「ユー・アー・エヴリシング」とか「ユー・メイク・ミー・フィール・ブランド・ニュー・デイ」とか「キャント・ギヴ・ユー・エニシング(バット・マイ・ラヴ)」とか……。胸とろけるような代表曲、キラー曲があるのは強いナ。そう、強く思わせられることしきり。それもまた。ポップ・ミュージックであるからゆえ。

 フィラデルフィア・ソウルを代表するヴォーカル・グループの公演を、六本木・ビルボードライブ東京で見る。ファースト・ショウ。バンドはキーボード3人、ギター、ベース(日本人)、ドラムで、すべて生音にて。キーボードは、ブラスの音とストリングスの音を1台づつにふるのかと思ったら、あまりそういう感じはなし。2人いれば十分であったか? 彼らは黒基調の格好。そして、4人の主役はグレイ基調のきらびやかなスーツを着用。ハービー・マレルとアリオン・ラヴがオリジナルのシンガーなのかな。そんなにじじいに皆見えず。

 なんにせよ、ファルセット主体の素直な肉声が豊穣なメロディのもと、振りやステップを伴いつつ送り出される。その奥には様々な米国ブラック・ミュージックの積み重ねやショウ・ビズ流儀が見え隠れするわけだ。アメリカのある主の娯楽をたっぷりと受けたという気持ちになった。

<今日の、働き者>
 毎年やってきているザ・スタイリスティックスだが、今回はハワイ公演を経て、10日過ぎから大晦日まで日本ツアーをする。そして、開けて2日はインディアナ州のハモンドで公演。働くなあ。

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