ここのところ毎年、有楽町周辺で9月上旬に開かれている音楽フェス。主要のステージは3つもうけられ、東京国際フォーラムのホールAを会場とする<the HALL>、国際フォーラムの中庭に作られた野外ステージの<the PLAZA>、そしてコットンクラブを会場とする<the CLUB>。うち、<the PLAZA>は無料で、昔から東京ジャズは只のステージにイケてる担い手が出ることで定評を持つ。以下、見た人を箇条書きで記す。

■シモン・ダルメ<the PLAZA>
 ピアノを弾きながら歌う、1981年生まれのフランス人シンガー・ソングライター。どこかザ・ビーチ・ボーイズの幻影も追っているところも持ち、風情ある淡さも持つ人物。最初聞いたとき、初期のプラッシュ(2002年6月23日)もぼくは少し思い出したかな。前半のほうしか見れなかったのが、残念。
■マット・ダスク・ウィズ 八代亜紀<the HALL>
 洒脱エンターテインメント系カナダ人ジャズ歌手(2013年6月26日)、ピアノ・トリオ+二管を擁しての、秀でたマナー全開のパフォーマンス。途中に八代亜紀(2012年11月9日)が出て来て、数曲歌う。
■ダニ&デボラ・グルジェル・クアルテート<the PLAZA>
 注目の在サンパウロのシンガーが、ピアニストの母親と組んでいるカルテット。流儀はジャズ、メロディや情緒はブラジル、てな、乱暴な説明ができるか。ダニ・グルジェルはスキャットも多用。これも前半部だけ見た。
■デレブ・ザ・アンバサダー<the CLUB>
 エチオピア出身歌手を中央に置く、豪州バンド。リーダーシップも取るフロント・マンが本物、いい感じ。
■大江千里サタデイ・ナイト・オーケストラ<the HALL>
 在NY作曲家/ピアニストが率いる、12人編成(指揮者も含む)のグループ。なんと、1928年生まれの大御所ジャズ・シンガーのシーラ・ジョーダンがゲストで少し歌う。わー、彼女ばかり見ちゃったよー。
■リー・コニッツ・カルテット<the HALL>
 1927年生まれ、長年あっち側を飄々と切り取ってきたアルト・サックス奏者。1ホーンのカルテットにてパフォーマンス。比較的常識的な設定が取られていたが、それでもあの人が吹くと清新な綾が表われる。ベース奏者は菊地雅章の2012年トリオ公演(2012年6月24日、25日)で来日したトーマス・モーガンだった。
■ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ<the HALL>
 全12人で登場の、著名企画キューバン・ラテン集団(2001年2月9日)。途中から、オマーラ・ポルトゥオンド(2012年5月1日)が出て来て、一気に場を輝かさせる。彼女は1930年生まれ、いやはや夜のホール公演は枯れぬ老人力が3ステージ続けてアピールされたことになるのだな。
■ニュー・クール・コレクティヴ<the PLAZA>
 オランダの雑食系ジャジー・ファンキー・バンド(2009年9月6日)。いっぱい、人が集まっていた。結構、時間を押してもやっていたが、あの辺なら夜中まで音を出しても問題ないんじゃないか。

<今夏の、落とし物>
 また、暑くなっている。ひええ〜。汗をかいても平気なように、ばくはハンド・タオルを必ず携帯する。夏場外出時の、必需品じゃ。それにしても、今年はたくさん外でハンド・タオルを落としたな。15枚ぐらいは平気で。今日も汗をぬぐおうとしたら、手にしていた上着のポケットに入れていた(通常、バッグのたぐいを持たないもので……)ハンド・タオルがない。また、落としちまったよー。現在家にあるハンド・タオルの在庫数(?)を見るに、自分の不注意さとボケ進行を実感せざるを得ない。

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