカル嬢(米国人とのミックスのよう。もすぐ米国に引っ越すと、MCで行っていた)の歌い口はなかなか魅力的。歌声にある透明度の高さが印象的で、アイリッシュ・トラッドを歌ってもはまりそうと思う。この手のグループの場合、ちゃんとドラマーを入れない場合もある(そのほうが練習も楽だし、ライヴ設定も同様)が、ちゃんとリズム隊を入れていることにも、好感をぼくは持った。それにより、ほんのりスワンプ情緒も加わるしね。
 
 その後は、桜井芳樹(2001年3月24日、2005年2月19日。2007年6月29日、2012年6月14日)のプロデュースで新作『ミンストレル』を7月に出したスーマー(歌、生ギター)とギターの桜井のデュオ。彼は日本語のフォーク曲といった感じのものを、太い声で披露する。

 その次は、中村まり(2012年6月14日、2014年6月2日)の出番。彼女に加え、ギターの安宅浩司とバンジョーの原さとし(2007年6月29日、2012年6月14日)がサポート。悠々と、大河が流れるが如く、アコースティック&アーシー、そしてアダルトでもある実演を展開。大河が流れるが如く、という、あまり適切じゃない形容を用いてしまったのは、中村の歌のどこかにある効果的な濁りが、威風堂々としたノリを確実に導くからか。この手の音楽性だとおっさんが多そうだが、彼女や先のパイレーツ・カヌーに対する同性支持者も多いのだろう、何気に女性客がけっこういたはず。

 最後は、出演者による全員でステージに上がる。で、パイレーツ・カヌー曲や米国ルーツ傾向曲(やはり、アイリシュ・トラッドが根にあるときっちり思わせられるものも)などを披露したよう。和気あいあい、本当に仲が良さそう。その様は、なんか記録映画のフィナーレ映像のよう? とにかく、出演者自身が同好の仲間たちと一緒の場が持ててることがうれしくてしょうがないという感じに溢れていたナ。さぞや、打ち上げも盛り上がったと推測される。終演時間は、22時半ぐらいだったか。

▶過去の、中村まり
http://43142.diarynote.jp/201206181341313130/
http://43142.diarynote.jp/201406110834215934/
▶過去の、原
http://43142.diarynote.jp/?day=20070629
http://43142.diarynote.jp/201206181341313130/
▶過去の、桜井
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-3.htm シカラムータ
http://43142.diarynote.jp/200502232040290000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20070629
http://43142.diarynote.jp/201206181341313130/

<今日の、夜>
 電車に乗ると、浴衣姿の女性が何かと目につく。そういえば、浴衣姿=キャバ嬢とガチ連想する知人がいます。今年は女性の浴衣姿を例年になく、目にしたような。でも、そういう光景もそろそろ見納めになるかな。
 昼間はともかく、ここのところ、夜は多分に涼しい。というか、もしかして今年は熱帯夜がなかったのではないか。ノーエアコンを志向していると、そういうことには敏感になりマス。お盆も過ぎたし、ああ秋に向かっているナと感じることは、より多くなりそう。その観測、甘いかな。何となくずっと続けてきたノーエアコン生活、2011年以降は意地でも電力消費を抑えてやるという気にもなったが、今年で卒業するかもしれない。例年になく、今夏はそれほどストレスなく夏が過ぎたという実感がとてもあるし、ここ数年で冷房にすんごく弱くなりもしたのだが、親身な外野がいろいろうるさくて。。。。。

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