アウスゲイル

2015年1月12日 音楽
 アイスランドの、同国ですごい支持を集めているという自作派歌手。恵比寿・リキッドルーム。

 さすが、旬の人。会場の恵比寿・リキッドルームは相当な込み具合。東京は、追加公演もでた。キーボードを弾きながら(一部ギターも手にする)柔らかに歌う彼に加え、キーボード、キーボード/ベース、ギター、ドラム。一部シークエンス音を用いる曲もあったが、きっちり奥行きと光彩の感覚を持つバンド・サウンドで、どこかに今がしっかりと存在する密やかな歌やメロディをサポート。そこにある、一種独特な奥行きの感覚はとっても北の表現というしかない佇まいをしかと持つ。

 1時間のショウは、まだ20代前半の彼が確かな才を持つ人物であることを、きっぱりと指し示す。そういえば、スピリチュアルでもある歌を鍵盤を弾きながら歌う図は、どこかジェイムズ・ブレイク(2011年10月12日、2013年6月4日)に通じると思わせる部分もあったか。彼はヴォーカルにエフェクトをかけたりしないが、おいしい揺らぎも抱える。それから、ある曲で彼がとったシンセサイザー・ソロが、ロキシー・ミュージック(2010年7月31日)時代のブライアン・イーノみたいですこぶる良かった。それは、彼があっち側の世界も見ている事を知らせるもので、ぼくはニヤニニヤしまくり。そういえば、彼は生まれたときには存在しなかったはずの、ニルヴァーナ曲も披露。ココロに嵐を持つと思わせるところも、すこぶる良い。拍手。

▶過去の、ジェイムズ・ブレイク
http://43142.diarynote.jp/201110161924242614/
http://43142.diarynote.jp/201306060730086224/
▶過去の、ロキシー・ミュージック
http://43142.diarynote.jp/201008251413325933/

<今日の、どーでもいいこと>
 真冬に食べるアイスクリームもおいしいなー。なくし物をしたりて、いや〜ん。

コメント