小野リサ&レニー・アンドラーヂ
2013年10月16日 音楽 この夏、日本のボサノヴァ表現の頂点に長年いるという所感を持たせる、小野リサには感心させられたことがあった。いろいろな人が出演したクインシー・ジョーンズ特別公演(2013年8月1日)でのこと。少し場違いな感じで出て来たと思ったら、微笑みの感覚とともに確かなパフォーマンスを見せ(演目は「ワン・ノート・サンバ」だったか)、かつジョーンズにもポライトな英語で謝辞を呈する姿もなにげに光っていて、キャリア豊かな人はどんなシチュエイションでも個を出すことができるのだなと、ぼくは頷いてしまったのだ。
が、今回のまずの目当ては、ヴェテランのジャジーなブラジル人歌手であるレニー・アンドラーヂ。小野は毎年ゲストを招く公演をやっていて、2年前のそれ(2011年7月10日)はギタリストのオスカー・カストロ・ネヴィスだったが、彼は長年住むLAでこの9月27日に73歳で亡くなってしまっており、その悲報は今年70歳になった彼女を一回ぐらいは見ておきたいという欲求を高めたか。そういえば、彼女も2011年に単独で来日公演を行っているか? 今回の来日はやはり2年前にコパカーナのクラブ出演時の彼女を見て声をかけたと、MCで小野が言っていた。
フェビアン・レザ・パネ(2011年7月10日)、古谷栄悦(ウッド・ベース)黒田清高(ドラム)という日本で活動するジャズ/ブラジル系奏者がサポートしてのショウ。最初4曲ほど小野が「イパネマの娘」や「三月の雨」ら有名ボサノヴァ曲を披露し、その後小野と入れ替わりでアンドラーヂが何曲か歌い、また小野が加わり……。アンコールはアンドラージ単独とアンドラーヂ+小野で1曲づつ。80分ほど。六本木・ビルボードライブ東京、ファースト・ショウ。
小柄なアンドラーヂは一見、大阪が入った日系人のよう。というのはともかく、一声でなるほどと頷く。マイクを口から離す歌い上げ系であり、滅茶ジャズ好きであるとうのがすぐに分る。ハスキー気味な声は大きく、多くの曲でスキャットを長めにこなす。アンコールではディジー・ガレスピーの有名ジャズ曲「チュニジアの夜」を素材にスキャットを延々やる。彼女、一人でパフォーマンスするときはボサノヴァ調曲はなし。アンドラーヂというとボサノヴァ歌手というレッテル付けもあるが、それはブラジル人がジャズっぽいものをやろうとしたらボサノヴァが一番手っ取り早く、外の人からも認められやすかったという理由から、彼女はボサノヴァを歌ったのではないのか。ジャズ流れのものを歌えりゃ何だっていいのよ的なキブンを、ぼくは彼女のガハハな物腰に感じてしまった。MCを英語でこなしていた彼女(小野リサとの会話でも、ポルトガル語で話をふられても英語で返したりしていた。近年もブルーノートNYとかでショウを持っているよう)はインターナショナルなエンターテインメント感覚も心得ていたと思う。
<今日の、認知>
昨日の夜から朝にかけて、10年に一度の規模なんて形容もされた大きな台風がやってくる。無理が嫌いなぼくは夜の予定をキャンセルしたが、確かに夜半の雨や風はなかなか凄かった。今朝、起きたときには雨はやんでいて、薄曇り。そして、夜は肌寒い風が吹き、木枯らしという単語を一瞬思い出す。“夏+”の格好ではなく、秋〜冬仕様の準備をしなくちゃ。もう、10月中旬だものな。会場では、小野リサのファン・クラブ案内の紙片がテーブル上においてあり、その年会費は松竹梅の3段階。なるほど、その特典内容を見ると、熱心なファンだったら8000円の一番高いコースを申し込みたくなるか。松と竹は、<リサさんセレクトのお歳暮を年末に発送(何が届くかはお楽しみに!)>(原文ママ)と、あった。
が、今回のまずの目当ては、ヴェテランのジャジーなブラジル人歌手であるレニー・アンドラーヂ。小野は毎年ゲストを招く公演をやっていて、2年前のそれ(2011年7月10日)はギタリストのオスカー・カストロ・ネヴィスだったが、彼は長年住むLAでこの9月27日に73歳で亡くなってしまっており、その悲報は今年70歳になった彼女を一回ぐらいは見ておきたいという欲求を高めたか。そういえば、彼女も2011年に単独で来日公演を行っているか? 今回の来日はやはり2年前にコパカーナのクラブ出演時の彼女を見て声をかけたと、MCで小野が言っていた。
フェビアン・レザ・パネ(2011年7月10日)、古谷栄悦(ウッド・ベース)黒田清高(ドラム)という日本で活動するジャズ/ブラジル系奏者がサポートしてのショウ。最初4曲ほど小野が「イパネマの娘」や「三月の雨」ら有名ボサノヴァ曲を披露し、その後小野と入れ替わりでアンドラーヂが何曲か歌い、また小野が加わり……。アンコールはアンドラージ単独とアンドラーヂ+小野で1曲づつ。80分ほど。六本木・ビルボードライブ東京、ファースト・ショウ。
小柄なアンドラーヂは一見、大阪が入った日系人のよう。というのはともかく、一声でなるほどと頷く。マイクを口から離す歌い上げ系であり、滅茶ジャズ好きであるとうのがすぐに分る。ハスキー気味な声は大きく、多くの曲でスキャットを長めにこなす。アンコールではディジー・ガレスピーの有名ジャズ曲「チュニジアの夜」を素材にスキャットを延々やる。彼女、一人でパフォーマンスするときはボサノヴァ調曲はなし。アンドラーヂというとボサノヴァ歌手というレッテル付けもあるが、それはブラジル人がジャズっぽいものをやろうとしたらボサノヴァが一番手っ取り早く、外の人からも認められやすかったという理由から、彼女はボサノヴァを歌ったのではないのか。ジャズ流れのものを歌えりゃ何だっていいのよ的なキブンを、ぼくは彼女のガハハな物腰に感じてしまった。MCを英語でこなしていた彼女(小野リサとの会話でも、ポルトガル語で話をふられても英語で返したりしていた。近年もブルーノートNYとかでショウを持っているよう)はインターナショナルなエンターテインメント感覚も心得ていたと思う。
<今日の、認知>
昨日の夜から朝にかけて、10年に一度の規模なんて形容もされた大きな台風がやってくる。無理が嫌いなぼくは夜の予定をキャンセルしたが、確かに夜半の雨や風はなかなか凄かった。今朝、起きたときには雨はやんでいて、薄曇り。そして、夜は肌寒い風が吹き、木枯らしという単語を一瞬思い出す。“夏+”の格好ではなく、秋〜冬仕様の準備をしなくちゃ。もう、10月中旬だものな。会場では、小野リサのファン・クラブ案内の紙片がテーブル上においてあり、その年会費は松竹梅の3段階。なるほど、その特典内容を見ると、熱心なファンだったら8000円の一番高いコースを申し込みたくなるか。松と竹は、<リサさんセレクトのお歳暮を年末に発送(何が届くかはお楽しみに!)>(原文ママ)と、あった。
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