ワールドハピネス2013
2013年8月11日 音楽 夢の島・都営陸上球技場で毎夏持たれる、野外フェス。大ステージと小ステージでライヴは交互に持たれ、各出演者に与えられる演奏時間はトリを除いて15〜30分。しかも、一つが終わるとすぐに横で次の出演者の実演が始まるわけで、とってもドライというか、サクっと見るぶんにはストレスがかからないフェスティヴァルと言える。今年は、約8時間の間に切れ目なしに全18組が出たようだ。でもって、今年はなぜかおそ松くんがフェスのキャラクターになっていて、ステージの背後には絵が掲げられている。会場入りすると、矢野顕子(2012年8月21日)と清水ミチコが仲良くパフォーマン中。この前後、矢野顕子はトリオでブルーノート東京に出ているが、この日はこちらに単独で出演なり。
ヒカシューはプログ・ロック仕様バンド音のもと、巻上公一(2004年11月6日)が思うまま肉声をのせる。何気に、客を自らの世界に引き込んでいた。スチャダラパー(2005年8月13日)が出てくると客が立ち、観客の平均年齢が高いと言われるこのフェスだが、結成20年超の彼らもこの世代の担い手となるのか。一昨年のこのフェスで見て2011年最大の発見とぼくをうならせたsalyu×salyu(2011年8月7日)はまた接せてうれしいっ。なかには、デイヴィッド・ボウイの「フェイム」をどこかに置くようなファンキーな曲もあり。小山田圭吾(2013年8月7日、他)らがサポートした。そして、GREAT3はステージから離れたところで世話ばなしをしながら聞いたが、こぼれる音だけで、しっかりやとたいことや歌心が分って感心。それには知人も同様の感想を発する
奥田民生(2010年10月26日、他)は一人、ギター(電気と生、両方を持つ)の弾き語り。力はぬけているんだが、歌声の聞こえ方がすごい。こりゃ、ロックだとも思わせられた。続く、スーパー・バター・ドックのキーボード奏者だった池田貴史のレキシは初めて聞いたのだが、一発でいいじゃんと発汗。とにかく、4人編成のバンドがいい奏者たちぞろい。池田はヴォーカルや煽りを担当、そのMCとかの諧謔のあり方はなじめない部分もぼくはあるのだが、たいしたキャラ。その5人で、ソウル/ディスコをワザありで咀嚼した末、バカバカしくも、イケてて鮮やかなファンキー・エンターテインメント表現に結実させちゃう。やるなあ。歴史や伝統を大切にということで(?)、みんな紋付柄のT-シャツを着ていたナ。ときに池田が弾く、スペイシーなシンセ演奏(その音色はコモドアーズの「タイムマシーン」のそれを思い出させる)も素敵。彼らはラスト2の出演者、疲れていたはずだが、ノリノリで見ちゃった。MCで時間がオーヴァーするとステージ前に置かれた赤色灯が点滅すると言い、ヴィジョン映像でもその様が映されたりもしたが、そうなのか。
このフェス、最後の出演者は例年YMO(2012年8月12日、他)が務めていたが、今回は The おそ松くんズ なる、スペシャル・バンドが出て来た。そしてそのショウはスネークマンショーの小林克也と伊武雅刀が進行役として準備され、ヴィジョン映像に2人は登場する。一気に世界は、1980年代頭のアルファ・レコード、だな
(ぼくは、彼らのラジオ放送は聞いたことがない)。落ちもしない話やしょうもない口調を介し、最初は一人一人バンド員を呼び込み、その後も曲ごとにフィーチャーされる人をきっちり紹介。誰が演奏し、誰が歌っているのかがきっちり分り、これは有り難い設定と思った。
ハウス・バンドは、ドラムの高橋幸宏(2009年10月31日、他)、キーボードのDr.kyOn、ギターの佐橋佳幸と小山田圭吾(このなかの最年少)、ベースの小原礼(2003年3月13日)、ユーフォニウムやフリューゲルホーンのゴンドウトモヒコ。そして、前にでたのは、小坂忠(2001年12月16日)、鈴木茂、矢野顕子、奥田民生(彼はサディスティック・ミカ・バンドの「ダンス・ハ・スンダ」を歌う。おお、そうかここのリズム隊はミカ・バンドのオリジナルのそれじゃあないか。と、ここまでの4曲はとても身を乗り出す感、アリ)、高橋幸宏、鈴木慶一(2011年8月7日、他)、大貫妙子(2010年9月15日、他)……。そして、最後には細野晴臣(2013年8月7日、他)と坂本龍一が出て来て、坂本曲とYMO曲を人力バンド〜新アレンジにて披露する。アンコールは細野作曲のスネークマンショー曲である「咲坂と桃内のごきげんいかが1・2・3」。
感心したのは、ハウス・バンド音のまっとうさ。ちゃんとアレンジされ、リハをやっている。いいバンド音を送り出していたな。皆で華やかに和気あいあい、というレヴェルを良しせず、ちゃんともう一歩上のところで、日本のロック史を彩って来た実力者たちの積み上げて来たものがふんわか出されていたと思う。
<今日は、真夏>
今週はまたどんどん暑くなってきていて、ここ2、3日は今年1番の暑さで、日中は40度近くなっているんだっけ? 会場入りする前に、午前中から渋谷で人と会い、ご飯を食べたりした(食欲おちないなー)のだが、暑さのせいだろう、人の出が少ない。渋谷の街頭ではウチワを配っていたりもし、こりゃ会場で重宝しそうともらったら、入場時にシートとともにうちわも配っている。苦笑い。なんにせよ、気温自体が高いので、扇いでもぜんぜん涼しくなく、気休めにもならない。
開演2時間後の時間帯に、新木場駅が最寄り駅の会場に。当初は炎天ギラギラであったが、少しすると、どんどん曇り空に。そして、西のほうはけっこう黒い空になり、これは絶対に雨が降ると確信をもたせ……。事実、落雷音は時々聞こえ、ときに雨粒を感じるときもあった。が、結局空模様は持つ。世田谷のほうはすごい降雨があったりもしたそうだ、ラッキー。会場横の林の先にある、緩擂鉢状円形の草地は<多目的コロシアム>と名付けられているようだが、まるでUFOの着陸目的で作られたみたいなカタチと、ぼくは思った。そして、羽田に降りる空路になっているのだろう、その斜め上空を飛行機が次々に飛んで行く。飛行機を見るのも、楽しいなあ。
ヒカシューはプログ・ロック仕様バンド音のもと、巻上公一(2004年11月6日)が思うまま肉声をのせる。何気に、客を自らの世界に引き込んでいた。スチャダラパー(2005年8月13日)が出てくると客が立ち、観客の平均年齢が高いと言われるこのフェスだが、結成20年超の彼らもこの世代の担い手となるのか。一昨年のこのフェスで見て2011年最大の発見とぼくをうならせたsalyu×salyu(2011年8月7日)はまた接せてうれしいっ。なかには、デイヴィッド・ボウイの「フェイム」をどこかに置くようなファンキーな曲もあり。小山田圭吾(2013年8月7日、他)らがサポートした。そして、GREAT3はステージから離れたところで世話ばなしをしながら聞いたが、こぼれる音だけで、しっかりやとたいことや歌心が分って感心。それには知人も同様の感想を発する
奥田民生(2010年10月26日、他)は一人、ギター(電気と生、両方を持つ)の弾き語り。力はぬけているんだが、歌声の聞こえ方がすごい。こりゃ、ロックだとも思わせられた。続く、スーパー・バター・ドックのキーボード奏者だった池田貴史のレキシは初めて聞いたのだが、一発でいいじゃんと発汗。とにかく、4人編成のバンドがいい奏者たちぞろい。池田はヴォーカルや煽りを担当、そのMCとかの諧謔のあり方はなじめない部分もぼくはあるのだが、たいしたキャラ。その5人で、ソウル/ディスコをワザありで咀嚼した末、バカバカしくも、イケてて鮮やかなファンキー・エンターテインメント表現に結実させちゃう。やるなあ。歴史や伝統を大切にということで(?)、みんな紋付柄のT-シャツを着ていたナ。ときに池田が弾く、スペイシーなシンセ演奏(その音色はコモドアーズの「タイムマシーン」のそれを思い出させる)も素敵。彼らはラスト2の出演者、疲れていたはずだが、ノリノリで見ちゃった。MCで時間がオーヴァーするとステージ前に置かれた赤色灯が点滅すると言い、ヴィジョン映像でもその様が映されたりもしたが、そうなのか。
このフェス、最後の出演者は例年YMO(2012年8月12日、他)が務めていたが、今回は The おそ松くんズ なる、スペシャル・バンドが出て来た。そしてそのショウはスネークマンショーの小林克也と伊武雅刀が進行役として準備され、ヴィジョン映像に2人は登場する。一気に世界は、1980年代頭のアルファ・レコード、だな
(ぼくは、彼らのラジオ放送は聞いたことがない)。落ちもしない話やしょうもない口調を介し、最初は一人一人バンド員を呼び込み、その後も曲ごとにフィーチャーされる人をきっちり紹介。誰が演奏し、誰が歌っているのかがきっちり分り、これは有り難い設定と思った。
ハウス・バンドは、ドラムの高橋幸宏(2009年10月31日、他)、キーボードのDr.kyOn、ギターの佐橋佳幸と小山田圭吾(このなかの最年少)、ベースの小原礼(2003年3月13日)、ユーフォニウムやフリューゲルホーンのゴンドウトモヒコ。そして、前にでたのは、小坂忠(2001年12月16日)、鈴木茂、矢野顕子、奥田民生(彼はサディスティック・ミカ・バンドの「ダンス・ハ・スンダ」を歌う。おお、そうかここのリズム隊はミカ・バンドのオリジナルのそれじゃあないか。と、ここまでの4曲はとても身を乗り出す感、アリ)、高橋幸宏、鈴木慶一(2011年8月7日、他)、大貫妙子(2010年9月15日、他)……。そして、最後には細野晴臣(2013年8月7日、他)と坂本龍一が出て来て、坂本曲とYMO曲を人力バンド〜新アレンジにて披露する。アンコールは細野作曲のスネークマンショー曲である「咲坂と桃内のごきげんいかが1・2・3」。
感心したのは、ハウス・バンド音のまっとうさ。ちゃんとアレンジされ、リハをやっている。いいバンド音を送り出していたな。皆で華やかに和気あいあい、というレヴェルを良しせず、ちゃんともう一歩上のところで、日本のロック史を彩って来た実力者たちの積み上げて来たものがふんわか出されていたと思う。
<今日は、真夏>
今週はまたどんどん暑くなってきていて、ここ2、3日は今年1番の暑さで、日中は40度近くなっているんだっけ? 会場入りする前に、午前中から渋谷で人と会い、ご飯を食べたりした(食欲おちないなー)のだが、暑さのせいだろう、人の出が少ない。渋谷の街頭ではウチワを配っていたりもし、こりゃ会場で重宝しそうともらったら、入場時にシートとともにうちわも配っている。苦笑い。なんにせよ、気温自体が高いので、扇いでもぜんぜん涼しくなく、気休めにもならない。
開演2時間後の時間帯に、新木場駅が最寄り駅の会場に。当初は炎天ギラギラであったが、少しすると、どんどん曇り空に。そして、西のほうはけっこう黒い空になり、これは絶対に雨が降ると確信をもたせ……。事実、落雷音は時々聞こえ、ときに雨粒を感じるときもあった。が、結局空模様は持つ。世田谷のほうはすごい降雨があったりもしたそうだ、ラッキー。会場横の林の先にある、緩擂鉢状円形の草地は<多目的コロシアム>と名付けられているようだが、まるでUFOの着陸目的で作られたみたいなカタチと、ぼくは思った。そして、羽田に降りる空路になっているのだろう、その斜め上空を飛行機が次々に飛んで行く。飛行機を見るのも、楽しいなあ。
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