あれれ。このインターナショナルなヴェテラン蘭アルト・サックス奏者/シンガーのライヴをけっこう見ている気持ちになっていたが、このブログを書くようになってからは、3度しか見ていないのか? グループ員は高校の頃からの音楽仲間であるギターのウルコ・ベッドを筆頭に、男性ヴォーカル二人、キーボード二人、ベース、ドラムという編成なり。彼らは皆、オランダ人であるのかな。

 メイシオ・パーカー(1999年8月6~8日、1999年10月28日、2001年4月17日、2002年11月19日、2005年9月6日、2007年9月13日、2009年1月21日、2010年2月16日、2010年9月3日、2013年2月2日、2015年7月27日、2016年7月18日、2018年6月8日)がそうであるように、キャンディ・ダルファー(2009年5月11日、2010年2月16日、2012年2月13日)もまたどんどん自らリード・ヴォーカルを取る曲が増え、ダンス/R&B濃度を強めてきているという所感を持っていたが、今回のショウはインスト(主体)曲もいくつかあったはずだし、かなりアルト・サックスのソロを取る場面は多かったのではないか。それらは何気にまったり気味の曲も散見され、これまでよりファンク濃度は低くなったと思わすものであったけど。でも、ソロ自体はデイヴィッド・サンボーン(2000年3月21日、2003年7月18日、2010年12月1日、2012年3月3日、2013年9月3日、2014年11月6日、2015年10月19日、2017年12月5日、2017年12月7日)よりずっとメイシオ・パーカーぽくなっているのはまちがいない。少なくても、ライヴ・パフォーマンスにおいてはそうだ。

 お腹を出す格好をしていたキャンディ姉さんの誠心誠意、音楽謳歌の真心パフォーマンスの気持ち良さは不変。なぜ、音楽は人々に働きかけ、ライヴ・ミュージックは輝けるものであるのか。それを、端的に納得させるショウであると思う。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。

▶︎過去の、キャンディ・ダルファー
https://43142.diarynote.jp/200905121053358452/
https://43142.diarynote.jp/201002171552164447/
https://43142.diarynote.jp/201202141303117620/
▶過去の、メイシオ・パーカー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/octber1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200509130313320000/
http://43142.diarynote.jp/200709171112310000/
http://43142.diarynote.jp/200901221504141906/
http://43142.diarynote.jp/201002171552164447/
http://43142.diarynote.jp/201009111624281899/
http://43142.diarynote.jp/201302041827243806/
http://43142.diarynote.jp/201508050852067247/
http://43142.diarynote.jp/201607191314481207/
https://43142.diarynote.jp/201806130948515941/
▶過去の、デイヴィッド・サンボーン
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/201012051903113851/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130903
http://43142.diarynote.jp/201411101737513509/
http://43142.diarynote.jp/201712061006171627/
https://43142.diarynote.jp/201712081715389473/

 次は高円寺・Sound Studio DOMで、スウェーデン人女性のルー・イアサレとポーランド人男性のアルベルト・カルフが組むNENNEを見る。一言でくくってしまえば、エレクトロ・ポップ・デュオ。会場は初めて行く場所であったが、駅からかなり近い音楽練習スタジオ。その一番広いスタジオを使ってのもので、ときおりライヴにも用いるよう。お酒も買える。

 プリセットされた音を出し、そこに女性は歌をのせ、自らその声質を変えたり、重ねる場合もある。アンビエント的とも言えるインスト部にも留意し、ドラマーのアルベルト・カルフ(2018年11月7日)はプリセット音にあわせて、簡素なドラム・パーツや鳴り物や機材を扱う。カルフくん(滞日中に、髪をカットしていた)はやはり腕利き、電気音に様々な世紀や輝きや芯を与える。ちゃんと、個性と聞きどころあり。その総体はどこか神秘的なところも持ち、現代空間に響く無国籍な鋭敏トラッドという感じもあるか。女性歌手は明日帰国するとMCで言っていたが、おもしろいことに数曲は日本語の歌詞で歌っていた。それもなんかいい感じで、その浮遊感も持つサウンドは映画のなかに挿入されるといい感じではないかとも思えた。それから、日本人が用意したものにも思えたが、後ろに投影される映像もいい感じだった。

▶過去の、︎アルベルト・カウフ
https://43142.diarynote.jp/201811081231284665/

<今日も、はしご>
 ぜんぜん違う感じの最寄駅、場で、二つの外国人アクトの実演を見たということになるのだな。ともに、盛況。いろんな音楽の受け方があるのは健全なことであるとなあと思った。そして、もっと様々な音楽享受の場を経験したいなあとも思う。今後2週間の間に、米国から来日するロックの担い手を3組見る予定。そして、それらは初めて行くハコになりそう。通常のようにぼうっとしていたら、面々の来日を知らずにミスしていそうだが(そういう地道に来日ツアーをする方々、たくさんいるはず)、米国のマネージメントのほうから連絡を受け、興味を持っている。
*The Smoking Flowers
26 Nov: Live House Heaven’s Door, Tokyo
27 Nov: Live House 9 Spices, Tokyo
28 Nov: Live House Waver Waver, Tokyo
30 Nov: 青山Heaven, Tokoyo

*Scuttlebuggs and Tom Schraeder
02 Dec: Backstay Music Cafe, Tokyo
03 Dec: Live House Manhole, Tokyo
04 Dec: Live House Asakusa Gold Sounds, Tokyo
05 Dec: Miyauchi Family Live Cafe, Saitama
06 Dec: Live House Canopus, Tokyo
08 Dec: Pink Cow Bar, Tokyo

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