ベルギーのプログ・ロック/アヴァン・ロックのグループであるプレザンのギタリスト/リーダーだったロジェ・トリゴウが、ブリュッセルでお亡くなりになった。長い間、闘病していたそうだ。

 プログ・ロックは基本苦手だ。ロックを聞きだしたころはかなり好きだった。けっこう、アルバムも買った。だが、高校生になりリトル・フィートやザ・バンドの存在を知ると、急に興味がしぼんだ。そんなわけなので、ベルギーのプレザンというグループも知らなかった。だが、1980年代中期に友達の家に行って聞かされたのが、プレザンだったのだ。ヘンリー・カウ一派はプログ・ロック外として例外的に追っていたが、その前身であるユニヴェル・ゼロはヘンリー・カウとも繋がっていると教えられた。また、ブリュッセルに本社を置くクレプスキュール・レーべルに当時興味を持っていたことも、彼らを聞いてみようかという気になったのだと思う。キング・クリムゾンを好きな人がやっているバンドなのかと、まず思った。

 ぜんぜん彼らのことを聞いていないながら、個人的にそのアルバムでとっても印象に残っているのが、『C.O.D. Performance』(Lowlands,1993年)。件の友達が絶対気にいると思うとカセット・テープにダビングしたものを送ってきた。3曲入り、どうやら彼と息子のレジナルドの2人で作った作品のようで、いろんなギター流儀が投げ出されている。歌が入ったオープナーはなぜかザッパを思い出させるところもあったか。残りの2曲「アローン1」と「アローン2」はシンプルなアクセント音の上でギター音が投げ出されどんどん表情を変えていくインストゥメンタルなのだが、とくに「アローン1」は淡々とした爪引きから始まるのに、いつのまにかエディ・ヘイゼル/ファンカデリックの「マゴット・ブレイン」に突っ込んでいき〜ようはヘンドリックス暗黒に突入し〜、深く頷いた。しばらくして、これを勧めてくれた知人は病気で亡くなってしまった。

<今期も、ダメだった>
 ぼくは鼻の粘膜が弱い。冬場の乾燥期になると、あれる。過去に同様の番外原稿で、こんなことを書いているよなあ→https://43142.diarynote.jp/201909260737052277/ 、だが、この冬は鼻の粘膜が平気だった。立派な加湿器を買ったこと、そしてあまり外出していないことが利に働いたと考えていた。だが、3月に入る頃から、やはりただれてきた。まず左、そして右も。残念!

コメント