米国西海岸ベイ・エリアの著名ラテン・ファミリア父娘が中心となるグループの公演を、まず南青山・ブルーノート東京で見る。
ティンバレスやコンガを叩く父ピート・エスコヴェド(2011年1月19日)とドラムを叩くシーラ・E(2002年8月12日、2006年8月10日、2009年5月11日、2009年9月20日、2011年1月19日)を中心に、キーボード、ギター、電気ベース、サックス、トランペット、トロンボーンという布陣(みな、年齢は中年以上)のパフォーマンス。音楽的にはフュージョンぽい部分もあるのだが、ちゃんとラテン的な旨味を通っていることで、線の太さや、楽ないい加減さや、ワイルドさを維持。やっぱり、この界隈の奏者たちは皆うまいとも頷かされる。
笑ったのは、各人の出音のデカさ。そんな楽器数は多くないのに、その総体はオーケストラと名乗るのもまあいっかと思える重厚さをそれなりに持つ。全体演奏のとき、皆の音がそれなりに確認できるかわりに、ソロになったときは、たとえば電気ピアノ音のキーボードの音質の無神経さは相当なもの。シーラの叩き口も、とっても獰猛。でも、そこかしかこら出てくる、気安くも弾んだノリで、ルンルンとなっちゃう。あ、ギターはけっこう技をもっていたな。
サンタナ(2013年3月12日)を追うラテン・ビヨンド・バンドのアステカをやっていた1970年代前半とかはハード・ドラッグをコレもんできめていたと思われるピートさんではあるが、現在の白髪も似合う好々爺ぶりには、人間長生きするもんだアと思わされた? 彼は大好きな曲と言って、「マイ・ウェイ」も歌ったが、これはシーラも入った同様編成によるピートのコンコード発2013年ライヴ盤にも入っている。シーラはドラム・ソロとともに、コンガのソロも披露。毎度ティンバレスのソロには触れてきたが、彼女のコンガ・ソロは初めて聞くかも。
▶過去の、ピート・エスコヴェド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/201101231220535615/
▶過去の、シーラ・E
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200608111021270000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090511
http://43142.diarynote.jp/?day=20090920
http://43142.diarynote.jp/201101231220535615/
▶過去の、サンタナ
http://43142.diarynote.jp/201303211531189619/
その後は、丸の内・コットンクラブで、ビアンカ・ジスモンチのトリオ公演を見る。そのファミリー・ネームが示唆するように、ブラジルの鬼才エグベルト・ジスモンチ(2008年7月3日、2013年3月27日)の娘さん。お兄さんは、エグベルトと一緒に昨年やってきたギタリストのアレシャンドレ・ジスモンチですね。
見た目はパっとしないリズム・セクションの同胞おっさんたちと登場したビアンカは、とっても綺麗。わあ、写真以上。そして、痩身で長身。黒髪で、なんかスペインの血が入っているんじゃないかと思わせるところもアリ。そして、その外見に合ったアイス・ドールなノリを彼女は持っていて、歓声に大きく応えることはせず。それは、無愛想な感じともつながるが、それゆえふと見せる表情からなんかいい人かもと思わる部分も持つ。ドラマーはレベッカの旦那さんだと言う人がいたが、そうならば、世の男性に勇気を与える? な〜んてね。
ピアノを弾くと兄同様、すぐにクラシックのトレーニングを受けていることを示唆。そして、美意識と創意が交錯したフックを持つ楽曲をなぞり、電気ベースとドラムが後を追うように付いて行く。思っていたより即興度数は高くなく、仕掛けある曲が流れて行く様は、プログ・ロック的と思わせられもしたか。あと、いくつかの曲は往年のデイヴ・グルーシンのような味を感じさせる。ベーシストが裏声で詠唱する場面もあり。ビアンカも時に歌ったが、ベーシストも彼女と同じぐらい歌った。ビアンカの歌声は低く、太い。ちょい音程の甘さを覚えさせもするが、ルックスが勝るし、そこにある種の荘厳さが入るのがポイントだ。アンコールでは弾き語りも、彼女は見せた。
▶過去の、ジスモンチ
http://43142.diarynote.jp/200807041128510000/
http://43142.diarynote.jp/201303290753133066/
<今日の、親バカ>
そっかー、今日の二つの公演は、ともに実力者である父を持つ娘が出たものであったのね。ブルーノート東京のほうは、アハハてなくらい、父と娘が笑顔で讃えまくり。親父は娘に向かって、ビューティフルを連発。一方のビアンカは25年前に、兄のアレシャドレらと一緒に父親のアルバムに幼いヴォイスで参加したことがあった。エグベルトのシンセサイザー音多用の電波作、『アマゾニア』(ECMを通して流通している)。それを聞くと、エグベルトも何気に親バカと思わせる。一時代を築いた名手は自信満々で、血を分けた子女たちにも自ら太鼓判ということなのだろうか。とともに、シーラもビアンカも偉大な父親を持っていることをプレッシャーに感じず、ラッキーと思い、自分の道を進んでいるようなところはある? って、シーラはプリンス(2002年11月19日)・ファミリー入りし、全米2位曲(「ザ・グラマラス・ライフ」)も出すなど、数字的には父親よりもよほど大きな成功を収めているわけだが。
▶過去のプリンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
ティンバレスやコンガを叩く父ピート・エスコヴェド(2011年1月19日)とドラムを叩くシーラ・E(2002年8月12日、2006年8月10日、2009年5月11日、2009年9月20日、2011年1月19日)を中心に、キーボード、ギター、電気ベース、サックス、トランペット、トロンボーンという布陣(みな、年齢は中年以上)のパフォーマンス。音楽的にはフュージョンぽい部分もあるのだが、ちゃんとラテン的な旨味を通っていることで、線の太さや、楽ないい加減さや、ワイルドさを維持。やっぱり、この界隈の奏者たちは皆うまいとも頷かされる。
笑ったのは、各人の出音のデカさ。そんな楽器数は多くないのに、その総体はオーケストラと名乗るのもまあいっかと思える重厚さをそれなりに持つ。全体演奏のとき、皆の音がそれなりに確認できるかわりに、ソロになったときは、たとえば電気ピアノ音のキーボードの音質の無神経さは相当なもの。シーラの叩き口も、とっても獰猛。でも、そこかしかこら出てくる、気安くも弾んだノリで、ルンルンとなっちゃう。あ、ギターはけっこう技をもっていたな。
サンタナ(2013年3月12日)を追うラテン・ビヨンド・バンドのアステカをやっていた1970年代前半とかはハード・ドラッグをコレもんできめていたと思われるピートさんではあるが、現在の白髪も似合う好々爺ぶりには、人間長生きするもんだアと思わされた? 彼は大好きな曲と言って、「マイ・ウェイ」も歌ったが、これはシーラも入った同様編成によるピートのコンコード発2013年ライヴ盤にも入っている。シーラはドラム・ソロとともに、コンガのソロも披露。毎度ティンバレスのソロには触れてきたが、彼女のコンガ・ソロは初めて聞くかも。
▶過去の、ピート・エスコヴェド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/201101231220535615/
▶過去の、シーラ・E
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200608111021270000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090511
http://43142.diarynote.jp/?day=20090920
http://43142.diarynote.jp/201101231220535615/
▶過去の、サンタナ
http://43142.diarynote.jp/201303211531189619/
その後は、丸の内・コットンクラブで、ビアンカ・ジスモンチのトリオ公演を見る。そのファミリー・ネームが示唆するように、ブラジルの鬼才エグベルト・ジスモンチ(2008年7月3日、2013年3月27日)の娘さん。お兄さんは、エグベルトと一緒に昨年やってきたギタリストのアレシャンドレ・ジスモンチですね。
見た目はパっとしないリズム・セクションの同胞おっさんたちと登場したビアンカは、とっても綺麗。わあ、写真以上。そして、痩身で長身。黒髪で、なんかスペインの血が入っているんじゃないかと思わせるところもアリ。そして、その外見に合ったアイス・ドールなノリを彼女は持っていて、歓声に大きく応えることはせず。それは、無愛想な感じともつながるが、それゆえふと見せる表情からなんかいい人かもと思わる部分も持つ。ドラマーはレベッカの旦那さんだと言う人がいたが、そうならば、世の男性に勇気を与える? な〜んてね。
ピアノを弾くと兄同様、すぐにクラシックのトレーニングを受けていることを示唆。そして、美意識と創意が交錯したフックを持つ楽曲をなぞり、電気ベースとドラムが後を追うように付いて行く。思っていたより即興度数は高くなく、仕掛けある曲が流れて行く様は、プログ・ロック的と思わせられもしたか。あと、いくつかの曲は往年のデイヴ・グルーシンのような味を感じさせる。ベーシストが裏声で詠唱する場面もあり。ビアンカも時に歌ったが、ベーシストも彼女と同じぐらい歌った。ビアンカの歌声は低く、太い。ちょい音程の甘さを覚えさせもするが、ルックスが勝るし、そこにある種の荘厳さが入るのがポイントだ。アンコールでは弾き語りも、彼女は見せた。
▶過去の、ジスモンチ
http://43142.diarynote.jp/200807041128510000/
http://43142.diarynote.jp/201303290753133066/
<今日の、親バカ>
そっかー、今日の二つの公演は、ともに実力者である父を持つ娘が出たものであったのね。ブルーノート東京のほうは、アハハてなくらい、父と娘が笑顔で讃えまくり。親父は娘に向かって、ビューティフルを連発。一方のビアンカは25年前に、兄のアレシャドレらと一緒に父親のアルバムに幼いヴォイスで参加したことがあった。エグベルトのシンセサイザー音多用の電波作、『アマゾニア』(ECMを通して流通している)。それを聞くと、エグベルトも何気に親バカと思わせる。一時代を築いた名手は自信満々で、血を分けた子女たちにも自ら太鼓判ということなのだろうか。とともに、シーラもビアンカも偉大な父親を持っていることをプレッシャーに感じず、ラッキーと思い、自分の道を進んでいるようなところはある? って、シーラはプリンス(2002年11月19日)・ファミリー入りし、全米2位曲(「ザ・グラマラス・ライフ」)も出すなど、数字的には父親よりもよほど大きな成功を収めているわけだが。
▶過去のプリンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
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