四谷3丁目・茶会記。マリンバの山田あずさ(2013年5月19日、2014年6月13日、2014年6月15日、2014年10月19日、2014年11月21日、2015年4月17日、2015年5月2日、2015年5月6日、2015年5月22日、2015年5月28日、2015年6月15日、2015年9月13日、2015年11月11日、2016年5月22日、2016年6月13日、2016年9月7日、2017年1月17日、2017年4月27日、2017年9月17日)、アルト・サックスの林栄一(2004年10月10日。2005年12月20日。2009年7月19日、2011年6月23日、2016年9月27日)、パーカッションの相川瞳(2016年6月13日 )というトリオの21時からのセカンド・ショウを見た。もともと林と山田のデュオでやっていた単位に、近年は相川が加わるようになり、おじいちゃんは二人のムスメたちに囲まれるという構図を持つようになった。いや、その切れ味ある演奏と異なりもともと穏やかな人だったのかもしれないが、林はより好好爺然。彼の次のライヴは女性のピアニストとアコーディオン奏者とのもののよう。

 屈指のメロディ・メイカーでもある林栄一の曲を主にやったみたい。素直なメロディアス美曲も書くというイメージのある林だが、ここではけっこう複雑な、仕掛けのある曲を長めに、3者間でお互いのミュージシャンシップを称えあうような感じで音を重ねていく。しかし、御大のアルト・サックスはよく鳴っている。ときにあっち側の窓もコンコンと叩きつつ、確固たる力量を示す。けっこう、リードをかえていたような。

 今回、マリンバは生理的に窮屈な音がなる楽器だなと、改めて感じた。ぼぼん、ぬぼーと鈍重。その音はプリミティヴであるとも思わされよう。いやブラインドで聞いたら、音程のしっかりした民族音楽の楽器かと思ってしまうかもと感じた。両手2本マレット持ちで全曲こなした山田は右手のほうを鍵の端をリム・ショットのように叩いて音を出すようなこともし、また伴奏に回るとき反復フレイズを凝った感じで出したりして、現代音楽ともつながるエスニック性は強調された。まあ、ガタイの大きさともども、酔狂な楽器ではありますね。最終曲は山田あずさのリーダー・バンドのnouonの人気曲「アヴェレイジ」。なんか、林栄一がテーマ音を吹いて行くそれは面白かった。

▶過去の、山田あずさ
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http://43142.diarynote.jp/201709180648097389/ 松本治Musica Immaginaria
2017年9月17日
▶︎過去の、林栄一
http://43142.diarynote.jp/?day=20041010
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http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
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▶︎過去の、相川瞳
http://43142.diarynote.jp/201606141745496924/

<今日の、転向者>
 大学生と同年代、二人のガラケー・ユーザーが、なぜか同時にスマートフォンに代えましたとの報告あり。後者はインスタやる必然性にかられて、とのこと。なんでも、これまではどうしてもあげたいものは第三者を介してあげていたのだそう。学友からは変わり者と思われているに違いない前者はパッドも必要によっては使っていたはずだが、<スマホに慣れなくてわたわたしております…m(_ _)m ガラケーがよかったので悲しいです>だそう。ふふふ。“外でネットを引く趣味がない&外に出てまでPCメールに追いかけられたくない&我慢がきかないぼくは歩きスマホを絶対にするので危うきに近寄らない方が吉”という理由で、ぼくはもうフォーマがなくなるので代えてくださいとドコモに泣きつかれるまで、古い人間でいようと思う。そういえば、このまえ久しぶりに会った、お父さんがぼくより一つ下という女の子に、「良かったぁ、まだガラケー使っていて」と言われたな。おう、なるたけ、安心させてやるゾ。

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