パキート・デ・リベラ&トリオ・コヘンチ。渡辺貞夫グループ+ファビアーナ・コッツァ
2014年10月5日 音楽 サンパウロからやってきたブラジル人が出演する公演を、はしごする。
まず、南青山・ブルーノート東京(ファースト・ショウ)へ。出演者は在米キューバ人アルト・サックス/クラリネット奏者のパキート・デリベラ(2013年10月26日)とブラジル人ピアノ・トリオのトリオ・コヘンチの双頭名義公演。2013年の双頭作『Song for Maura』(Sunnyside)はライヴ・ギグで両者が何度もお手合わせした先にあるようだが、昨年度のグラミー賞の<ベスト・ラテン・ジャズ・アルバム>を獲得したそうなので、当人たちは気分が良くて仕方がないだろう。
1曲目は、トリオ・ヘコンチだけの演奏。面々、ちゃんとスーツを来ていて、普段着の写真と異なり、なかなか紳士然としておる。瀟洒、ただのジャズ・ピアノ・トリオ演奏にはならない、癖と妙味あり。意味もなく、ブラジル人の演奏だよなあと感じる。ぼくが予習で聞いた彼らの表現はエレクトリック・ピアノ主体だったが、この晩、鍵盤奏者のファビオ・トヘスはすべて手慣れた感じでグランド・ピアノを演奏。このオープナーでベース奏者は電気ベースを弾いたが、本編の大半はコントラバスを手にした。
基本はそんな瀟洒な伴奏にのって、デリベラがリード楽器を腹八分目でならすというもの。デリベラさん、演奏は丹精優美なんだけど、随所からお茶目さをいろいろと出す人だよなあ。そして、ぼくはアルトより、どこか呑気でノスタルジックさが増すクラリネット演奏のほうが(彼の場合は)好きだな。レパートリーはブラジル曲(トリオ・コヘンチのメンバーらのオリジナルを含む)中心で、トリオ・ヘコンチの流儀にデリバラが無理なくなっかるという言い方もできるか。なんにせよ、“南米の”洗練やくつろぎが山ほどあったのは間違いない。
丸の内・コットンクラブに移動。次は、渡辺貞夫(2002年12月14日、2003年5月6日、2004年12月17日、2005年12月18日、2006年8月8日、2006年9月3日、2006年10月4日、2007年12月16日、2008年12月14日、2009年7月22日、2009年9月3日、2011年7月4日、2012年6月29日、2012年12月15日、2013年4月1日、2013年7月27日、2013年9月29日、2014年7月8日)の日本でのレギュラー・ブループに、2013年サンパウロ録音作でも歌っていたファビアーナ・コッツァがシンガーとして入るという設定を持つものなり。
入れ替え無し二部制で持たれた公演の5分の2ほどで、コッツァは歌ったのではないか。想像していたよりも多くて、うれしい。立派な体躯を利して、雄大さを持つ歌声を悠々と発する様は、ブラジル云々抜きでアピールするものか。なんか、オールマイティという言葉もぼくは少し思い浮かべた。そして、その奥にやんわりアフロ性を感じさせるのもうれしい。また、終始ニコニコしている風情も威風堂々さに結びつく。そんな彼女が歌ったのは、バーデン・パウエル曲(3曲も)やピシンギーニャの曲やジョビン曲や、渡辺貞夫曲にポルトガル語歌詞をコッツアが付けたものなど。あれれ、パウエル曲やピシンギーニャ曲はデリベラ公演のほうも演奏していたか。そういえば、両者とも奥さんに捧げる曲もやっていた?
▶過去の、デリベラ
http://43142.diarynote.jp/201310280755386500/
▶過去の、渡辺
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm
http://43142.diarynote.jp/20041221210502000
http://43142.diarynote.jp/200512231955480000/
http://43142.diarynote.jp/200608091255180000/
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000/
http://43142.diarynote.jp/200610080946310000/
http://43142.diarynote.jp/200712171350530000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200907310048137248/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/201107111008176019/
http://43142.diarynote.jp/201207031353196616/
http://43142.diarynote.jp/201212171647134119/
http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
http://43142.diarynote.jp/201307291053021427/
http://43142.diarynote.jp/201310050701201281/
http://43142.diarynote.jp/201407091243129270/
<今日の、昼下がり>
翌朝に台風関東上陸とも伝えられるなかの雨天の一日であったが、両会場とも客は入っており、キャンセルした人はいなかったのかな。ぼくは天候や自然災害の心配をしたことはほぼこれまでないし、フェス以外ひどい目にもあったことはないわけで、このままずっとそうであればともふと思う。昼間、プリンスのワーナー・ブラザース発の新作2枚をちゃんと聞いた。4年ぶりか。うち、一つは女性3人とのサード・アイ・ガールでの録音。ベスト10候補とかは思わないが、うれしいひと時……。
まず、南青山・ブルーノート東京(ファースト・ショウ)へ。出演者は在米キューバ人アルト・サックス/クラリネット奏者のパキート・デリベラ(2013年10月26日)とブラジル人ピアノ・トリオのトリオ・コヘンチの双頭名義公演。2013年の双頭作『Song for Maura』(Sunnyside)はライヴ・ギグで両者が何度もお手合わせした先にあるようだが、昨年度のグラミー賞の<ベスト・ラテン・ジャズ・アルバム>を獲得したそうなので、当人たちは気分が良くて仕方がないだろう。
1曲目は、トリオ・ヘコンチだけの演奏。面々、ちゃんとスーツを来ていて、普段着の写真と異なり、なかなか紳士然としておる。瀟洒、ただのジャズ・ピアノ・トリオ演奏にはならない、癖と妙味あり。意味もなく、ブラジル人の演奏だよなあと感じる。ぼくが予習で聞いた彼らの表現はエレクトリック・ピアノ主体だったが、この晩、鍵盤奏者のファビオ・トヘスはすべて手慣れた感じでグランド・ピアノを演奏。このオープナーでベース奏者は電気ベースを弾いたが、本編の大半はコントラバスを手にした。
基本はそんな瀟洒な伴奏にのって、デリベラがリード楽器を腹八分目でならすというもの。デリベラさん、演奏は丹精優美なんだけど、随所からお茶目さをいろいろと出す人だよなあ。そして、ぼくはアルトより、どこか呑気でノスタルジックさが増すクラリネット演奏のほうが(彼の場合は)好きだな。レパートリーはブラジル曲(トリオ・コヘンチのメンバーらのオリジナルを含む)中心で、トリオ・ヘコンチの流儀にデリバラが無理なくなっかるという言い方もできるか。なんにせよ、“南米の”洗練やくつろぎが山ほどあったのは間違いない。
丸の内・コットンクラブに移動。次は、渡辺貞夫(2002年12月14日、2003年5月6日、2004年12月17日、2005年12月18日、2006年8月8日、2006年9月3日、2006年10月4日、2007年12月16日、2008年12月14日、2009年7月22日、2009年9月3日、2011年7月4日、2012年6月29日、2012年12月15日、2013年4月1日、2013年7月27日、2013年9月29日、2014年7月8日)の日本でのレギュラー・ブループに、2013年サンパウロ録音作でも歌っていたファビアーナ・コッツァがシンガーとして入るという設定を持つものなり。
入れ替え無し二部制で持たれた公演の5分の2ほどで、コッツァは歌ったのではないか。想像していたよりも多くて、うれしい。立派な体躯を利して、雄大さを持つ歌声を悠々と発する様は、ブラジル云々抜きでアピールするものか。なんか、オールマイティという言葉もぼくは少し思い浮かべた。そして、その奥にやんわりアフロ性を感じさせるのもうれしい。また、終始ニコニコしている風情も威風堂々さに結びつく。そんな彼女が歌ったのは、バーデン・パウエル曲(3曲も)やピシンギーニャの曲やジョビン曲や、渡辺貞夫曲にポルトガル語歌詞をコッツアが付けたものなど。あれれ、パウエル曲やピシンギーニャ曲はデリベラ公演のほうも演奏していたか。そういえば、両者とも奥さんに捧げる曲もやっていた?
▶過去の、デリベラ
http://43142.diarynote.jp/201310280755386500/
▶過去の、渡辺
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm
http://43142.diarynote.jp/20041221210502000
http://43142.diarynote.jp/200512231955480000/
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http://43142.diarynote.jp/201310050701201281/
http://43142.diarynote.jp/201407091243129270/
<今日の、昼下がり>
翌朝に台風関東上陸とも伝えられるなかの雨天の一日であったが、両会場とも客は入っており、キャンセルした人はいなかったのかな。ぼくは天候や自然災害の心配をしたことはほぼこれまでないし、フェス以外ひどい目にもあったことはないわけで、このままずっとそうであればともふと思う。昼間、プリンスのワーナー・ブラザース発の新作2枚をちゃんと聞いた。4年ぶりか。うち、一つは女性3人とのサード・アイ・ガールでの録音。ベスト10候補とかは思わないが、うれしいひと時……。
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