ほとんど毎年やってくる、テキサス州出身トランペッター/フリューゲルホーン奏者(2003年2月18日、2003年9月21日、2004年12月2日、2007年9月10日、2008年9月16日、2009年6月24日、2011年2月22日、2012年3月23日)の、今回のブルーノート東京公演はビッグ・バンドを率いてのもの。ビッグ・バンドを組んでの最初の来日公演の項(2008年9月16日)で、ぼくはその実演を絶賛しているが、今回もジャズ愛とエンターテインメント精神をきっちり併せ持つ、コスト・パフォーマンスの高い公演(90分)だったのは間違いない。見るのは2度目となるゆえ、新鮮味が今回は減じて感じちゃううところはあったものの。ぼくは、ファースト・ショウを見た。

 指揮も要所で適当にする(それがマル。ヴォーカルも1曲で披露)ハーグローヴに加え、サックス・セクション5人、トロンボーン・セクション4人、トランペット・セクション4人、ピアノ、ギター、ベース、ドラムという陣容。で、ベイシーからラテンまでいろんな要素を集積させたものを聞かせるのだが、その総体の求めるところは、ビッグ・バンド・ジャズが娯楽の場〜クラブの華であった頃の美点を今ののりでおおらかに提供しちゃおうというものか。3曲にはとっても歌えるイタリア出身歌手のロバータ・ガンバリーニ(2008年9月16日、2009年4月22日、2010年3月1日)が加わる。それ、前回と同様だが、両者は同じメネージメントに所属しているのかな。その彼女、週末はここでのリズム・セクションを従え、丸の内・コットンクラブでリーダー公演を行う。

▶過去の、ロイ・ハーヴローブ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2003年2月18日、2003年9月21日
http://43142.diarynote.jp/200412111742300000/
http://43142.diarynote.jp/200709171108570000/
http://43142.diarynote.jp/200809171409066704/
http://43142.diarynote.jp/200906300951327850/
http://43142.diarynote.jp/201102240921561671/
http://43142.diarynote.jp/201203260806527228/
▶過去の、ガンバリーニ
http://43142.diarynote.jp/200809171409066704/
http://43142.diarynote.jp/200904240940169227/
http://43142.diarynote.jp/201003061215255562/

<今日の、あれれ>
 ライヴのあと、流れた飲み屋で、ソチ五輪の報道TVが流れていて、何気に興味深く横目で見ちゃう。10日前に興味が持てねえとか書いていたんだけど……。関係ないけど、今日取材したフランス人洒脱ギタリスト/シンガーのドミニック・クラヴィクはパリ・サンジェルマンFCの応援者。彼が長年サポートしたアンリ・サルヴァドール(2002年9月27日。このとき、クラヴィクももちろん同行。このときが、彼の初来日であったよう)は熱心なパリ・サンジェルマンのファンとして知られていたが、クラヴィクも同様。今、オーナーがカタール人なのを嘆いていた。あ、サッカー流れで、もう一つ。マンチェスター・ユナイテッドのデイヴィッド・モイーズ監督解任を願う替え歌クリップ(?)があるけど(http://www.youtube.com/watch?v=5HOFbKMmqfo)、それの元歌はアリス・クーパーの1972 年全米1位曲「スクールズ・アウト」です。
▶過去の、サルヴァドール
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm

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