2つの公演で、5人のブラジル人の実演に触れる。青山・プラッサオンゼと南青山・ブルーノート東京。

 ミナス(・ジェライス)とスウィングの造語だろう言葉をバンド名におくMINASWINGは、ヴォーカルとギターのブラジル人シルヴィオ・アナスタシオ、リード(アルト・サックス、ソプラノ・サックス、フルート)と主MC(日本語による)担当のスティーヴ・サックス、キーボードの二村希一、電気ベースのコモブチキイチロウ、打楽器の服部正美、ドラムの山口新語という布陣。ミナス味を含む。広がりあるブラジリアン・フュージョンを聞かせる。少し、女性トロンボーン奏者が入ったりもした。達者な吹き味を見せるサックスだが、彼とはちょうど四半世紀前にNYのブラジル料理屋で一緒にご飯を食べたことがあったのを思い出す。彼のリーダー作を出したレコード会社のA&Rが間に入ったと記憶するが、そのときから彼は日本が話せたよな? 

 そして、渡辺貞夫のショウは彼のリオデジャネイロ録音の新作『オウトラ・ヴェス ふたたび』で参加していた、ブラジル人ミュージシャンたちを呼んでのもの。若い長身のウッド・ベース奏者は今回のライヴで新たに加わった。すうっとスウィートで、随所に目映さや飛翔感を持つフラジリアン・ジャズを披露。通常のドラム演奏と打楽器群演奏を一人でこなしちゃうようなセルソ・ヂ・アルメイダのドラミングは何気にすごかった。


<今日の、境地>
 昼下がりに電車に乗ったら、寝ている人比率が高い。ははは(力のない笑い)。今月頭の梅雨明けとともに猛暑が続いていて、皆もう疲れているんだろうなー。ぼくはといえば、この夏の人生なかばあきらめた、という感じぃ? 仕事だけ淡々とこなして、あとは何も新たなことは求めない。秋まではなんの展望もな〜い。てな、とっても消極的な気持ちになっている。この夏は、ずっと死んだフリ。そんな気持ちになると、暑さもそれほど気にはならない?

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