代官山・晴れたら空に豆まいて。“島の風、砂漠の風”という副題がついた久保田麻琴(2010年12月4日、他)が提供する出し物。
まずは、”砂漠の風”の巻で、ウード奏者の常見裕司のソロ・パフォーマンス。楽器を演奏するだけでなく、その異なる文化圏にある楽器のポイントや、曲の説明を曲間にゆっくりと彼はする。少し、ウード講座という感じもあるか。心から音楽を謳歌演奏するという感覚からは外れるが、その道の音楽や楽器に詳しい人以外は、有益で示唆に富む情報提供/パフォーマンスと言えるだろう。その弦を普通にポロロンと1弦(複弦のようだから、2弦となるか)づつ弾くだけでも、アラブの雰囲気が濃厚に出る。へえ。演奏は滑らか、なんか牧歌的と感じさせるところもあり、ウードという楽器を用いて、もう少し一般的なフォーク・ソングを演奏しているという所感もぼくは得た。
そして、大工哲弘。八重山民謡の第一人者。65歳になるそうだが、全然老いた感じはなく、まさしく今油が乗っていると言う感じ。冒頭2曲は三線の弾き語り。なるほど、活き活き。今の民謡としての輝きや張りを持つと感じる。で、おやじギャグも目一杯カマすが、話がとっても達者。それは、当人のフランクさや快活さを直裁に伝える。
それ以降は、ギターの久保田麻琴、鍵盤のロケットマツ、ぼくは細野晴臣(2013年1月29日、他)のサポートで見ているはずのドラムの伊藤大地が全曲で加わる。さすがおおらかな進歩派たる彼らしく、”島の風”と乱暴に言えばロック/ポップ流儀にあるバンド音がなんら違和感なく重なる。惹かれるなあ。ロケットマツがアコーディオンを持つときは、なんかザ・バンドがサポートしているみたいな雰囲気も出る。へへ。久保田は単音でいくときはベース的な音をだし、ときにおいしいコードで先を照らす光や広がりを与える。そして、そこから八重山の積み重ねを内にどかんと持つ大工の強さや味がすうっと仁王立ちする。
強い文化をちゃんと持つ者、自らの文化に強い自負を持つの者は、他の文化の美点にも敬意を払い、寛容である。そんな理を認知させるようなパフォーマンス。千正夫の「星影のワルツ」も、いい塩梅でカヴァーした。MCによれば、この実演の前に彼らはレコーディングをしているそう。こりゃ、そうとういい感じの内容になるのではないのかあ。アンコールは常見もそこに加わった。
終演後、知人に紹介していただき大工さんと少しお話しした。若い時はけっこうイケ面だったと思われる。今もパっと見たら、民謡をやっているというよりは、ザ・ヴェンチャーズのコピー・バンドやってますと聞いたほうがピンと来るかも。彼に、八重山は沖縄島とは別な感じもあったでしょうが、何歳まで米国統治下であったんですかと、思わず聞いてしまう。それ、なんか彼にぼくはハイカラな印象をおおいに得たことによる。あのころ、沖縄にはいろいろフィリピンのバンドが来ていたそう。関係ないが、八重山諸島の上が尖閣諸島なんだよな。
<今夜の、空模様>
1月14日に大雪が降ったのだが、それと同様の雪が今夜夜半から降ると言われ、多くの人が構える。ぼくも少し。確かに、あれはすごかったもの。ダイヤ混乱を予想して、鉄道は間引き運転するなんてこともすでに報道されていた。ライヴの後に気持ちよく流れ、飲み屋を2時ごろに出るころはまだ雪は降っておらず。過剰に寒くもなく。→結局、起きても雪はあまり降らなかった。まあ、自然の予想は難しいよね。
まずは、”砂漠の風”の巻で、ウード奏者の常見裕司のソロ・パフォーマンス。楽器を演奏するだけでなく、その異なる文化圏にある楽器のポイントや、曲の説明を曲間にゆっくりと彼はする。少し、ウード講座という感じもあるか。心から音楽を謳歌演奏するという感覚からは外れるが、その道の音楽や楽器に詳しい人以外は、有益で示唆に富む情報提供/パフォーマンスと言えるだろう。その弦を普通にポロロンと1弦(複弦のようだから、2弦となるか)づつ弾くだけでも、アラブの雰囲気が濃厚に出る。へえ。演奏は滑らか、なんか牧歌的と感じさせるところもあり、ウードという楽器を用いて、もう少し一般的なフォーク・ソングを演奏しているという所感もぼくは得た。
そして、大工哲弘。八重山民謡の第一人者。65歳になるそうだが、全然老いた感じはなく、まさしく今油が乗っていると言う感じ。冒頭2曲は三線の弾き語り。なるほど、活き活き。今の民謡としての輝きや張りを持つと感じる。で、おやじギャグも目一杯カマすが、話がとっても達者。それは、当人のフランクさや快活さを直裁に伝える。
それ以降は、ギターの久保田麻琴、鍵盤のロケットマツ、ぼくは細野晴臣(2013年1月29日、他)のサポートで見ているはずのドラムの伊藤大地が全曲で加わる。さすがおおらかな進歩派たる彼らしく、”島の風”と乱暴に言えばロック/ポップ流儀にあるバンド音がなんら違和感なく重なる。惹かれるなあ。ロケットマツがアコーディオンを持つときは、なんかザ・バンドがサポートしているみたいな雰囲気も出る。へへ。久保田は単音でいくときはベース的な音をだし、ときにおいしいコードで先を照らす光や広がりを与える。そして、そこから八重山の積み重ねを内にどかんと持つ大工の強さや味がすうっと仁王立ちする。
強い文化をちゃんと持つ者、自らの文化に強い自負を持つの者は、他の文化の美点にも敬意を払い、寛容である。そんな理を認知させるようなパフォーマンス。千正夫の「星影のワルツ」も、いい塩梅でカヴァーした。MCによれば、この実演の前に彼らはレコーディングをしているそう。こりゃ、そうとういい感じの内容になるのではないのかあ。アンコールは常見もそこに加わった。
終演後、知人に紹介していただき大工さんと少しお話しした。若い時はけっこうイケ面だったと思われる。今もパっと見たら、民謡をやっているというよりは、ザ・ヴェンチャーズのコピー・バンドやってますと聞いたほうがピンと来るかも。彼に、八重山は沖縄島とは別な感じもあったでしょうが、何歳まで米国統治下であったんですかと、思わず聞いてしまう。それ、なんか彼にぼくはハイカラな印象をおおいに得たことによる。あのころ、沖縄にはいろいろフィリピンのバンドが来ていたそう。関係ないが、八重山諸島の上が尖閣諸島なんだよな。
<今夜の、空模様>
1月14日に大雪が降ったのだが、それと同様の雪が今夜夜半から降ると言われ、多くの人が構える。ぼくも少し。確かに、あれはすごかったもの。ダイヤ混乱を予想して、鉄道は間引き運転するなんてこともすでに報道されていた。ライヴの後に気持ちよく流れ、飲み屋を2時ごろに出るころはまだ雪は降っておらず。過剰に寒くもなく。→結局、起きても雪はあまり降らなかった。まあ、自然の予想は難しいよね。
コメント