トランペッターのチャールズ・トリヴァーと作ったインディ“ストラタ・イースト”(ちゃんと日本盤が出ていた時期もありました)のアルバムを、急にトランク・ルームから引っ張り出したくなったりして……。

 ジャズ・ピアニストのスタンリー・カウエル(2012年3月17日)がお亡くなりになった。オハイオ州に生まれ、ニューヨークを経て引っ越したデラウェア州で死す。なんか難しい名前の病気が死因として出されいる。大家マックス・ローチ他に仕えたあと、1960年代末から意気や視点を持つリーダー・アルバムをいろいろとリリース。やはり、フリー・ジャズ発想を核に置きつつ、いろんな事象とつながろうとした1970年代の活動は印象に残る。

 きっちり音楽教育を受けた人物で、大学で教鞭を執っていたこともある。嫌煙家でタバコの煙がいやでライヴの場を快く思わず、それが音楽教育に向かわせたという話もある。アルバムは随時出していて、フリーダム、ストラタ・イースト、ECM、ギャラクシー、トマト、ディウ、コンコード・ジャズなどいろんなレーベル、さらに1990年前後以降は15作ほどデンマークのスティープル・チェイスからリーダー作をリリースした。

 最終作は、同社発の2019年ザ・キーストン・コーナー・ボルティモアでのライヴ盤。その前作のスタジオ録音作『No Illusions』(Steeple Chase、2017年)は基本アルト・サックス入りのカルテット(リズム隊はレギュラーの、ジェイ・アンダーソンとブルース・ウィリアムズ)でことにあたるが、彼はそこでリズム・プログラムも自らしたり、キーボードをギターっぽく用いたりカリンバも興味深く使う曲もある。などなど、澄んだジャズ感覚と新しい音色やビートに対する興味が交錯する好盤で、まだまだ伸びしろのあったヴェテランであったとぼくは思っている。1度だけでも彼の実演を見ることができて、本当に良かった。

▶︎過去の、スタンリー・カウエル
https://43142.diarynote.jp/201203182145086051/

<今日の、イヴェント>
 終了〜。つつがなく終え、なんか今年最後の課題をこなした気分? 限られた親族で、母親の米寿のお祝い食事会をする。本当の誕生日は来年だが、母親が今年中にやりたいとのことで、この日になった。感染患者が増えているので延期にするとか今週半ばに母は聞いてもきたが、来年どうなっているか分からないし、倍の定員の個室を予約しており、気を使いつつやってしまおうということに。何もプレゼントは持ってこないでとの電話を母から複数回受けたものの、花束を買っていったらうれしそうでそれは良かった。お店のほうから、金色のちゃんちゃこを撮影用に出されたが、米寿のカラーが黄色だとは知らなかった。
 クリスマス・カードの類が届いており、いよいよ師走を感じている。

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