新作『2019:a Flying Duke』をフォロウする10箇所にわたる東日本ツアーを経ての、最終日。渋谷・WWW、フル・ハウス。実はそのアルバムは5年ぶりのトリオ編成によるもので、ピアノのスガダイロー(2009年1月8日、2009年7月3日、2013年2月19日、2016年2月28日、2016年7月16日、2017年4月11日、2017年7月8日、2019年5月30日、2019年6月14日)、ダブル・ベースの千葉広樹 (2014年10月22日、2016年7月11日、2019年3月16日)、ドラムの今泉総之輔(2009年6月16日、2011年4月22日)。この顔ぶれによるアルバムは、初めてとなる。

 もう出だしのソロ演奏の和音使いから、クール。オープナーは(アルバムと同様に)デューク・エリンントンの「ソリチュード」。頭のほうに「A列車」をひしゃげたかたちでクォーテイション。アルバムよりも全然長尺で、まさに月の向こう側に飛んでいかんという感じ? いやあ、無頼漢的姿勢とアーティスト性の釣り合いが面白くしょうがない。後の曲における、雄大な波を作る左手の反復音に乗り右手が泳ぐ様に触れ、ダラー・ブランドの『アフリカン・ピアノ』を思い浮かべる。あまり黒っぽい経路を通らずに自己表現を成就させているスガだけに、かような所感を受けることは新鮮。そのことをスガ・エンスーの人に言ったら、前からブランド『アフリカン・ピアノ』は好きで、口に出していたとのこと。そうかー。

 嬌声があがりまくる、アコースティック・ジャズのコンサート。素敵だ。

▶過去の、スガダイロー
http://43142.diarynote.jp/200901091437341082/
http://43142.diarynote.jp/200907131158382767/
http://43142.diarynote.jp/201302201720351212/
http://43142.diarynote.jp/201603011023174338/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160716
http://43142.diarynote.jp/201704131639031673/
https://43142.diarynote.jp/201707101243147840/
https://43142.diarynote.jp/201905310800294940/
https://43142.diarynote.jp/201906151238565701/ 取材
▶︎千葉広樹
http://43142.diarynote.jp/201410251055118180/
https://43142.diarynote.jp/201607121045394372/
https://43142.diarynote.jp/?day=20190316
▶︎過去の、今泉総之輔/quasimode
https://43142.diarynote.jp/201104270527324850/
https://43142.diarynote.jp/200906181210154217/

<今日の、気候>
 ここんとこ、また涼しい。つーか、今年はまだ暑さを感じた日はあまりない。今年は去年とえらい違いだね、という会話が飲みの席で出たりもしている。今日あった人は、来週から早めの夏休みを取るのにいまいち盛り上がらねーとボヤく。そろそろ夏物商戦に影響が出てきたりする? さてさて、この後どーなる?

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