広尾にあるスイス大使館で、2人のスイス人ジャズ・ミュージシャンを見る。

 1981年生まれのピアノ奏者のクロード・ディアロは両親がヴァイオリニストで、9歳からオスカー・ピーターソンが好きになり、ジャズに興味を持ったという人物。彼は米国バークリー大学やクイーンズ・カレッジなどを経て、今があるという。欧州性を感じさせる流麗さを持つ一方、けっこうリストは強そうという指さばきを、彼はさらりと示した。

 一方、1997年生まれのトランペッターであるジェシカ・ガーリカーは6歳からダイ・キモトという日本人が主催する子供ビッグ・バンド(保守的なスウィング・ジャズをやるよう)で吹くようになり、まだ18歳ながら、その関係で過去何度も来日していて、今回が5度目の訪日。現在チューリヒ大学ジャズ部に在籍もしているそう。

 1曲ディアロが即興ぽくピアノ・ソロを披露したあとは、2人一緒に演奏する。ディアロは自作曲もやる人と思うが、ここでは一緒に演奏するため、「ミスティ」など素直なスタンダードを中心に演奏。終盤、ガーリカーはトランペットを吹くだけでなく、「ホワット・ア・ワンダフル・ワールド」や「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」などヴァーカルを3曲で披露した。終演後にちらりと話したら、好きなトランペッターはルイ・アームストロングと言っていたな。

<今日の、R.I.P.>
 14日、B.B.キング(2007年2月3日)が89歳で、自宅のラスヴェガスで亡くなった。米国大衆音楽における、最たる巨星。取材したことは一度で1989年、最後にライヴを見たのは2007年にニューオーリンズで(2007年2月3日)。大往生、本当にありがとうございました。
▶過去の、”ブルース・ボーイ”キング
http://43142.diarynote.jp/200702112125550000/

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