アンディ・フェアウェザー・ロウ&ザ・ロウ・ライダーズ
2013年9月25日 音楽 ミュージシャンズ・ミュージシャンという捉え方もできるだろう、この英国人シンガー/ギタリスト(1948年、英国ウェールズ生まれ)のことは、1991年に東京のホテルのロビーでちらりと見たことがあった。翌年には(その際の)日本録音のライヴ盤もリリースされた“ジョージ・ハリソン&エリック・クラプトン・アンド・ヒズ・バンド”という名目のツアーで来日、ちょうど取材で出向いたホテルのロビーで彼らを見かけたのだ。ぼくの取材の相手は、やはり同バンドに同行していた元アヴェレイジ・ホワイト・バンド(2007年11月26日)のスティーヴ・フェローン。彼が一員だったA&M契約アーティストのイージー・ピーセズの話を聞くためで、そのころA&Mはポニーキャニオンが日本ライセンスしていたっけ。
当時フェアウェザー・ロウはエリック・クラプトン・バンドの一員に加わったころで、80年代にはストーンズ(2003年3月15日)の変人ビル・ワイマンのバンド(ウィリー&ザ・プアー・ボーイズ、ザ・リズム・キングス)にも入っていたし、シンガーやギタリストとして、デイヴ・エドモンズ、リチャード・トンプソン(2012年4月13日、他)、ロイ・ウッド、ザ・フー(2008年11月17日)、ロジャー・ウォーターズ(ピンク・フロイド)など、英国ロック史を刻む著名アーティストのアルバムに彼はいろいろ参加している。
とてもしっかりしたバンドを率いての公演。ベーシストは一部でアップライト・エレクトリック・ベースを弾き、リード奏者はテナー、バリトン、クラリネットを吹き分ける。そのニック・ペンテロウはロイ・ウッドのウィザードの出身で、ぼくの大好きなマイク・チャップマン(元ファミリー)をはじめ、英国がちんこロック系でけっこう吹いている。そして、ドラマーはブラック・ミュージック愛好を伝える“ポケット”を持つ叩き方を持っていてにんまり。そして、きれいにスーツを来た本人はギターを弾きながら歌うわけ(ギター演奏を前面に出したインストゥメンタルもいくつか)だが、さすが英国ロック界裏面史を飾ってきた御仁であるなという耳を引くポイントはいろいろ。
まず、思ったのは、ぼくが了解していたよりも、米国黒人音楽通過の突起を持つ人であるのだナということ。コットンクラブのホームページにはジョージィ・フェイムやベン・シドランたち(ともに、2013年8月8日、他)のコメント映像がのせられているが、それもなるほどという感じ。ブルージィだったり、溜めをきっちり持つロック曲(故ロバート・パーマーの全米1位/グラミー賞受賞曲「アディクテッド・トゥ・ラヴ」みたいな曲もあった)をぼくは堪能。そして、彼の場合、それだけでなく、寛ぎフォーキィ目のしっとり曲も披露するのだが、そちらは枯れた歌の感じともども、エリック・クラプトン(2006年11月20日)の味との重なりを伝えもするか。
ギターはアコースティック・ギターとエレクトリック・ギターを併用。ピック弾きをする場合もあるが、ピックを使わない、アルペジオの変形のような引っ掻き奏法にはおおいに目が向く。とかなんとか、堂々落ち着いた演目披露ながら、へえ〜ほお〜となるわけで、ある種の英国人らしさもうれしいし、見れて本当に良かった。ショウは土曜まであるが、けっこうやる曲変わったりするかな? 丸の内・コットンクラブ、ファースト・ショウ。
<今日は、いろいろと感心>
そんななかなかのライヴを見る前に、マルセイユ郊外からやってきたムッスー・テ&レイ・ジューヴェンの中心人物2人にインタヴュー。彼らは一方で、マッシリ・サウンド・システムというレゲエをベースとする“動”のバンドをやっているわけだが、こちらはもっとしなやかでメロディ性も持つ、広角型の手作り音楽バンド。ブルース、カントリー、ブラジル、アフリカ等、港町マルセイユの開放性をえっというぐらい洒脱にだしちゃっていて、めっちゃ良い。そんな彼らの受け答えは実にまっとうにして、とっても格好良く(つまり、どの発言をとっても、いい記事になりそう)、終了後に編集者やカメラマンと頷き合う。明日からツアー開始、福岡と大阪はSaigenji(2013年4月12日、他)が同行し、東京に戻ってきての土日は飯田橋の日仏学院での無料公演だ。
当時フェアウェザー・ロウはエリック・クラプトン・バンドの一員に加わったころで、80年代にはストーンズ(2003年3月15日)の変人ビル・ワイマンのバンド(ウィリー&ザ・プアー・ボーイズ、ザ・リズム・キングス)にも入っていたし、シンガーやギタリストとして、デイヴ・エドモンズ、リチャード・トンプソン(2012年4月13日、他)、ロイ・ウッド、ザ・フー(2008年11月17日)、ロジャー・ウォーターズ(ピンク・フロイド)など、英国ロック史を刻む著名アーティストのアルバムに彼はいろいろ参加している。
とてもしっかりしたバンドを率いての公演。ベーシストは一部でアップライト・エレクトリック・ベースを弾き、リード奏者はテナー、バリトン、クラリネットを吹き分ける。そのニック・ペンテロウはロイ・ウッドのウィザードの出身で、ぼくの大好きなマイク・チャップマン(元ファミリー)をはじめ、英国がちんこロック系でけっこう吹いている。そして、ドラマーはブラック・ミュージック愛好を伝える“ポケット”を持つ叩き方を持っていてにんまり。そして、きれいにスーツを来た本人はギターを弾きながら歌うわけ(ギター演奏を前面に出したインストゥメンタルもいくつか)だが、さすが英国ロック界裏面史を飾ってきた御仁であるなという耳を引くポイントはいろいろ。
まず、思ったのは、ぼくが了解していたよりも、米国黒人音楽通過の突起を持つ人であるのだナということ。コットンクラブのホームページにはジョージィ・フェイムやベン・シドランたち(ともに、2013年8月8日、他)のコメント映像がのせられているが、それもなるほどという感じ。ブルージィだったり、溜めをきっちり持つロック曲(故ロバート・パーマーの全米1位/グラミー賞受賞曲「アディクテッド・トゥ・ラヴ」みたいな曲もあった)をぼくは堪能。そして、彼の場合、それだけでなく、寛ぎフォーキィ目のしっとり曲も披露するのだが、そちらは枯れた歌の感じともども、エリック・クラプトン(2006年11月20日)の味との重なりを伝えもするか。
ギターはアコースティック・ギターとエレクトリック・ギターを併用。ピック弾きをする場合もあるが、ピックを使わない、アルペジオの変形のような引っ掻き奏法にはおおいに目が向く。とかなんとか、堂々落ち着いた演目披露ながら、へえ〜ほお〜となるわけで、ある種の英国人らしさもうれしいし、見れて本当に良かった。ショウは土曜まであるが、けっこうやる曲変わったりするかな? 丸の内・コットンクラブ、ファースト・ショウ。
<今日は、いろいろと感心>
そんななかなかのライヴを見る前に、マルセイユ郊外からやってきたムッスー・テ&レイ・ジューヴェンの中心人物2人にインタヴュー。彼らは一方で、マッシリ・サウンド・システムというレゲエをベースとする“動”のバンドをやっているわけだが、こちらはもっとしなやかでメロディ性も持つ、広角型の手作り音楽バンド。ブルース、カントリー、ブラジル、アフリカ等、港町マルセイユの開放性をえっというぐらい洒脱にだしちゃっていて、めっちゃ良い。そんな彼らの受け答えは実にまっとうにして、とっても格好良く(つまり、どの発言をとっても、いい記事になりそう)、終了後に編集者やカメラマンと頷き合う。明日からツアー開始、福岡と大阪はSaigenji(2013年4月12日、他)が同行し、東京に戻ってきての土日は飯田橋の日仏学院での無料公演だ。
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