まず、丸の内・コットンクラブで、ロビン・フォード(1999年8月28日、2004年4月21日、2004年10月22日、2004年12月17日、2008年8月31日、2013年5月10日、2014年4月23日、2016年12月11日)のバンドを見る。レスポール(予備に置いていたギターもレスポール。彼、そんなにレスポール愛好家であったか?)を弾きながら朗々と歌う彼に加え、サイド・ギター、エレクトリック・ベース、ドラム、そして、日本調達のテナー・サックス2本(小池修と かわ島崇文)入った。その2人、けっこうセクション音を入れるだけでなく、ときにソロのパートも与えられた。既にブルーノート東京でも2日間やっているだけに、危なげなし。そんな面々がやったのは、ジャジーな部分もある、ブルース・ロック。もうオイラの進む道はこれっきゃないてな確信に満ちた演目が繰り広げられた。

 次は、南青山・ブルーノート東京で、テネシー出身のアーシー系パフォーマー(35歳で、アルバム数は4枚)の初来日公演を見る。まず、ドレッドをラフにまとめた見てくれがアトラクティヴ。そんな彼女はバンジョーや生ギター(途中で、弾き語りのパートもあり)やエレクトリック・ギターを弾きながら歌ったり、歌うことに専念したり。やっているのは、ブルースやフォークやカントリーといったルーツ・ミュージックを鷲掴みにしたような事。そして、何より、KYというか生理的に傍若無人な甲高いヴォーカルがポイント。それ、アフリカのどこかの歌唱とばっちっとつながる感じがあって、それが聞く者をいい意味でむずむずさせちゃう。そういえば、彼女のビートの効いた曲はティナリウェン(2005年9月2日)らの<砂漠のブルース>をもろに想起させてグッと来ちゃう。最初は期待していたほどではないと思った部分もあったのだが、徐々にぼくは引き込まれた。

▶過去の、ロベン・フォード
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://43142.diarynote.jp/200404212355490000/
http://43142.diarynote.jp/200410240630040000/
http://43142.diarynote.jp/200412212105020000/
http://43142.diarynote.jp/200809011923060000/
http://43142.diarynote.jp/201305131335092387/
http://43142.diarynote.jp/201404260900117482/
http://43142.diarynote.jp/201612171245154424/
▶︎過去の、ティナリウェン
http://43142.diarynote.jp/?day=20050902

<今日の、バンド員>
 ロビン・フォードのバンドのベーシストは小柄。ネルシャツとジーンズという格好だったし、性別が判別しかねたが、女性のよう。色男フォードはかつて女性ドラマーを同行させたこともあったっけ。このバンドでアフリカ系はドラマーのデレク・フィリップスだけ。的をいた叩き口を見せていた彼はエリン・ボーディ(2009年3月26日)やヴァネッサ・ウィリアムス(2014年6月18日)他、いろんなアルバムに入っているが、近年とても懇意にしているのがルーツ系ロッカーのセス・ウォーカー。彼の2016年作は昨年、一瞬年間ベスト10にいれようかと思った。
 ヴァレリー・ジューンの2017年作はクロスビートのムックの年間ベスト10選に入れたが、彼女のバンドは全員非アフリカ系。ギターはもろにカウボーイ調で、リズム隊は立派な髭をたくわえていてジューイッシュぽく見える。そして、7・3調の髪型をしたキーボード奏者は60年代のサーフ・ロックのグループの一員みたい? 
▶︎過去の、エリン・ボーディ
http://43142.diarynote.jp/200903271727246000/
▶︎過去の、ヴァネッサ・ウィリアムス
http://43142.diarynote.jp/201406191121201568/

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