映画「デイヴィッド・リンチ」
2017年12月14日 音楽 渋谷・アップリンクで、著名映画監督であるデイヴィッド・リンチを扱ったドキュメンタリー映画を見る。過去のリンチを扱ったドキュメンター映画2作を作っているジョン・グエン、撮影を担当したリック・バーンズ(匿名だそう)、編集をしているオリヴィア・ネールガー-=ホルムが、連名で監督にクレジットされている。2016年、アメリカ/デンマーク映画となる。1月下旬から、ロードショー公開。
4人目の奥さんとの間に娘が生まれた2010年にグエンから再取材のオファーが出され、ハリウッド・ヒルズの彼の自宅兼アトリエで2年半にわたってなされた25時間のマテリアルを編集。そこには、2〜3歳の新しい娘も出てくる。
リンチの幼少時から彼の出世作「イレイザーヘッド」の頃まで、言わば世間に認められる寸前までの彼の歩みを映画は追う。その舵取り役はリンチのすごく素直な自己語りであり(第三者の話は一切入らない)、そこに本人提供によるよくぞあるなあと驚く過去の映像や写真、当初は画家を目指しアートの道に入った彼が発表した作品を撮ったもの、現在のアート作品の創作の様子などが、かなり巧みに組み合わされることで、20代までのリンチの歩みが明解に描かれる。
実はぼくはリンチの作品にあまり触れたことがない門外漢であるのだが、なるほどと膝を打つような感覚のもと見ることが出来た。家族(とてもかたぎで円満な地方のそれで、本人も発言でスーパー・ハッピーと形容している)や最初の奥さんや娘(映画/TV監督のジェニファー・リンチ)の映像や写真もばんばん出てくる。いろいろと紹介される彼のコンテンポラリー・アート系作品はなかなか。良い。やはり、視覚的な発想と具現手腕に秀でまくっていた御仁であるのは火を見るよりも明らか。そして、その流れで映像作りにも着手するようになり、不遇の時代を経て、映画監督として花開いたこともとてもナチュラルに伝えられる。
しかし、リンチ(髪の毛、ふさふさですね)の話は口調がとゆっくり。字幕があるからこそではあるが、とっても聞き取りやすい。字幕はこう訳したほうがいいんじゃないかと思ったりもした箇所もあった。そういう意味では、これは英語力が上がったと錯覚させる映画かもしれない。音楽はジョナサン・ベンタという人が担当、効果音ふう断片が出され映画に無理なく沿う。
成功作。これは「イレイザーヘッド」以降をリンチが語る続編あり、と読んだ。なお、本映画は資金の半分をキック・スターターで調達していて、エンド・ロールには沢山の名前が小さな文字で出される。
<今日の、追記>
リンチはコーヒー好きで自らの名前を掲げたコーヒーを販売しているが、滅茶ヘヴィ・スモーカーのよう。もう、今の彼が写し出される際、本当にタバコを吸いまくり。もうタバコの煙と匂いが嫌いなぼくは、イヤな気持ちになった。そういえば、かつてぼくは、タバコについてこんなことを書いている。http://43142.diarynote.jp/200710121725010000/ (UNKIEの最後のほう)
1960年代半ば、デイヴィッド・リンチがボストンの美大に通っていた時期、彼はぼくがトップ級に敬愛するロック・シンガー/ロックンローラーであるピーター・ウルフと一緒に住んでいた。1946年1月生まれと同3月生まれ、2人は同い年。成功するのは、ウルフのほうが早かった。
▶︎過去の、ピーター・ウルフに関する記述
http://43142.diarynote.jp/201010110929417794/
http://43142.diarynote.jp/201311230759577101/
http://43142.diarynote.jp/201512091352434769/
http://43142.diarynote.jp/201610250717473420/
http://43142.diarynote.jp/201704161137379218/
4人目の奥さんとの間に娘が生まれた2010年にグエンから再取材のオファーが出され、ハリウッド・ヒルズの彼の自宅兼アトリエで2年半にわたってなされた25時間のマテリアルを編集。そこには、2〜3歳の新しい娘も出てくる。
リンチの幼少時から彼の出世作「イレイザーヘッド」の頃まで、言わば世間に認められる寸前までの彼の歩みを映画は追う。その舵取り役はリンチのすごく素直な自己語りであり(第三者の話は一切入らない)、そこに本人提供によるよくぞあるなあと驚く過去の映像や写真、当初は画家を目指しアートの道に入った彼が発表した作品を撮ったもの、現在のアート作品の創作の様子などが、かなり巧みに組み合わされることで、20代までのリンチの歩みが明解に描かれる。
実はぼくはリンチの作品にあまり触れたことがない門外漢であるのだが、なるほどと膝を打つような感覚のもと見ることが出来た。家族(とてもかたぎで円満な地方のそれで、本人も発言でスーパー・ハッピーと形容している)や最初の奥さんや娘(映画/TV監督のジェニファー・リンチ)の映像や写真もばんばん出てくる。いろいろと紹介される彼のコンテンポラリー・アート系作品はなかなか。良い。やはり、視覚的な発想と具現手腕に秀でまくっていた御仁であるのは火を見るよりも明らか。そして、その流れで映像作りにも着手するようになり、不遇の時代を経て、映画監督として花開いたこともとてもナチュラルに伝えられる。
しかし、リンチ(髪の毛、ふさふさですね)の話は口調がとゆっくり。字幕があるからこそではあるが、とっても聞き取りやすい。字幕はこう訳したほうがいいんじゃないかと思ったりもした箇所もあった。そういう意味では、これは英語力が上がったと錯覚させる映画かもしれない。音楽はジョナサン・ベンタという人が担当、効果音ふう断片が出され映画に無理なく沿う。
成功作。これは「イレイザーヘッド」以降をリンチが語る続編あり、と読んだ。なお、本映画は資金の半分をキック・スターターで調達していて、エンド・ロールには沢山の名前が小さな文字で出される。
<今日の、追記>
リンチはコーヒー好きで自らの名前を掲げたコーヒーを販売しているが、滅茶ヘヴィ・スモーカーのよう。もう、今の彼が写し出される際、本当にタバコを吸いまくり。もうタバコの煙と匂いが嫌いなぼくは、イヤな気持ちになった。そういえば、かつてぼくは、タバコについてこんなことを書いている。http://43142.diarynote.jp/200710121725010000/ (UNKIEの最後のほう)
1960年代半ば、デイヴィッド・リンチがボストンの美大に通っていた時期、彼はぼくがトップ級に敬愛するロック・シンガー/ロックンローラーであるピーター・ウルフと一緒に住んでいた。1946年1月生まれと同3月生まれ、2人は同い年。成功するのは、ウルフのほうが早かった。
▶︎過去の、ピーター・ウルフに関する記述
http://43142.diarynote.jp/201010110929417794/
http://43142.diarynote.jp/201311230759577101/
http://43142.diarynote.jp/201512091352434769/
http://43142.diarynote.jp/201610250717473420/
http://43142.diarynote.jp/201704161137379218/
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