L.A.サラーミ

2017年4月19日 音楽
 昨年アルバム・デビューのUKフォーキー・ブラックの公演を、六本木・ブルボードライブ東京で見る。セカンド・ショウ。妙な髪型の彼の外見はぼくの好み、アルバムは見えにくい部分もあったが、本物じゃん。セミ・アコースティック型のエレクトリック・ギターを弾きながら(エフェクターはあまり繋いでいなかったのではないか)歌う本人に、ギター、ベース、ドラムがつく。彼らは皆、白人だった。

 L.A.サラーミのことを語るのに送り手側はブルースという言葉を用いており、それについてはとても違和感を持っていたが、1曲目の導入部はブルース・ハープ(ハーモニカ)やギュインという質感のブルージーなギターがなったりして、おおおお。でも、それはオープナーだけで、他はブルースぽいところはない。だが、そういう論調が出てきたのもなるほどと思うところもあり。彼、かなりボブ・ディラン好きと思うしかないんだもの。それとは異なる広がる曲調の曲も持ち、歌唱も空を見上げるようなところもあるのだが、それでもその底にあるのはディランだと、ぼくは感じた。ディランはかなりブルースを自己都合的に解釈〜パフォーマンスしているところがあるのは言うまでもない。彼は喋るように歌うなときもあったが、それもヒップホップ流れというよりは、ディランありきと指摘したくなるものだった。ハーモニカの存在もまた同様、2曲披露したアコースティック・ギター弾き語りももうそう。今の彼の実演は、生ギター弾き語りの“ブラック・ディラン”表現にシンプルなバンド演奏を添わせたという感じ。ドラマーは力ずくで叩くものの、ちゃんとスペースを作り出す人で好み。昔の英国ロック界にいそうなタイプだが、誰に近いか?

<今日の、せせらぎ>
 家の前には川に蓋をしてその上に作られた大掛かりな人口のせせらぎがあるのだが、日によってはそこにカモやシロサギ(それらは、あくまで推定)が1匹や2匹いる。最近、その頻度が高くなっているか。ぼくも人の子、その様に触れると、なんかココロが和む。春になって、川の両側の花や草木もカラフルになってきていて、気持ちが弾む。ほんの少し上流には、でかい鯉がうようよいる。何を食べているのかなあ。そういえば、去年パリに行った際はいろいろと運河や人口の川を散歩したっけ。あ、ぼくは水辺好きなんだったな。今日の夜はけっこう寒かった。

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