英国人ギタリスト/シンガーの、ピーター・グリーンの死が公表された。20歳になるとき入ったジョン・メイオール・ブルース・ブレイカーズが、大舞台の端緒。その前任者は、エリック・クラプトン(2006年11月20日)。1年在籍し、ホワイト・ブルース・バンドとしてスタートしたフリートウッド・マックを結成。1970年まで在籍し、同年にはリーダー作も出した。その後は、ドラッグとメンタルの問題で活動は見え隠れするが、1980年代前半に連発したアルバム群はブルース愛好を下敷きにする、ちょい渋黄昏おやじの技ありロック作で聞くに値する。

 ブルース・ビヨンドのいろんな曲のフォームを作り出せた人物。ゆえに、秀でたソング・ライターであり、サンタナの「ブラック・マジック・ウーマン」(1969年)をはじめ、彼の楽曲を取り上げている人はいろいろ。スライド・バーを使ったり、ジャジーな弾き口を見せるときも初期にあったなど、懐も深かった。ブルースにやられ、有意義な音楽的彷徨を示した才人であったと思う。

▶︎過去の、エリック・クラプトン
http://43142.diarynote.jp/200611221236140000/

<今日の、ELP>
 もうすっかりクルマに対する欲求がなくなってきてきているので、どうでもいいことなんですが。。。近年の乗用車の様を見て、おおいに違和感を感じることがひとつ。それは、フロント・グリルのデカさ、イカつさ。それ、“ドヤ顔”と呼ばれたりもするそうだが、相手を威嚇するような、ケンカ腰になっているような、そうした一連の自動車の“顔”を見るにつけてイヤでしょうがない。もう、ぼくの美意識においては零点。いや、マイナス。とはいえ、そうした傾向のものを望む人がしっかりいて実際売れるから、メイカーも発売するのだろうけど。近年、あおり運転がとっても問題になっているが、ドヤ顏グルマの流行もそれと関係あるのではないのか。
 今日、マンションの前のあまり車が通らないが狭くはない通りの歩道ラインの上を歩いていたら、不必要と思わざるを得ないクラクションを鳴らされ、その不条理さに呆然とするとともに怒りが沸いた。鳴らしたバカが運転していたのは、過剰ではないがやはりデカめのグリルを持つ、アウディのA6じゃった。で、そんな経緯から、こんなことを書くにいたった。これが下品極まりないトヨタのアルファードだったりしたなら、もっと血圧上がったはず。
 そして、こんなことも思う。いっそのこと、ハンス・リューディ・ギーガー流儀のデザインをパクったような超グロテスクなグリル・デザインを持つ乗用車が出てこないだろうか、と。嘲笑し、小馬鹿にしてやるぞ。ギーガーの作品に最初に触れたのは、リアル・タイムで買ったエマーソン・レイク&パーマーの『ブレイン・サラドゥ・サージェリー』(マンティコア、1973年)のジャケット・カヴァーだったが、プログ・ロックを不毛と思うようになった大学の頃、ユニオンで売っちゃった。で、かわりに、ブラック・セイントかメルス発のアルバムを買ったんじゃないかなー。それとも、スワンピーなロック・アルバムだったかな?

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