廣瀬真理子とPURPLE HAZE
2015年7月12日 音楽 洗足音楽大学ジャズ科を母体とする若手ビッグ・バンドの公演を少しだけ、見させていただく。話には聞いていたが、なるほどぉ。新宿・ピットイン。多くの客は若い。
女性アレンジャー/指揮者が率いる、全22人のジャズ・オーケストラ。シンガーやヴァイオリン奏者がいたり、エレクトリック・ギター奏者が2人いたりという編成、なり。ベースは電気と縦の両刀、にて。お、今はカルナバケーションと名前を変えたサンバマシーンズ(2010年12月27日、2011年2月11日、2011年5月8日、2012年6月8日、2012年10月27日、2013年2月11日、2013年8月24日、2014年5月3日、2014年6月15日)の管セクションをやっていたゆうかちゃん(今、たおやめオルケスタ〜2011年4月8日〜にも入っている)や一徳くん、在日ファンク(2010年9月25日)やWUJA BIN BIN(2014年6月13日)でサックスを吹いている後関好宏も構成員にいるな。
そのバンド名はジミ・ヘンドリックスの著名曲から来るのだろうか? でも、ギター奏者たちや音の重なりに(ぼくが接した曲においては)ヘンドリックスぽさはなし。まあ、その必要はまったくないが。菅の重なりは多少ギル・エヴァンス流れと思わせる部分もなくはないが、エヴァンスの1975年ヘンドリックス曲集への憧憬から来ているのではないよな。あのアルバムに「パープル・ヘイズ」は入っていなかったし、ぼくはあのレコードをエヴァンス作品のなかでは出来が良くないと判断している。ま、廣瀬の世代だとエヴァンス御大よりも、弟子筋のマリア・シュナイダー(2012年12月17日、2013年12月17日)により刺激を受けているかな。
即、聞いていてフフフフとなっちゃった。もう私のビッグ・バンド表現を、保守本流とは一線を画した私のアレンジを、という強い意欲がいろいろと出た音であったから。オリジナルに交えチャールズ・ミンガス曲(「フォーバス知事の寓話」)を取り上げる根性も良し。その曲が入った『ミンガス・アー・アム』(コロムビア、1959年)の濃くも奔放な菅の絡みは永遠。秋吉敏子(2013年4月30日)にせよカーラ・ブレイ(1999年4月13日、2000年3月25日)にせよ、イケてる女性編曲者/バンド・リーダーはミンガス薫陶の色が強いと言えたりするか。まだ20代半ばだろう廣瀬の内に取り込まれた音楽ヴァリエーションの蓄積量が才気についていっていない部分もある〜それゆえ、陳腐に聞こえるところも、ぼくにはある〜が、その気概に満ちた総体には大きく頷く。ただ、実演奏のアンサンブルが整っておらず、(バンドの方向性に沿い、ありきたりじゃない方向のものを取ろうとしている伝わるものの)ソロも強くない。
文句無しに感心したのは、歌の使い方。テーマ部とソロ部の両方に女性ヴォーカリストはフィーチャーされたが、その使い方は臭くなく、秀逸。それは、どこか旧ジャズ文脈からもう一つの土壌に表現を動かす力を持っていて、ほうこれはと思わせられる。確かな音程のもと、その重責をになった大塚望というシンガーも秀でた歌い手と思った。他のソリストも彼女ぐらい輝きを持たなきゃ!
▶過去の、カンタス村田とサンバマシーンズ関連
http://43142.diarynote.jp/201101061047294455/
http://43142.diarynote.jp/201102121002078478/
http://43142.diarynote.jp/201105140858559432/
http://43142.diarynote.jp/201206120854205300/
http://43142.diarynote.jp/201211151028209850/
http://43142.diarynote.jp/201302181123344904/
http://43142.diarynote.jp/201308281519499994/
http://43142.diarynote.jp/201405051105329639/
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/
▶過去の、たをやめオルケスタ
http://43142.diarynote.jp/201104101221012622/
▶過去の、在日ファンク
http://43142.diarynote.jp/201009261258386231/
▶過去の、WUJA BIN BIN
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/
▶過去の、マリア・シュナイダー・オーケストラ
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶過去の、秋吉敏子
http://43142.diarynote.jp/201305071422511328/
▶過去の、カーラ・ブレイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live1.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
<今日の、陽光>
ちょい梅雨期を思わせる天候を経て、なんか夏の日差し。早朝から出歩いたりしたら、陽光の魅力を感じつつも、早々と夏は疲れるなあという気になっている。はあ。夏にドキドキ、なんていう所感を、昔ぼくは持っていたっけ? いたか。夏休み(と、その開放感)込みの思いであったと思う。
女性アレンジャー/指揮者が率いる、全22人のジャズ・オーケストラ。シンガーやヴァイオリン奏者がいたり、エレクトリック・ギター奏者が2人いたりという編成、なり。ベースは電気と縦の両刀、にて。お、今はカルナバケーションと名前を変えたサンバマシーンズ(2010年12月27日、2011年2月11日、2011年5月8日、2012年6月8日、2012年10月27日、2013年2月11日、2013年8月24日、2014年5月3日、2014年6月15日)の管セクションをやっていたゆうかちゃん(今、たおやめオルケスタ〜2011年4月8日〜にも入っている)や一徳くん、在日ファンク(2010年9月25日)やWUJA BIN BIN(2014年6月13日)でサックスを吹いている後関好宏も構成員にいるな。
そのバンド名はジミ・ヘンドリックスの著名曲から来るのだろうか? でも、ギター奏者たちや音の重なりに(ぼくが接した曲においては)ヘンドリックスぽさはなし。まあ、その必要はまったくないが。菅の重なりは多少ギル・エヴァンス流れと思わせる部分もなくはないが、エヴァンスの1975年ヘンドリックス曲集への憧憬から来ているのではないよな。あのアルバムに「パープル・ヘイズ」は入っていなかったし、ぼくはあのレコードをエヴァンス作品のなかでは出来が良くないと判断している。ま、廣瀬の世代だとエヴァンス御大よりも、弟子筋のマリア・シュナイダー(2012年12月17日、2013年12月17日)により刺激を受けているかな。
即、聞いていてフフフフとなっちゃった。もう私のビッグ・バンド表現を、保守本流とは一線を画した私のアレンジを、という強い意欲がいろいろと出た音であったから。オリジナルに交えチャールズ・ミンガス曲(「フォーバス知事の寓話」)を取り上げる根性も良し。その曲が入った『ミンガス・アー・アム』(コロムビア、1959年)の濃くも奔放な菅の絡みは永遠。秋吉敏子(2013年4月30日)にせよカーラ・ブレイ(1999年4月13日、2000年3月25日)にせよ、イケてる女性編曲者/バンド・リーダーはミンガス薫陶の色が強いと言えたりするか。まだ20代半ばだろう廣瀬の内に取り込まれた音楽ヴァリエーションの蓄積量が才気についていっていない部分もある〜それゆえ、陳腐に聞こえるところも、ぼくにはある〜が、その気概に満ちた総体には大きく頷く。ただ、実演奏のアンサンブルが整っておらず、(バンドの方向性に沿い、ありきたりじゃない方向のものを取ろうとしている伝わるものの)ソロも強くない。
文句無しに感心したのは、歌の使い方。テーマ部とソロ部の両方に女性ヴォーカリストはフィーチャーされたが、その使い方は臭くなく、秀逸。それは、どこか旧ジャズ文脈からもう一つの土壌に表現を動かす力を持っていて、ほうこれはと思わせられる。確かな音程のもと、その重責をになった大塚望というシンガーも秀でた歌い手と思った。他のソリストも彼女ぐらい輝きを持たなきゃ!
▶過去の、カンタス村田とサンバマシーンズ関連
http://43142.diarynote.jp/201101061047294455/
http://43142.diarynote.jp/201102121002078478/
http://43142.diarynote.jp/201105140858559432/
http://43142.diarynote.jp/201206120854205300/
http://43142.diarynote.jp/201211151028209850/
http://43142.diarynote.jp/201302181123344904/
http://43142.diarynote.jp/201308281519499994/
http://43142.diarynote.jp/201405051105329639/
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/
▶過去の、たをやめオルケスタ
http://43142.diarynote.jp/201104101221012622/
▶過去の、在日ファンク
http://43142.diarynote.jp/201009261258386231/
▶過去の、WUJA BIN BIN
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/
▶過去の、マリア・シュナイダー・オーケストラ
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶過去の、秋吉敏子
http://43142.diarynote.jp/201305071422511328/
▶過去の、カーラ・ブレイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live1.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
<今日の、陽光>
ちょい梅雨期を思わせる天候を経て、なんか夏の日差し。早朝から出歩いたりしたら、陽光の魅力を感じつつも、早々と夏は疲れるなあという気になっている。はあ。夏にドキドキ、なんていう所感を、昔ぼくは持っていたっけ? いたか。夏休み(と、その開放感)込みの思いであったと思う。
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