グラジーナ・アウグスチク&ポリーニョ・ガルシア
2014年6月24日 音楽 へえ〜。こういうボサ基調の男女デュオ表現もあるんだァ。と、何気に感心。初めて行った国のクラブに行って、偶然この二人のパフォーマンスに触れたなら、わあ文化度が高い国だなあ、なんて感想を持つかもと、ぼくはなんとなく思った。丸の内・コットンクラブ、ファースト・ショウ。価格が高くない席は満席、なり。
本国で何作ものリーダー作を出しているポーランドの女性ジャジー歌手とシカゴで活動しているというブラジル人ギタリスト/シンガー(彼もリーダー作をいろいろリリースしている)という組み合わせ。どういう経緯で国籍も住む場所も異なる二人が一緒にやるようになったかは知らないが、二人はザ・ビートルズ曲をボッサ調で開いたアルバムを2008年に出していて、それは日本盤もリリースされている。
まず、ガルシアが出て来て、ジェントルにギター弾き語りを2曲。さりげなくも、安定した、いい味。ギターも歌も軽妙にして、まさにそれ風(と書くと、ナンだが)。ベロオリゾンテ出身で過去に複数回来日したこともあるそうだが、ブラジル人にはやっぱしかなわないという、まったく実もフタもない感想を覚える。
その後は、デュオでパフォーマンスはすすめられ、演目は良く知られるボサノヴァ曲(基本、英語詩曲で歌われる)やザ・ビートルズ曲。スティング曲も1曲やったか。何を取り上げるにせよ、女性が歌で男性がギター伴奏という単純にして、よくある構図の表現からは大きく離れる内容はよくぞ。それは、ガルシアも良く歌い、終始デュエットというカタチで曲は披露されたから。しかも、その男女の歌声の重なり方はとても多彩で、終始ハーモニーを取る方向にもあって、よくこれだけ変化に満ちたヴォーカル編曲を施したものだと思わせる。そりゃ、さんざん聞いてきているザ・ビートルズ曲も新鮮に聞こえるし、生ギター1本という簡素な伴奏音でもちゃんとショウは持ちますね。そして、両者のクールな歌の質感もあり、なんとなく生理的には“北の、もう一つのボサノヴァ”という印象をぼくに与えたりもした。
<今日の、了解>
この二人の来日公演は、ポーランドの援助によって実現したよう。東(中)欧についてはあまり知識を持ち合わせていないが、ぼくのなかでは、ポーランドはジャズをはじめとする洗練された音楽を旧共産主義国のなかでは一番送り出しているという印象を持つ。アウグスチクはときに猛烈なスキャットをかましたりした。というのはともかく、ポーランドの音楽事情について、より興味を喚起させられた一夜でもあったか。今日の実演に触れ、どうしようかと決めあぐねていた、7月上旬にあるポーランド人女性ピアノ奏者の同国大使館でのライヴに足を向けることに決めた。
▶過去の、ポーランド絡みの記述
http://43142.diarynote.jp/200511130011570000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20091018
http://43142.diarynote.jp/201001101203088126/
http://43142.diarynote.jp/201303290751204240/
本国で何作ものリーダー作を出しているポーランドの女性ジャジー歌手とシカゴで活動しているというブラジル人ギタリスト/シンガー(彼もリーダー作をいろいろリリースしている)という組み合わせ。どういう経緯で国籍も住む場所も異なる二人が一緒にやるようになったかは知らないが、二人はザ・ビートルズ曲をボッサ調で開いたアルバムを2008年に出していて、それは日本盤もリリースされている。
まず、ガルシアが出て来て、ジェントルにギター弾き語りを2曲。さりげなくも、安定した、いい味。ギターも歌も軽妙にして、まさにそれ風(と書くと、ナンだが)。ベロオリゾンテ出身で過去に複数回来日したこともあるそうだが、ブラジル人にはやっぱしかなわないという、まったく実もフタもない感想を覚える。
その後は、デュオでパフォーマンスはすすめられ、演目は良く知られるボサノヴァ曲(基本、英語詩曲で歌われる)やザ・ビートルズ曲。スティング曲も1曲やったか。何を取り上げるにせよ、女性が歌で男性がギター伴奏という単純にして、よくある構図の表現からは大きく離れる内容はよくぞ。それは、ガルシアも良く歌い、終始デュエットというカタチで曲は披露されたから。しかも、その男女の歌声の重なり方はとても多彩で、終始ハーモニーを取る方向にもあって、よくこれだけ変化に満ちたヴォーカル編曲を施したものだと思わせる。そりゃ、さんざん聞いてきているザ・ビートルズ曲も新鮮に聞こえるし、生ギター1本という簡素な伴奏音でもちゃんとショウは持ちますね。そして、両者のクールな歌の質感もあり、なんとなく生理的には“北の、もう一つのボサノヴァ”という印象をぼくに与えたりもした。
<今日の、了解>
この二人の来日公演は、ポーランドの援助によって実現したよう。東(中)欧についてはあまり知識を持ち合わせていないが、ぼくのなかでは、ポーランドはジャズをはじめとする洗練された音楽を旧共産主義国のなかでは一番送り出しているという印象を持つ。アウグスチクはときに猛烈なスキャットをかましたりした。というのはともかく、ポーランドの音楽事情について、より興味を喚起させられた一夜でもあったか。今日の実演に触れ、どうしようかと決めあぐねていた、7月上旬にあるポーランド人女性ピアノ奏者の同国大使館でのライヴに足を向けることに決めた。
▶過去の、ポーランド絡みの記述
http://43142.diarynote.jp/200511130011570000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20091018
http://43142.diarynote.jp/201001101203088126/
http://43142.diarynote.jp/201303290751204240/
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