BJ・ザ・シカゴ・キッド。橋本一子&中村善郎
2018年3月8日 音楽 まず、南青山・ブルーノート東京で、本名はブライアン・ジェイムズ・スレッジという、1984年シカゴ生まれ教会育ちのシンガーを見る。ドクター・ドレ、アンダーソン・パーク、コモン(2004年6月11日、2005年9月15日、2015年9月23日)らの近年のアルバムにフィーチャーされるとともに、2016年新作『イン・マイ・マインド』はモータウンから出し好評を得ているている御仁だ。ギター(1曲はベースを弾いた)とPC音出しのカルビン・フレイジャー、ドラムのデビッド・ハッドンを従える編成でパフォーマンスをした。
おお、歌えるナとは、接してすぐに思う。アルバムで得ていた印象と異なり、ほとんどファルセットを用いないでことを進める。地声がデカそいというのはポイントで、そのためMCも映える。多くはプリセット音を流すのだが、何曲かは彼とギターとドラムという編成にてシンプルに迫る。ほう。ぼくはこっちのほうがグっと来たし、それがいけるというのは本物の証だろう。ただ、この簡素な行き方だと、彼の歌声のエコーのかかり方は過剰目ではないかと思った。
途中、アル・グリーンの「ラヴ・アンド・ハッピネス」ともう1曲かなりな有名曲(こちらは非サザン・ソウル曲だったが、なんだったかは失念)を短めに続けざまにやったが、その際はリード・ヴォーカルも入っているトラックを流して、BJは合いの手を中心に入れる。それだと、少し学芸会ぽくなるか。あれれと思ったのは、ジーンズとパーカーという普段着の彼が椅子に座って歌っていたこと。演奏者の数も少ないし、座ることでサロンぽくショウを進めようとしたのかな。ギター奏者も座っていました。でも、BJは2回ほど少し立ち上がって歌う場面があって訴求力が増し、やはりシンガーは普通立って歌うべきだと感じた。本編最後はマーヴィン・ゲイの名を出し、アカペラで締めくくる。
▶過去の、コモン
http://43142.diarynote.jp/200406130120280000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050915
http://43142.diarynote.jp/201509241127563839/
そのあとは、六本木・ザ・クラップスというハコに行く。初。お、スペーシャワーが入っているビルの手前の外苑東通り沿いの建物の地下2階にあった。ステージはけっこう広く、フル・サイズのではないがちゃんとグランド・ピアノが置かれている。天井が高いわけではないが、音も悪くない感じ。そんなハコで持たれた、2016年にその名も『デュオ』(Jump World/superboy)というアルバムを出している歌も歌うピアニストとギタリストの実演に、第2部から触れた。なんでも、お二人は断続的に長い期間お手合わせしてきているそうで、同じ年でもあるのだとか。
まず、中村善郎(2004年5月13日)が単独で、ギターを2曲弾き語り。そして、すぐにびっくり。ボサノヴァの弾き語りの日本の第一人者と認められる人だが、まさしくいい味を放っていて。今回、特に感心したのはその歌。それがクールな風と滋味を併せ持っていて、これはすごい。ブラインドで聞いたらブラジル人の達人だと思ってしまうのではないかとも思い、ぼくは頭を垂れた。へ〜え、大学を出て、2年間ブラジルに行ったという経歴を持つ人であるのか。身長もあり、その外見は大杉漣のようで、格好いいな。
そのあと、交代で橋本一子(2001年5月3日、2006年10月25日、2009年11年19日、2010年9月14日、2012年9月5日、2013年2月22日)がステージに上がり、2曲分(?)フリーフォーム気味で、スペースを作るピアノと漂う歌をと披露する。ゆったりとしているのに、一方では鋭敏にあっち側の世界を覗こうとしてもいて、やはり独自の世界を持っている。
そして、それ以降はブラジル曲を素材に、二人が悠々と重なる。ともに歌い、すべてポルトガル語で立派に歌う中村に対し、英語や日本語がある歌詞はそちらで歌ったり、はなもげらアンニュイ語も繰り出す橋本は変化球と言えるのか。だが、その交わりから、もう一つの妙味、世界が浮かび上がりもする。お二人はこの下旬に、名古屋より西をツアー。渋谷区の伝承ホールでも、6月に単独公演を行う。橋本は過去の曲を見直し、それらを今のスタンスで開くソロ・ピアノ表現を準備中という。
▶︎過去の、中村善郎
http://43142.diarynote.jp/200405101355540000/
▶︎過去の、橋本一子
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-5.htm
http://43142.diarynote.jp/200611020833520000/
http://43142.diarynote.jp/200911241550342013/
http://43142.diarynote.jp/201009231547465891/
http://43142.diarynote.jp/201209181238434594/
http://43142.diarynote.jp/201302281046506238/
<今日は、雨天>
終日、けっこうな降り。コンビニに入る際、傘立てにいくつも傘が差し込んであり、こりゃぼくの持つ透明傘と区別がつかなくなるなと思い、わざと奥の方に傘を置く。なのに、店を出る際に一番手前にある傘を無造作に手にして、ハっとする……。トホホ、です。
おお、歌えるナとは、接してすぐに思う。アルバムで得ていた印象と異なり、ほとんどファルセットを用いないでことを進める。地声がデカそいというのはポイントで、そのためMCも映える。多くはプリセット音を流すのだが、何曲かは彼とギターとドラムという編成にてシンプルに迫る。ほう。ぼくはこっちのほうがグっと来たし、それがいけるというのは本物の証だろう。ただ、この簡素な行き方だと、彼の歌声のエコーのかかり方は過剰目ではないかと思った。
途中、アル・グリーンの「ラヴ・アンド・ハッピネス」ともう1曲かなりな有名曲(こちらは非サザン・ソウル曲だったが、なんだったかは失念)を短めに続けざまにやったが、その際はリード・ヴォーカルも入っているトラックを流して、BJは合いの手を中心に入れる。それだと、少し学芸会ぽくなるか。あれれと思ったのは、ジーンズとパーカーという普段着の彼が椅子に座って歌っていたこと。演奏者の数も少ないし、座ることでサロンぽくショウを進めようとしたのかな。ギター奏者も座っていました。でも、BJは2回ほど少し立ち上がって歌う場面があって訴求力が増し、やはりシンガーは普通立って歌うべきだと感じた。本編最後はマーヴィン・ゲイの名を出し、アカペラで締めくくる。
▶過去の、コモン
http://43142.diarynote.jp/200406130120280000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050915
http://43142.diarynote.jp/201509241127563839/
そのあとは、六本木・ザ・クラップスというハコに行く。初。お、スペーシャワーが入っているビルの手前の外苑東通り沿いの建物の地下2階にあった。ステージはけっこう広く、フル・サイズのではないがちゃんとグランド・ピアノが置かれている。天井が高いわけではないが、音も悪くない感じ。そんなハコで持たれた、2016年にその名も『デュオ』(Jump World/superboy)というアルバムを出している歌も歌うピアニストとギタリストの実演に、第2部から触れた。なんでも、お二人は断続的に長い期間お手合わせしてきているそうで、同じ年でもあるのだとか。
まず、中村善郎(2004年5月13日)が単独で、ギターを2曲弾き語り。そして、すぐにびっくり。ボサノヴァの弾き語りの日本の第一人者と認められる人だが、まさしくいい味を放っていて。今回、特に感心したのはその歌。それがクールな風と滋味を併せ持っていて、これはすごい。ブラインドで聞いたらブラジル人の達人だと思ってしまうのではないかとも思い、ぼくは頭を垂れた。へ〜え、大学を出て、2年間ブラジルに行ったという経歴を持つ人であるのか。身長もあり、その外見は大杉漣のようで、格好いいな。
そのあと、交代で橋本一子(2001年5月3日、2006年10月25日、2009年11年19日、2010年9月14日、2012年9月5日、2013年2月22日)がステージに上がり、2曲分(?)フリーフォーム気味で、スペースを作るピアノと漂う歌をと披露する。ゆったりとしているのに、一方では鋭敏にあっち側の世界を覗こうとしてもいて、やはり独自の世界を持っている。
そして、それ以降はブラジル曲を素材に、二人が悠々と重なる。ともに歌い、すべてポルトガル語で立派に歌う中村に対し、英語や日本語がある歌詞はそちらで歌ったり、はなもげらアンニュイ語も繰り出す橋本は変化球と言えるのか。だが、その交わりから、もう一つの妙味、世界が浮かび上がりもする。お二人はこの下旬に、名古屋より西をツアー。渋谷区の伝承ホールでも、6月に単独公演を行う。橋本は過去の曲を見直し、それらを今のスタンスで開くソロ・ピアノ表現を準備中という。
▶︎過去の、中村善郎
http://43142.diarynote.jp/200405101355540000/
▶︎過去の、橋本一子
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-5.htm
http://43142.diarynote.jp/200611020833520000/
http://43142.diarynote.jp/200911241550342013/
http://43142.diarynote.jp/201009231547465891/
http://43142.diarynote.jp/201209181238434594/
http://43142.diarynote.jp/201302281046506238/
<今日は、雨天>
終日、けっこうな降り。コンビニに入る際、傘立てにいくつも傘が差し込んであり、こりゃぼくの持つ透明傘と区別がつかなくなるなと思い、わざと奥の方に傘を置く。なのに、店を出る際に一番手前にある傘を無造作に手にして、ハっとする……。トホホ、です。
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