ベンジャミン・ブッカー
2015年2月13日 音楽 昨年、ぼくがトップ級の手応えを感じた新人が、この1989年生まれの、ニューオーリンズ在住のアフリカ系シンガー・ソングライターだった。ひひひ、そんな御仁のライヴが見れるとはこりゃうれしくてしょうがないっ。裸の感覚に富む、現代R&R〜ブルースの体現者。セルフ・タイトルのデビュー作の制作スタッフやレーベルは、アラバマ・シェイクス(2013年1月31日)と同様と書くと、興味を持つ聞き手もいるだろうか。
渋谷・DUO Music Exchange、満場。セミ・アコースティック型のエレクトリック・ギター(それをケースにいれて袖から出て来て、ステージ上でケースから出した。退出時は、マーシャル・アンプの前のギター・スタンドに置く)を手に出て来たベンジャミン・ブッカーは、白人のベーシストとドラマーを擁してショウを進める。ベーシストはやはりセミアコ・タイプのエレクトリックを持ち(ピック弾きで、指弾きも少し)、ドラマーはスネア、タム、バスドラを主に叩き、ハイハットやシンバル類はあまり多用しない。
彼はお尻で歌っているような声質を持つが、それは濁りの感覚や土着性を出すために、意識的にそうしていると思われる。素の声は、もっと優しいからな。彼ぜんぜん閉じた人ではないが、ほぼMCをしなかった。そして、もっと意外だったのは、アルバムでは見せていなかった、ジミ・ヘンドリックス調フィードバック・ギター音をけっこう(全体の4分の1はそうだったか)使って、破天荒さを出していたこと。ヘンドリックスを知らない聞き手は、それに触れておおいに興奮したのではないか。そういえば、彼とリズム・セクションの絡みは、一部ジミ・ヘンドリックス・エキスペリエンス的と指摘できるかもしれない。
基本はCDで聞かれるものの拡大判と言う感じであったが、臨機応変な三人の絡みのもと開かれる曲はロックぽいのに、よりブルースを根に持つと思わせらるところもあった。また、R&B調を素直に開いたような曲も2、3曲披露。それから、1曲ではベーシストがフィドル、ドラマーがマンドリン(を弾きながら、バスドラも踏む)を弾き、ブッカーはギターを置いてヴォーカルに専念。そのときのフィドル音はなぜかジェイムズ・ブラッド・ウルマー在籍時のチャールズ・バーナム(2004年9月13日、2013年5月31日)を思い出させるとともに、持ち替えマンドリン音の存在はぼくの<ザ・バンド心>を刺激した。うぬ、今後の動向がいろいろと楽しみになります。
▶過去の、アラバマ・シェイクス
http://43142.diarynote.jp/201302021049108694
▶過去の、チャールズ・バーナム
http://43142.diarynote.jp/200410071534460000/
http://43142.diarynote.jp/201306060609052151/
<火曜の、ブッカー>
その疾走感、いい感じのコワレの感覚に、ぼくはブッカーに“ストリート叩き上げ”の本能の人という印象を彼に持っていたのだが、インタヴューをしたら、全然違うじゃあないか。まず、顔つきがかなり善人ふう。なんか、若いころのベイビーフェイス(2001年10月25日、2014年9月6日)と南ア出身ギタリスト/シンガーのジョナサン・バトラーを重ねた感じという言い方もあるか。体躯もガテンではない。親は軍勤務でD.C.育ち、小学校のころはチェロを習っていたのだそう。その後、パンク・ロックの愛好者となり、今も大好きなブルースに熱中するようになったのはパンクの担い手がブルースに言及していたからだという。少し前までは、周りにブルースを聞く人間がいなくて残念だったとか。大学はジャーナリズムを専攻する(もしかしたら、キミみたいになっていたかも。なんてことも、言っていたな)ためにフロリダ州のカレッジに通い、居住するニューオーリンズに引っ越したのは、就職するように同地のNPO団体“Hands On New Orleans”に従事したから。彼は昨年、ジャック・ホワイト(2003年10月21日、2006年3月5日、2010年3月31日)のツアーの前座をしているが、最初に購入したCDが彼のもの(時期的に、ザ・ホワイト・ストライプスなのかな)だった……。
▶過去の、ベイビーフェイス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
▶過去の、ジャック・ホワイト
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htmザ・ホワイト・ストライプス
http://43142.diarynote.jp/200603080248000000/ ザ・ホワイト・ストライプス
http://43142.diarynote.jp/201004080750382797/ ザ・デッド・ウェザー
渋谷・DUO Music Exchange、満場。セミ・アコースティック型のエレクトリック・ギター(それをケースにいれて袖から出て来て、ステージ上でケースから出した。退出時は、マーシャル・アンプの前のギター・スタンドに置く)を手に出て来たベンジャミン・ブッカーは、白人のベーシストとドラマーを擁してショウを進める。ベーシストはやはりセミアコ・タイプのエレクトリックを持ち(ピック弾きで、指弾きも少し)、ドラマーはスネア、タム、バスドラを主に叩き、ハイハットやシンバル類はあまり多用しない。
彼はお尻で歌っているような声質を持つが、それは濁りの感覚や土着性を出すために、意識的にそうしていると思われる。素の声は、もっと優しいからな。彼ぜんぜん閉じた人ではないが、ほぼMCをしなかった。そして、もっと意外だったのは、アルバムでは見せていなかった、ジミ・ヘンドリックス調フィードバック・ギター音をけっこう(全体の4分の1はそうだったか)使って、破天荒さを出していたこと。ヘンドリックスを知らない聞き手は、それに触れておおいに興奮したのではないか。そういえば、彼とリズム・セクションの絡みは、一部ジミ・ヘンドリックス・エキスペリエンス的と指摘できるかもしれない。
基本はCDで聞かれるものの拡大判と言う感じであったが、臨機応変な三人の絡みのもと開かれる曲はロックぽいのに、よりブルースを根に持つと思わせらるところもあった。また、R&B調を素直に開いたような曲も2、3曲披露。それから、1曲ではベーシストがフィドル、ドラマーがマンドリン(を弾きながら、バスドラも踏む)を弾き、ブッカーはギターを置いてヴォーカルに専念。そのときのフィドル音はなぜかジェイムズ・ブラッド・ウルマー在籍時のチャールズ・バーナム(2004年9月13日、2013年5月31日)を思い出させるとともに、持ち替えマンドリン音の存在はぼくの<ザ・バンド心>を刺激した。うぬ、今後の動向がいろいろと楽しみになります。
▶過去の、アラバマ・シェイクス
http://43142.diarynote.jp/201302021049108694
▶過去の、チャールズ・バーナム
http://43142.diarynote.jp/200410071534460000/
http://43142.diarynote.jp/201306060609052151/
<火曜の、ブッカー>
その疾走感、いい感じのコワレの感覚に、ぼくはブッカーに“ストリート叩き上げ”の本能の人という印象を彼に持っていたのだが、インタヴューをしたら、全然違うじゃあないか。まず、顔つきがかなり善人ふう。なんか、若いころのベイビーフェイス(2001年10月25日、2014年9月6日)と南ア出身ギタリスト/シンガーのジョナサン・バトラーを重ねた感じという言い方もあるか。体躯もガテンではない。親は軍勤務でD.C.育ち、小学校のころはチェロを習っていたのだそう。その後、パンク・ロックの愛好者となり、今も大好きなブルースに熱中するようになったのはパンクの担い手がブルースに言及していたからだという。少し前までは、周りにブルースを聞く人間がいなくて残念だったとか。大学はジャーナリズムを専攻する(もしかしたら、キミみたいになっていたかも。なんてことも、言っていたな)ためにフロリダ州のカレッジに通い、居住するニューオーリンズに引っ越したのは、就職するように同地のNPO団体“Hands On New Orleans”に従事したから。彼は昨年、ジャック・ホワイト(2003年10月21日、2006年3月5日、2010年3月31日)のツアーの前座をしているが、最初に購入したCDが彼のもの(時期的に、ザ・ホワイト・ストライプスなのかな)だった……。
▶過去の、ベイビーフェイス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
▶過去の、ジャック・ホワイト
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htmザ・ホワイト・ストライプス
http://43142.diarynote.jp/200603080248000000/ ザ・ホワイト・ストライプス
http://43142.diarynote.jp/201004080750382797/ ザ・デッド・ウェザー
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