八ヶ岳高原ロッジ・八ヶ岳高原音楽堂。けっこう広い木製の六角形(と言っていいのかな)の、普段はクラシックを主にやっている会場で、オマール・ソーサ(2001年8月24日、2002年7月22日2004年8月2日、2005年9月24日、2006年10月28日、2008年3月16日、2009年5月12日2010年8月3日、2013年9月17日、2014年3月10日)と熊谷和徳(2010年9月3日、2012年5月14日、2014年3月10日)のデュオ公演を見る。

 ソーサは鳴り物を、左足の足首に鳴り物をつけていて、ストンプするとシャカシャカという音が出る。アタマ15分ほど一緒にやり、その後やはり15分ほどそれぞれ一人でやり、その後はまた一緒に、という構成で70分。ソーサについては何度も見ていて、また取材もしたこともあったりして、その真価や素の魅力を知っているつもりだが、熊谷についてはいろいろと思いを新たにするところあり。二人が一緒にやる場合、基本の流れはソーサの演奏に乗り、熊谷がアクセント/干渉音を入れていくという感じなのだが、熊谷の音読みの鋭さはすごいと思った。エンディングもちゃんと重なるしな。

▶過去の、ソーサ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm
http://43142.diarynote.jp/200408021925240000/
http://43142.diarynote.jp/200510030021170000/
http://43142.diarynote.jp/200611020835550000/
http://43142.diarynote.jp/200803201207150000/
http://43142.diarynote.jp/200905131200576485/
http://43142.diarynote.jp/201008251432447574/
http://43142.diarynote.jp/201309201840164499/
http://43142.diarynote.jp/201403131302032810/
▶過去の、熊谷和徳
http://43142.diarynote.jp/?day=20100903
http://43142.diarynote.jp/?day=20120514
http://43142.diarynote.jp/201403131302032810/

<今日の、観取>
 タップ・ダンスはすごいと思わされるところと、少し……と思うところと、両方を感じた。まず、マイナスの面は“楽器”としてその音を聞くなら、やはり表現の幅は狭い。足よりも器用な手を使う方がいろいろと多様性やグルーヴは出るのは間違いがない。ざっくり言ってしまうと、いくら名人でも音だけだと音楽的には不十分な”楽器”となってしまう。でも、視覚を伴うと、その”不自由”なことをする素敵は何倍にも広がる。やはり、肉体を駆使して地と繋がりながら人間発の鼓動/パルスを繰り出して行く様は生理的に刺激的。こりゃ、とんでもなくすごい行為なのだと思わずにはいられない。この日、熊谷は爪立ちやムーンウォーク的な所作を見せる。と、思わせるところがあった。翌日に本人に聞いてみたら、やはりMJは大好きなのだとか。彼、膝のところだけ、パンツに汗が滲みていた。タップは膝もたいそう駆使する所作なのか。いろいろ、発見するところはありました。

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