六本木・六本木・アスミック試写室で、6月初旬より公開される米国/イギリス2020年映画「グリーンランド -地球最後の2日間」(原題:Greenland)を見る。こういう時期、ディザスターものを見ると必要以上にストレスを感じそうな気がしたものの、気分転換をしたくなりほいっと出かけちゃう。

 パンデミックのなか繰り返しロックダウンがされている向こうで活発に映画館営業がされているとは思えないのが、もらった資料には大ヒット作と記されている。それは、配信系のあがりを加えてのものなのだろうか。主役と共同プロデュースにスコットランド出身のジェラルド・バトラー、監督はリック・ローマン・ウォーがやっている。

 隕石で地球が壊滅的被害を受けてしまう最後の2日間の夫と妻と息子の米国人家族のサヴァイヴァルの模様を追う。家族愛を下に敷き、ジョージア州アトランタ、ジョージア州ハウストン郡のワーナー・ロビンスの空軍基地、ケンタッキー州レキシントン、ニューヨーク州北部、カナダのオンタリオ州オズグッド、そしてカナダの北極圏にあるグリーンランドの米国空軍スーリー基地へと移動するロード・ムーヴィーでもあり。まあ、日本の映画じゃ絶対できない大掛かりさでもって作られた映画であるのは間違いない。かなりFXも使っているのだろうが、それも違和感なく活きる。

 一方で、御都合主義と思わせる部分も、ぼくはいろいろ感じてしまった。しかし、先に書いた土地はどれも実在するものであり、実は隕石の落ちる場所なども事実を精査しているという話もあり、制作側はけっこうリアリティにこだわった? 映画を見ていて、アメリカ/アメリカ人はメンドクセーと思わせられるのは、それゆえのこと? 妻役はブラジル出身のモリーナ・バッカリンが演じているが、そのいかにもアメリカンなKYで身勝手さを醸し出す芝居にはうなずく。見事なキャスティングだなー。

 音楽は、ハッタリ度100%。担当者のデイヴィッド・バックリーは英国出身で米国の映画/TV/ゲームの世界で売れっ子らしい。もうこけおどしな音をこれでもかと認め、ほぼほぼPCで音楽は作られているんだろうなあと思ったら、生の弦奏者や歌唱者たちを雇っている? そうなら、すげえ贅沢というか、お金の無駄遣いをしているな。まあ、壮絶にお金かけてるなーとひれ伏させるのもハリウッドですね。

<今日の、行き帰り>
 まず、渋谷まで歩く。六本木まで普段と別の行き方をしたくなり、渋谷から恵比寿へと山手線を一駅乗り、そこから日比谷線で六本木に向かう。日比谷線の新型車両はいい感じなのだが、後ろの車両に座ったら車掌室(逆だと、運転席)との仕切りの壁のガラス面積が大きいのにすこし驚く。とにかく、よく車掌の様がよく見える。そしたら、乗車している車掌さんは随時ゴルフの素振りの様を身体の前に両腕の拳をつけて、やっている。おお。そのあまりに天真爛漫な無防備の体に呆れ、映像撮られてチクられんなよーと、歳はそれほどいっていない彼にエールを送った。
 試写の帰りは、近くの停留所から渋谷駅行きのバスに乗る。そんなに道は混んでいないとふんだのだが、やはり電車を乗り換えていくより時間はかかるなー。渋谷の二つ前、日本コカコーラ本社の前から乗る人が3人。一人は年配なので無料で乗車することができ、あとの二人はちゃんと交通費が落ちるということなんだろうな。
 渋谷ですこし、買い物など。ついでに、かつてHMVが入ったところに入ったイケアに寄る。レジは最下層フロアに限定しているのか、ものすごい列になっている。ぜってえ、並びたくない。一応、ちょい上のほうものぞいたが、なんか品が安っぽい。魅力的だなと思えるものが、ほんとになさそう。イケアはぼくには無縁の店であるなど、短時間のうちに了解した。このビルの半地下にずうっとある中華料理屋とイタリアンは変わっていなかった。ビルのオウナーが経営しているのかな。昔、その中華でビール/紹興酒とともに食事し、そのままもうちょっと飲みたいねということで、ほんのすこし横に移動しワイン大会になったことがあった。誰と一緒だったのかなー。そういうマンガみたいなことをするのが、好きだった。帰りも家まで歩いたが、総計1万歩には届かず。残念っ。もっと、歩かなきゃ。歩かなきゃ。歩かなきゃ。と、3回続けて書き、自己暗示にかけようと試みる。

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