ザ・サファーズ

2016年6月14日 音楽
 テキサス州ヒューストンからやってきた女性シンガーを前に置くグループで、全9人でことをまっとうする。ステージに登場した面々、まず皆で向かい合い両手をつきだし、声を上げる。なんか、心意気のバンドという感じがしていいじゃないか。南青山・ブルーノート東京、セカンド・ショウ。

 紅一点歌手のカム・フランクリンは立派な体躯をお持ちだが、歌も堂々、存在感あり。これは万人に分かりやすくアピールする歌い手だ。オープナーは、マーヴィン・ゲイの「ワッツ・ゴーイン・オン」調とも言えなくないソウル曲で、これはいい大人のソウル・バンドだと思わせる。が、曲調はレゲエ調曲を3曲やったり、ラテン調もありと、なにげにR&B傾向に留まらない方針あり。トップ40バンド的というか、ラウンジ・バンド的というか、エンターテインメント性にたけていることもあり、そういう側面もぼくはザ・サファーズに感じた。リリースしているアルバムは1枚だけだが、バンドはそこそこ経験を積んでいそうで、しっかり安定していた。

<今日の、B4カヴァー>
  6月29日に発売となる邦人にアーティストよるザ・ビートルズのカヴァー集『Hello Goodbye』(ユニバ)の案内が来ていたので、ストリームにて聞く。で、資料を見たら、17曲中新録は5曲しかないらしい。椎名林檎の「ヤー・ブルース」いがい、どれも耳なじみがない。新録アーティストのほうは名前を知っている人がいない。とほ。聞いたら、その新録組のなかにヴァーカルがすごいヤだと思わせる者、2組。一番ニコっとできたのは、井上陽水のラテンな「I WILL」。曲の並びは原曲の発表順のよう。

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