ときどき、雨が降る空模様。それって、サマーソニックでは珍しいか。傘は持込禁止のようで、幕張メッセ会場入り口にば〜っと傘が柵にかけてある。空模様が怪しいときは、折りたたみ傘必携ですね。まずはメッセ内を一周、勘を取り戻す。

 とっても久し振りに見るウィーザー(球場ステージ。2000年8月6日、2001年4月26日)は音楽的にはスリルはないが、なんか和めるものあり。結構、MCに日本語を繰り出し、ゲスト(ギタリスト)も出てきて1曲弾いたが、あれは誰? そのときの「カリフォルニア・キッド」という新曲はぬるくて良かった。彼らって、なにげにフェスの似合うバンドかな。その後、ちらりと出向いた文字通りのビーチ・ステージではヒップホップDJが回していたが、結構な入りだった。
▶︎過去の、ウィーザー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm サマーソニック2日目
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm

 グリーン・ステージと名付けられたキャンプ場奥にあるステージもかなりな入りで、ハナレグミ(2008年11月14日、2011年5月21日、2011年6月23日)がやっていたが音の小ささに戸惑う。後ろの方で見ていたのだが、MCなんて何言っているかわからない。あれでいいわけないだろ?
▶︎過去の、ハナレグミ
http://43142.diarynote.jp/200811181534455959/
http://43142.diarynote.jp/201105230925539578/
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/

 メッセに戻り、以下はずっとメッセ周辺をうろうろ。結構なキャリアを持つシスコのサード・アイ・ブラインドは明快にショウを進めていたが、こんなに産業ロックぽかったっけ? 米国の男女白黒混合アカペラ5人組のペンタトニックスはメッセの中で一番広いマウンテン・ステージへの出演。ぼく自身それほどアカペラ・コーラスに惹かれないためか、プリセット音の用いてのショウはまあこんなもんかという感じがあったが、大人数の客を集めていたのには驚く。日本向けのプロダクツとかも出していて、非洋楽ファンからの支持が高いのかな?

 隣のソニック・ステージに出ていて偶然見たバレット・フォー・フォー・マイ・ヴァレンタインのショウにはいささか驚く。ぼくには関係ないですよといいたくなるメタル系のバンドなのだが、これがものすごく圧倒的にシャープで、生理的に濃いパフォーマンスを堂々披露していたから。演奏力も半端なく、今の前線にあるメタルはすごいことになっているなと実感しちゃう。いや、マジに。後で写真を見たら、あまりメタルぽさを持たない見てくれで、それにも好印象。

 ぼくのこの日のトリは、今年再結成され、ツアーをしているアット・ザ・ドライヴ・イン(2000年5月24日、2000年8月6日)。そして、イエイ。セドリックの喉の不調で6月の米国の公演がキャンセルになったらしいが、問題なし。その後のマーズ・ヴォルタ(2002年4月7日、2004年1月7日、2006年11月21日、2008年6月13日)の怒涛の活動を経てのものだけに、畳み掛け度数はより高くなった。ここには、あまりに魅力的な過剰さや発散が山ほど。なんか心の何かを揺さぶるエモーションだらけ。あと、始まる前はファンク/ソウル曲が流されていたのも良かった。やはり、彼の表現はR&Bにある凹凸の彼らなりの変換表現と思わせるところがあるもの。
▶︎過去の、アット・ザ・ドライヴ・イン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm サマーソニック2日目
▶︎マーズ・ヴォルタ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-4.htm
http://43142.diarynote.jp/200401070000000000/
http://43142.diarynote.jp/200611221237530000/
http://43142.diarynote.jp/200806180851080000/

 それから、球場の近くにある小さ目のアイランド・ステージでは東南アジアのバンドを帯で紹介していたが、香港のtfvsjsと台湾のElephant Gymは移動のおり少し触れ、けっこう興味惹かれる。ともに、マス・ロックと言うか現代プログ・ロックと言おうか、今様なひしゃげや棘を抱えたインストゥメンタルを披露していて、創意や野心の彼らなりの発露を認めることができた。そして、それはいろんな国や場所に共通する物差しを持てる担い手がいることを伝えてくれる。そんなに見ていないでナンだが、とても有意義なステージだと思う。

<今日の、会場>
 英国から来た父と娘(まだ、小学生か)と隣同士になった際、少し言葉を交わす。2週間の滞日で、奈良や京都にも行くという。サマソニは初日だけ見るそうで、ディズニーランドにも行くと言っていた。父親にどんな音楽が好きと問われ、何気に迷い、オルタナティヴととっさにさらりと答える。まあ外れてはいないが、何だかなー。ともあれ、外国人比率はそこそこあると思えた。

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