渋谷・WWW。女性がフロントにたつ日米のロック・バンドを見る。

 まず、女性(ヴォーカル、ギター)、女性(ベース、ヴォーカル)、中性的な男性(ドラム、ヴォーカル)からなる羊文学。うつろいやすい青年期情緒をしなやかオルタナ系ギター・サウンドとともに開く3人組だが、すぐに感心する。歌詞は、日本語のよう。曲/コード使いがしっくりくるし、またバンド音も良い。ずっと洋楽を聞いて来たじじいにもなんのストレスもなく入ってくる。この手のバンドで女性だとベースはピック弾きが多そうだが、2フィンガーでぶりぶり弾いていてへえ。その総体、かなり好感触。

 続いて、ナッシュヴィル育ちで今はNYに住んでいるようなソフィー・アリソン(ヴォーカル、ギター)のソロ・プロジェクトであるサッカー・マミー。デビュー作『クイーン』はファット・ポッサムから! 羊文学の面々はまだ大学生のようだが、アリソンも21歳とのこと。こちらは、アヴリル・ラヴィーン(2002年8月8日)が好きなのが顔つきでなんとくなく察させる小柄なアリソンを男性3人(ギター、ピック弾きのベース、ドラム)がサポートする。

 ベッドルームのギター弾き語り表現が評判を呼び、バンド編成でデビューした彼女だが、基本はアリソン+伴奏音というノリ。まっすぐ、自分の歌とメロディをときにキラキラしたものを出しながら彼女は提出。終盤、サポートの3人が下がり3曲電気ギターの弾き語りもした。うち、一つは彼女のシングルB面曲として出しているブルース・スプリングスティーンの「アイム・オン・ファイアー」。客は若い人が多そうだが、スプリングスティーンの名前を彼女が口に出すとかなりの歓声があがったのは謎。オレ、リアルタイム世代だが、まったくスプリングスティーンに興味が待てない。バンドだと意外に変哲のない地味ロックという感じも得たが、それは羊文学に触れた後だったからか。透明感を持ちつつ押し出しも持つアリソンはヴォーカル力ということにかけては上だが、他の項目は羊文学のほうが優っていると感じたから。事実、アリソンたちは羊文学のパフォーマンスを大喜びで見ていたし、ステージからは愛ある謝辞を彼女たちに送った。

▶︎過去の、アヴリル・ラヴィーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm

<今年の、拍手>
 申告用の、支払調書がP社から届く。今年の、第一号。これが届くと、年が変わったんだと実感する? ああ、しばらくしたら、税理事務所に送る領収書をまとめなきゃなあ。 しかし、新年早々に届くと、清々しい。清廉な企業という所感を得るか。かと思えば、3月15日間際にアリバイ作るように送ってくるダメ会社もある。そのころには、とっくに申告を終えているぞ。

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