ロン・カーター・クインテット。ザ・チーフタンズ
2017年11月30日 音楽 リーダーが80歳と、79歳。ともに、お元気きわまりない。そんな公演をハシゴした。
まず、南青山・ブルーノート東京で、ロン・カーター(2001年6月7日、2004年1月14日、2010年5月6日、2011年1月30日、2012年3月3日、2012年12月11日、2014年1月19日、2014年9月7日)の興味深い編成のショウに触れる。カーターさん、もうジャズ界、最重鎮の一人と言っていいか。
御大に加え、ピアノのケニー・バロン(2001年11月20日、2009年1月7日、2003年10月10日、2014年9月7日、2016年9月4日、2016年11月15日)、アルト・サックスのドナルド・ハリソン(2014年8月25日、2015年8月22日)とアントニオ・ハート(2004年12月2日)、ドラムのビリー・ドラモンド(2006年11月2日)という面々がつく。ほう、アルトが2本という編成か。カーターののりに沿いつつ気張ったソロを取るハリソンとハートの2人を見ながら、張り合う感じは皆無であったものの、やはり同じ持ち楽器であると自ずと個性を出さんとする演奏によりなるよなあと頷く。総体はじじむさくなく、ジャズの威厳を出していたと書けるだろう
終盤にカーターは生音にて、ソロをそれなりの長さで披露。米国トラッドの「峠の我が家」や著名クラシック曲(名前までは知りません)も、その際に織り込む。また、アンコールはバロンとのデュオでしっとりとしめた。ピッチをきっちりと合わせたチェロ奏者4人を擁した前回のカーターの来日公演の項でベースの音程が悪くてトホホというようなことをぼくは書いているはずだが、純コンボによるこの日は疑問を得ず。そっかー、一般的なジャズは微妙なピッチの差を乗り越えるムードやパッションを山ほど抱えた音楽フォームでもあるのだなと、思った次第……。
▶過去の、ロン・カーター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
http://43142.diarynote.jp/200401140000000000/
http://43142.diarynote.jp/201005071023536171/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201212141028575543/
http://43142.diarynote.jp/201401221302405299/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201611161214257431/
▶過去の、ケニー・バロン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/LIVE-2001-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200901080850146753/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090607
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
▶︎過去の、ドナルド・ハリソン
http://43142.diarynote.jp/201408260930269988/
http://43142.diarynote.jp/201508231007506736/
▶過去の、アントニオ・ハート
http://43142.diarynote.jp/200412111742300000/︎
▶︎過去の、ビリー・ドラモンド
http://43142.diarynote.jp/200611071308560000/
その後、渋谷・オーチャードホール。途中からとはなったが、ザ・チーフタンズ(1999年5月29日、2001年5月20日、2007年6月1日、2012年11月22日、2012年11月30日)の公演を見る。
結成55周年を祝うという名目がついたもので、とうぜん鬼籍入りした人もいて、現在のオリジナル・メンバーはパディ・モローニ(イーリアンパイプ、ホイッスル。2012年8月28日)とマット・モロイ(フルート)とケヴィン・コネフ(ボーラン、ヴォーカル)の3人。そこに、トリーナ・マーシャル(ハープ、キーボード。2007年6月1日、2007年6月18日、2012年11月22日、2012年11月30日)、タラ・ブレーン(フィドル、アルト・サックス)、ジョン・ピラツキ(ステップ・ダンス、フィドル。2011年12月3日、2012年11月22、2015年12月5日)、ネイサン・ピラツキ(ステップ・ダンス。2011年12月3日、2012年11月22、2015年12月5日)、キャラ・バトラー(アイリッシュ・ダンス。2012年11月30日)、 アリス・マコーマック(ヴォーカル。2011年12月3日)、 ティム・エディ(ギター)という総勢10人にてパフォーマンス。その構成員が前に出たりひっこんだりして、今も輝くアイリッシュ伝統芸能のヴァリエーションや訴求力や伝搬力を、生理的に鮮やかに見せつける。
そして、さらにそこに太鼓の林英哲(2007年6月1日、2012年8月28日、2012年11月22日)、歌と三線の古謝美佐子(2012年10月6日)、歌の上間綾乃(2014年12月10日)、東京パイプバンド(2007年6月1日)、タカ・ハヤシ・アイリッシュ・ダンス・カンパニー、アヌーナをカヴァーするコーラス・グループというANONA、イーリアン・パイプの内野貴文ら、J-トラッド系からケルティック系音楽のフォロワーたちまで日本人の担い手もいろいろと加わる。最後のほうは、一体何人がステージにいたろう。だが、悠々笑顔で中央に位置するパディ・モローニはゲスト参加者たちを仕切り、最後は各人にそれぞれソロのパートを与えた。さすが。好奇心旺盛に各ジャンルの実力者たちと渡り合うアルバムを出し続けてきているだけはあるなとも痛感。
▶過去のザ・チーフタンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/200706061351080000/
http://43142.diarynote.jp/201209181228508895/
http://43142.diarynote.jp/201211241109408189/
http://43142.diarynote.jp/201212111331075592/
▶過去の、トリーナ・マーシャル
http://43142.diarynote.jp/200706061351080000/
http://43142.diarynote.jp/200706232040450000/
http://43142.diarynote.jp/201211241109408189/
http://43142.diarynote.jp/201212111331075592/
▶過去の、ピラツキ兄弟。
http://43142.diarynote.jp/201112091411311547/
http://43142.diarynote.jp/201211241109408189/
http://43142.diarynote.jp/201512091352434769/
▶︎過去の、キャラ・バトラー
http://43142.diarynote.jp/201212111331075592/
▶︎過去の、アリス・マコーミック
http://43142.diarynote.jp/201112091411311547/
▶過去の、林英哲
http://43142.diarynote.jp/200706061351080000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120828
http://43142.diarynote.jp/201211241109408189/
▶過去の、古謝美佐子
http://43142.diarynote.jp/201210111833163436/
▶過去の、上間綾乃
http://43142.diarynote.jp/201412241025308207/
▶︎過去の、東京パイプバンド
http://43142.diarynote.jp/200706061351080000/
<今日の、もろもろ>
二つの会場はともに盛況であったが、渋谷のほうには皇后陛下がいらっしゃる。クラシックの公演には行かないし、皇室が来場するコンサートと重なるのは、絶対に初めてだよな。ハープに興味を持つ事から実現したという話を耳にしたかも。そういえば大昔に、全国植樹祭という天皇陛下が毎年各県を回って苗木を植える行事があって、小学生のときそれに出て、昭和天皇のことを見た事があった。ザ・チーフタンズの公演は、日本とアイルランドの国交樹立60周年を祝うものでもあるようで、きっとアイルランド大使も来ていたろう。先月20日ごろにザ・チーフタンズ一座を迎えたパーティがアイルランド大使公邸で持たれて、そのときに挨拶して現大使が女性であることを知った。今、日本の在外の大使で女性は何人いるのだろう?
まず、南青山・ブルーノート東京で、ロン・カーター(2001年6月7日、2004年1月14日、2010年5月6日、2011年1月30日、2012年3月3日、2012年12月11日、2014年1月19日、2014年9月7日)の興味深い編成のショウに触れる。カーターさん、もうジャズ界、最重鎮の一人と言っていいか。
御大に加え、ピアノのケニー・バロン(2001年11月20日、2009年1月7日、2003年10月10日、2014年9月7日、2016年9月4日、2016年11月15日)、アルト・サックスのドナルド・ハリソン(2014年8月25日、2015年8月22日)とアントニオ・ハート(2004年12月2日)、ドラムのビリー・ドラモンド(2006年11月2日)という面々がつく。ほう、アルトが2本という編成か。カーターののりに沿いつつ気張ったソロを取るハリソンとハートの2人を見ながら、張り合う感じは皆無であったものの、やはり同じ持ち楽器であると自ずと個性を出さんとする演奏によりなるよなあと頷く。総体はじじむさくなく、ジャズの威厳を出していたと書けるだろう
終盤にカーターは生音にて、ソロをそれなりの長さで披露。米国トラッドの「峠の我が家」や著名クラシック曲(名前までは知りません)も、その際に織り込む。また、アンコールはバロンとのデュオでしっとりとしめた。ピッチをきっちりと合わせたチェロ奏者4人を擁した前回のカーターの来日公演の項でベースの音程が悪くてトホホというようなことをぼくは書いているはずだが、純コンボによるこの日は疑問を得ず。そっかー、一般的なジャズは微妙なピッチの差を乗り越えるムードやパッションを山ほど抱えた音楽フォームでもあるのだなと、思った次第……。
▶過去の、ロン・カーター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
http://43142.diarynote.jp/200401140000000000/
http://43142.diarynote.jp/201005071023536171/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201212141028575543/
http://43142.diarynote.jp/201401221302405299/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201611161214257431/
▶過去の、ケニー・バロン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/LIVE-2001-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200901080850146753/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090607
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
▶︎過去の、ドナルド・ハリソン
http://43142.diarynote.jp/201408260930269988/
http://43142.diarynote.jp/201508231007506736/
▶過去の、アントニオ・ハート
http://43142.diarynote.jp/200412111742300000/︎
▶︎過去の、ビリー・ドラモンド
http://43142.diarynote.jp/200611071308560000/
その後、渋谷・オーチャードホール。途中からとはなったが、ザ・チーフタンズ(1999年5月29日、2001年5月20日、2007年6月1日、2012年11月22日、2012年11月30日)の公演を見る。
結成55周年を祝うという名目がついたもので、とうぜん鬼籍入りした人もいて、現在のオリジナル・メンバーはパディ・モローニ(イーリアンパイプ、ホイッスル。2012年8月28日)とマット・モロイ(フルート)とケヴィン・コネフ(ボーラン、ヴォーカル)の3人。そこに、トリーナ・マーシャル(ハープ、キーボード。2007年6月1日、2007年6月18日、2012年11月22日、2012年11月30日)、タラ・ブレーン(フィドル、アルト・サックス)、ジョン・ピラツキ(ステップ・ダンス、フィドル。2011年12月3日、2012年11月22、2015年12月5日)、ネイサン・ピラツキ(ステップ・ダンス。2011年12月3日、2012年11月22、2015年12月5日)、キャラ・バトラー(アイリッシュ・ダンス。2012年11月30日)、 アリス・マコーマック(ヴォーカル。2011年12月3日)、 ティム・エディ(ギター)という総勢10人にてパフォーマンス。その構成員が前に出たりひっこんだりして、今も輝くアイリッシュ伝統芸能のヴァリエーションや訴求力や伝搬力を、生理的に鮮やかに見せつける。
そして、さらにそこに太鼓の林英哲(2007年6月1日、2012年8月28日、2012年11月22日)、歌と三線の古謝美佐子(2012年10月6日)、歌の上間綾乃(2014年12月10日)、東京パイプバンド(2007年6月1日)、タカ・ハヤシ・アイリッシュ・ダンス・カンパニー、アヌーナをカヴァーするコーラス・グループというANONA、イーリアン・パイプの内野貴文ら、J-トラッド系からケルティック系音楽のフォロワーたちまで日本人の担い手もいろいろと加わる。最後のほうは、一体何人がステージにいたろう。だが、悠々笑顔で中央に位置するパディ・モローニはゲスト参加者たちを仕切り、最後は各人にそれぞれソロのパートを与えた。さすが。好奇心旺盛に各ジャンルの実力者たちと渡り合うアルバムを出し続けてきているだけはあるなとも痛感。
▶過去のザ・チーフタンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/200706061351080000/
http://43142.diarynote.jp/201209181228508895/
http://43142.diarynote.jp/201211241109408189/
http://43142.diarynote.jp/201212111331075592/
▶過去の、トリーナ・マーシャル
http://43142.diarynote.jp/200706061351080000/
http://43142.diarynote.jp/200706232040450000/
http://43142.diarynote.jp/201211241109408189/
http://43142.diarynote.jp/201212111331075592/
▶過去の、ピラツキ兄弟。
http://43142.diarynote.jp/201112091411311547/
http://43142.diarynote.jp/201211241109408189/
http://43142.diarynote.jp/201512091352434769/
▶︎過去の、キャラ・バトラー
http://43142.diarynote.jp/201212111331075592/
▶︎過去の、アリス・マコーミック
http://43142.diarynote.jp/201112091411311547/
▶過去の、林英哲
http://43142.diarynote.jp/200706061351080000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120828
http://43142.diarynote.jp/201211241109408189/
▶過去の、古謝美佐子
http://43142.diarynote.jp/201210111833163436/
▶過去の、上間綾乃
http://43142.diarynote.jp/201412241025308207/
▶︎過去の、東京パイプバンド
http://43142.diarynote.jp/200706061351080000/
<今日の、もろもろ>
二つの会場はともに盛況であったが、渋谷のほうには皇后陛下がいらっしゃる。クラシックの公演には行かないし、皇室が来場するコンサートと重なるのは、絶対に初めてだよな。ハープに興味を持つ事から実現したという話を耳にしたかも。そういえば大昔に、全国植樹祭という天皇陛下が毎年各県を回って苗木を植える行事があって、小学生のときそれに出て、昭和天皇のことを見た事があった。ザ・チーフタンズの公演は、日本とアイルランドの国交樹立60周年を祝うものでもあるようで、きっとアイルランド大使も来ていたろう。先月20日ごろにザ・チーフタンズ一座を迎えたパーティがアイルランド大使公邸で持たれて、そのときに挨拶して現大使が女性であることを知った。今、日本の在外の大使で女性は何人いるのだろう?
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