よくこんな脚本を書いたなー、なかなかによくできている映画だなー。感心しつつ、途中からはこの流れを最後にどう落とすのかと考えてしまい、ソワソワしてしまった。

 石井裕也監督/脚本の新作は、オール韓国ロケの映画だ。日本と韓国の関係がよくないことを下敷きにおき、偶然出会ったそれぞれに傷を持つ日本人の3人(兄と弟と弟の子供。兄を演じるオダギリ・ジョーはグダグダな役が上手だな)と韓国人の3人(兄と姉と妹)が一緒に動いて徐々に気持ちを通わせていく様を描くものであり、ソウルから北東の海岸部にある江稜に向かう所々のやりとりが積み重なっていくロード・ムーヴィである。

 映画に関わる95%の人が韓国人だそうで、閃きはないがよく映像/場面に寄り添う音楽もパク・イニョンという人が担当。共同プロデューサーは石井の前々作「生きちゃった」(2020年8月24日)に俳優として出演していた韓国人監督のパク・ジョンボムが買って出ている。新型コロナ・ウィルスに対する危惧が出ていた昨年2月に撮影が始まり、なんとか3月に撮影が終了したという。というのはともかく、いろいろと頷き、拍手します。文化庁の補助金を受けての映画のようだが、お上もたまにはいいことするんだな。128分、7月アタマから公開される。

▶︎過去の、「生きちゃった」
https://43142.diarynote.jp/202008241914218214/

<今日の、あれこれ>
 雨天。一瞬、外に出るのをやめようかと思ったが、ゴールデン・ウィーク前は多少忙しくなりそうな感じもするので、予定通りに試写に出かける。当然、徒歩にて。それなりの雨足で濡れてもいい靴で出かけたのだが、何気に滑りやすいことに気づき、丁寧に歩いた。試写室入場時の非接触式での手首検温は、35,2度。おお、今までで一番低く出たか。映画の前半で、風邪はひいていないはずなのに、喘息かぁと感じで咳がゲホゲホ出てビビる。大昔から、たまにそういうときがあるんだよなあ。不快に思った人、いたろうなあ。久しぶりに寒さを感じる日で、帰宅後エアコンをつけた。

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