キングストン出身ジャズ・ピアニストであるモンティ・アレキサンダー(1999年8月18日、2002年7月24日、2006年6月14日、2011年11月4日、2013年2月8日)のショウ、なんかくだけていて自由だったなー。もう、ちょっとした音の重なりだけで、いいヴァイブがステージからもわもわと発されていた。6弦電気ベースのレオン・ダンカン、シンバル類をとても上方にセッティングするカール・ライト(ドラム)、ドラムのジェイソン・ブラウン、UKジャマイカンでトロンボーン奏者のデニス・ロリンズ(2000年5月30日、2001年3月12日、2009年1月21日、2013年2月2日)、ギターのアンディ・バスフォードというサポートの面々。ダンカン、ライト、パスフォードはジャマイカ在住か。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。

 ボブ・マーリーの生誕75年を祝うと題されたショウで、のっけから、ハッピー・バースデイの歌が歌われる。そして、マーリー曲が次々に送り出されるのだが、どれもテーマ部においてはライトやダンカンやアレキサンダーが歌う。オスカー・ピーターソンの後継者的な感じでジャズ界でぶいぶい言わせたこともあったアレキサンダーは過剰にソロは取らず(少しはキーボードも弾く)、ロリンズの方が取っていた。

 そして、終盤以降の数曲は、「ブリリアント・コーナーズ」らセロニアス・モンクの曲を、レゲエ・ヴァイブレーションのもと演奏。彼の2019年自主リリースの新作『Wareika Hill Rastamonk Vibrations』(デニス・ロリンズ以外は、こん晩の同行者は皆参加)はセロニアス・モングの曲をやっているのだが、なんかもうユーモラス極まりなく、曲が始まるとふふふと笑いがこぼれちゃう。そういえば、メデスキ・マーティン&ウッド(1999年8月5日、2000年8月13日、2001年2月5日、2002年9月7日、2012年3月2日)は『イッツ・ア・ジャングル・イン・ヒア』(グラマヴィジョン、1993年)でモンクの「ベムーシャ・スウィング」とマーリーの「ライヴリー・アップ・ユアセルフ」をレゲエ・ビートで繋ぐということをやっていたが、発想としては遠くはない。さすが、メデスキたち、やることが早かった。

 そこからまた、マーリー編に戻り、女性シンガーが出てきて「ウェイト・イン・ヴェイン」(だったかな?)も歌ったのだが、なんと途中ではフランス語歌詞で歌われていた。この晩のライヴ評、毎日新聞29日夕刊に出ます。

▶︎過去の、モンティ・アレキサンダー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
https://43142.diarynote.jp/200606182135590000/
https://43142.diarynote.jp/200606182135590000/
https://43142.diarynote.jp/201111141213387048/
https://43142.diarynote.jp/201302091341485664/
▶︎過去の、デイス・ロリンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-3.htm
https://43142.diarynote.jp/200901221504141906/
https://43142.diarynote.jp/201302041827243806/
▶︎過去の、メデスキ・マーティン&ウッド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm 8月13日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 9月7日
http://43142.diarynote.jp/201203062004221304/

<先日の、カミング・アウト>
 レコード会社のニュース・レターで、ジャスティン・ビーヴァーの写真が載せられていた。お、刺青すごいんだなー。そういえば、この前、聖心女子大を出ているお姉さんに、実は肩にタトゥーがあるんですと言われた。留学中にしたらしい。さすがにパブリック・イメージを考え、ノー・スリーブは着ないそう。

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