1980年代後期以降のUKロックのギザギザや扇情性のあり方を提示/引導し続けて来た人気バンド(2000年2月11日、2002年11月16日、2005年7月31日、2009年1月28日、2011年8月12日)の来日公演は、すっかり王道のロックンロール・バンドじゃという印象を引き出すものだった。ヴォーカル、ギター2(一人は、バリー・ギャドガン)、キーボード、ベース(女性らしい)、ドラム、テナー・サックスという、充実した編成、なり。きっちり楽器音が噛み合う絡むサウンドのもと、ボビー・ギレスピーのロック的に解き放たれたヴォーカルがのり、それらはデカい、キラキラした像を結ぶ。別に新しさはないが、胸騒ぎ感のあるロックとして必要なものを揃えているよなと、頷いた。少なくてもライヴにおいてはあっと驚く伸びしろはなくなっているのかもしれないが、そのかわり骨太さや存在感の大きさは増し、ストーンズの実演に触れて楽しくも高揚するように、今の彼らにも同様な感興を得るのは確か。プライマルのほうがずっと生身の感覚があるし、小さい場で見れるしね。女性だけでなく、男性からもボビーというかけ声がとぶ、ギレスピー(赤色系スーツが似合っていた)さんではあるが、彼の声の調子も良かったような。面々、某所で朝4時ごろまでヴェルヴェッツの曲をやるなどお遊びバンド演奏を楽しんだようだが。新木場・スタジオコースト。会場近くにはダフ屋が出ていたが、2階席はしめられていた。

<今日の、ビルボード>
 スタジオコーストの外壁には海外のそれを思い出させる、出演者を知らせるでっかい告知案内板がしつらえてある。このヴァニューができたときからだよな? いまだにその絵を公演に来た記念に撮っているいる人は散見されますね。で、今日それをまじまじ見たんだが、ここのビルボードはやはりけっこう大きく、高い位置に設置されていて、イヴェント/出演者ごとに文字を組むのはそれなりに大変だろうと思った。とくに、雨天とか風のある日には。
 オマケとして、ビルボードがジャケット・カヴァーに載せられたアルバムを列挙しようと思ったが、、、あれええ、全然思い出せない。
●サラ・ヴォーン『アフター・アワーズ・アット・ザ・ロンドン・ハウス』(ヴァーヴ、1959年)
●エルトン・ジョン『ピアニストを撃つな』(DJM、1973年)
●メイズ・フィーチャリング・フランキー・ビヴァリー『ライヴ・イン・ニューオーリンズ』(キャピトル、1981年)
●コートニ−・パイン『アナザー・ストーリー』(マーキュリー、1998年)
えっとォ、あとはあ、、、。

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