富山県でずっと開かれている、ワールド・ミュージック系フェス“スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド”の東京版、なり。毎年8月下旬の、3日に渡る帯イヴェント。今年で、5年目となる。また、今年はその沖縄編もあったようだ。

 渋谷・www。この晩の出演者は、ホンジュラスのアウレリオ・マルティネスとセネガルのシェイク・ロー。彼らは、ともに気心の知れたバンドを伴いパフォーマンスを行う。

 先発はマルティネスで、中米のアフリカ文化色の強いガリフナ・コミュニティの音楽をやるアーティスト。生ギターを弾きながら歌う本人に加え、エフェクターをかましちょい場外れな感もあるスペイシーなリード・ギターを取るエレクトリック・ギター奏者、エレクトリック・ベース奏者、そして2人のシンプルな打楽器奏者(ともに、手でパカパカ叩く太鼓のみ)という陣容での実演。ガリフナのアーティストというとかつてギジェルモ・アンダーソン(2009年12月9日)を見たことがあるが、こっちのほうがかの地のトラッドと繋がっていると思わせるか。いや、よく分かんねー。愛嬌も持つマルティネスは1976年生まれのようで、40 歳前であるのか。打楽器奏者の一人は息子であると、紹介していた。哀愁と躍動を併せ持つ表現は、水が横にある手触りを持つ、なんてことも感じさせる。いろいろ、マルティネスたちの居住環境について想像をめぐらせちゃう。かつ、そのコミュニティの成り立ち上、やはり奥に母なる大陸を透かし見させる所があって、その感覚が音の総体におおらかな動きの感覚を与えるのは間違いない。

 その後には、いろんなアルバムを出している、ヴェテランのシェイク・ローが登場。まず、見た目のアトラクティヴさにおおっ。カラフルかつどこか今っぽい衣装をまとい、かなり格好いい。それだけで、インターナショナルなシーンで勝負してきているアーティストとも思わせられるな。こちらは、優しさと弾みの感覚を併せ持つ喉を持つ本人に加え、テナー・サックス(彼の格好風情も目を引く)、エレクトリック・ギター、エレクトリック・ベース、ドラム、パーカッションという陣容。バンドの絡みがこっちのほうが闊達で、身体ももっと大きく揺れるようになる? ときにロー自身がティンバレスを叩くことでも分るように、西アフリカの伝統音楽諸要素を柱に置きつつ、ラテン色も強し。なんか、こちらもアフリカと中南米の目に見えぬパイブのようなものを接する者に感じさせる。そして、それは音楽のダイナミズムに繋がる。サウンド強度がロック的な前半部にやったある曲はサンタナ(2013年3月12日)みたいと思った。そんな彼らは、観客への働きかけもお見事……。

▶過去の、ギジェルモ・アンダーソン
http://43142.diarynote.jp/201001051617365872/
▶過去の、サンタナ
http://43142.diarynote.jp/201303211531189619/

<今日は、長袖を着る>
 ここのところ、だいぶ涼しい。とくに、夜は。素直にうれしい。この晩は長袖とジャケットでいても、問題なし。それ、マイアミのリタイア生活しているおじさんのイメージの格好なり。アハハ。涼しくなると、格好のヴァリエーションが増えてくるのもうれしい。そして、早朝、寒くて目が覚めた。注意、ちゅうい。

コメント