クール&ザ・ギャング(2014年12月26日、2016年2月23日、2017年10月10日)の各種サックス/フルート奏者でソング・ライティングにも長けたロナルド・ベルが、お亡くなりになった。彼はイスラム教徒で、カーリス・バイヤンという名前でも知られる。アメリカ領ヴァージン諸島の自宅で、突然死したという。共作とはいえ「ジャングル・ブギー」、「サマー・マッドネス」、「セレブレーション」、「チェリッシュ」などなど、けっこう印税で悠々自適の生活をしていたのではないか。クール&ザ・ギャングには1980年代ごろまで絡み、子供は10人いたという。享年68は若い。クール&ザ・ギャンギのリーダーにしてベーシストである兄のロバート”クール”ベルらと前身バンドを立ち上げたときは、ローティーンだったんだな。

▶過去の、クール&ザ・ギャング/J.T.テイラー
http://43142.diarynote.jp/200611281428510000/ J.T.テイラー
http://43142.diarynote.jp/201403051230433466/ J.T.テイラー
http://43142.diarynote.jp/201412291146465218/
http://43142.diarynote.jp/201508051544452721/  J.T.テイラー
http://43142.diarynote.jp/201602290953239524/
https://43142.diarynote.jp/201710121703595237/

 夜、歌とギターの村田匠(2010年12月27日、2011年2月11日、2011年5月8日、2012年6月8日、2012年10月27日、2013年2月11日、2013年8月24日、2014年5月3日、2014年6月15日、2016年2月11日、2016年5月22日、2016年12月1日、2017年2月11日、2018年2月11日、2018年6月17日、2019年2月11日)率いるグループの公演を見る。リーダーに加え、ギター、キーボード(2019年8月6日)、ドラム、菅アレンジもするアルト・サックスほかホーン3人、ベース、パーカッション3人、計11人の陣容で、ことにあたる。サンバ・ダンサーも一人、時々出てくる。

 渋谷・デュオ・ミュージック・エクスチェンジ。彼らの単独ライヴは長い。各1時間以上のセットを休憩を挟んで2つがっつりやるものなあ。そして、アンコールも。この晩はこういう時勢ゆえ1ショウ構成だったが、ゆうに2時間は超えていた。というのも、村田は曲間ごとにMCするだけでなく、曲間に撮り下ろし映像を流したり、全員による小芝居を入れたり(まあ、よく考えるナとは思う)もするから。それは確かに他のバンドとの差別化をうながすことに繋がるが、オレたち如才ないでしょ、楽しいでしょというアピールのようなものがが鼻につかなくもなく、MCをはじめもう少し抑えればいいのにと思う。遊び心はすんごい大事と常々思っているが、ぼくは音楽に関してはキマジメなのか、そう感じてしまう。

 とはいえ、ブラス音と打楽器音を効果的に用いる賑やかしのポップ表現には、華と純真のようなものがたっぷり。とともに、彼らだけに限らずここのところライヴを観ると感じるのだが、いい意味での音楽愛のようなものが浮き上がる。音楽活動がままならぬなか、<どうして自分は音楽をするのか>、<なぜ聞き手は音楽を欲するのか>、<どう音楽と受け手と向き合えばいいのか>ということに音楽家の諸氏は自問自答する傾向にあるだろう。それは、今後の活動にプラスにならないはずがない。

 途中で、彼らと共作曲を作っているサンパウロ(リオから移ったらしい)のガブリエル・モウラ(2016年10月8日)とリモートで重なるパートが出てきてびっくり。時差はちょうど12時間、向こうは午前9時だそうだ。ステージ背後に映し出される同じトラックのもと歌ったりラップしたりするモウラの映像に合わせてカルナバケーションがパフォーマンスする曲が2曲(うち、アマゾンの熱帯雨林火災を題材とする曲は新曲だそう)披露され、またその間にはモウラへのインタヴューのコーナーがあり、そこで彼は求めに対して1曲ギター弾き語り(ほぼ、ギターの音は聞こえなかったけど)もした。うわあ、これはうれしい。とともに、しっかりこんなこと用意できるカルナバケーションもやはり素敵すぎると思わずにはいられず。しかし、このリモート共演、まったく違和感なし。お互いの信頼、太いなあ。いえ〜い。

▶過去の、サンバマシーンズ/カルナバケーション/カンタス村田関連
http://43142.diarynote.jp/201101061047294455/
http://43142.diarynote.jp/201102121002078478/
http://43142.diarynote.jp/201105140858559432/
http://43142.diarynote.jp/201206120854205300/
http://43142.diarynote.jp/201211151028209850/
http://43142.diarynote.jp/201302181123344904/
http://43142.diarynote.jp/201308281519499994/
http://43142.diarynote.jp/201405051105329639/
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211
http://43142.diarynote.jp/201605240833401202/
https://43142.diarynote.jp/201806181751451387/
https://43142.diarynote.jp/201902141412599444/
https://43142.diarynote.jp/202002120812258847/
▶︎過去の、田中綾美
https://43142.diarynote.jp/201908071557182844/
▶︎過去の、ガブリエル・モウラ
https://43142.diarynote.jp/201610140945007657/

<今日の、会場>
 入り口外にあるTVモニターでいかに消毒に気をつかっているかというアピール映像が流されている。そしたら、検温(安定の、36.0度なり)のあと、フェイス・シールドを手渡される。え、このヴェニューはこんなことをしているのと思えば、それはカルナバケーションのロゴ付きで、彼らのノヴェルティのよう。いろんなもの、作るなあ。
 チケット売り切れが告げられていたようだが、場内の椅子配置はかなりまばら。これは、妙な安心感がある。また、この会場は路面に面する1階にあるが、ときにドアを開ける換気タイムがもうけられていた。←そのさい、ステージはMCタイムとなる。

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