六本木・スウェーデン大使公邸で、来日中のスウェーデン人ジャズ・ミュージシャンたちの歌と演奏を聞く。女性歌手をカール・バッケ他のピアノ・トリオがサポートし、そこに同国一であるそうなトランペッターのペーター・アスプルンドが加わる。その5人は一緒にハロルド・アーレン曲集『イザベラ・シングス・ザ・トレジャーズ・オブ・ハロルド・アーレン』‘(スパイス・オブ・ライフ)を今年出していますね。男性陣は綺麗にスーツを着こなし、演奏が始まる前に会場横に立って待機。その様に触れ、面々の顔を認知していないぼくは、へえスウェーデン大使館はイケ面を揃えているんだなと思ってしまいましたとサ。

 ハロルド・アーレン曲をずらり披露。細くて伸長だって高くないのに、ラングレンの声の太さや大きさにまず気が向く。声帯がちゃんとしているのは美徳だなと思わせらました。それに寄り添うピアノ・トリオ音は何気に工夫も施していて、派手ではないが、今北欧でジャズをやる意義をほのかに聞き手に与えるか。アスブルンドのトランペット演奏は実にまっとう、しっかりしている。

 なるほどと思ったのは、アスブルンドやラングレンのMC。とっても、ジャズ愛に満ちているものであったから。彼ら、「どこに行ってもジャズが流れていて、日本は世界一のジャズ愛好国」みたいな発言も。まあ、いろんな店でジャズはBGMとして使われているからな。この手の大使館系催しのなかでは、彼らはたっぷりとパフォーマンスを披露。終盤の「レッツ・フォール・イン・ラヴ」でアスブルンドはトランペットを置いて、ラングレンとデュエットする。エンターテインメントという華がぱーっと広がった。

<今日の、ほう>
 前にも触れたことがあるが、最寄り駅の六本木一丁目駅直結の泉ガーデンタワーへの半野外エレヴェイターのバブルとも言えそうな様はすげえと思わずにはいられズ。ましてや、登った先には時節がら(?)LEDデコレーションがどわーとなされているわけで……。なんか久しぶりにそれに触れて、ここがデート・スポットになったとしても、不思議はないと感じる。ところで、その泉タワーが住友不動産所有と聞いて驚いたことがあった。というのも、ここらあたりは森ビルの天下であるから。とともに、ぼくの中で、住友不動産のビルって造型は結構すごいが駅から離れた場所に立てられているという印象があるから。あー、明後日はインタヴューのために、ヤマハの入った明治神宮駅からけっこう離れた住友系ビルに行かねばならぬ。寒くないと、いいナ。そういえば、マスクをしている人の比率が上がってきました。

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