アル・マッケイ・オールスターズ。ナイル・ロジャース&シック
2012年12月28日 音楽 <1948年NOLA生まれ>と<1952年NY生まれ>。ファンキー表現が大得意のギタリストが率いるバンドの公演を、六本木・ビルボードライブ東京と南青山・ブルーノート東京で見る。うわあ、贅沢なハシゴ。東京というライヴのシーンもすごいっと思わずにはいられないな。両公演とも切羽詰まった(?)年末ながら、盛況ナリ〜。
まず、E.W.&F.黄金期の楽曲群をがっちり聞かせますよという方針を持つ、アル・マッケイ(2012年9月12日)率いる大所帯のバンド(2011年9月15日、他)。3人の専任のシンガー、4人のホーン、2人のキーボード、ベース、ドラム、パーカッション。ドラマーをはじめ数人が白人。あれ、こんなに非アフリカンいたっけ? でも、とてもいい感じ。往年の宝物をなぞっているだけとも言えるが、起爆力、ワクワク度膨大。前にも本欄で書いたことがあるが、音だけを取るなら、今のE.W.&F.より完成度は高い。でもって、なんか、少なくても前回のショウよりもグっとこさせるものあり。イエーイ。これで、キーボードの一人がやはりEW&Fの黄金期を支えたラリー・ダン(2009年9月29日)だったりしたら……。
そして、移動してシック(2011年4月18日、他)。今はアフリカ系の女性シンガー2人をフロントにたてて、観客を魅了せんとする。毎度のことながら、こちらも充実度大。彼らは今年2度目の来日であるが、ぼくは見なかった4月の来日の際から、ここのところ恒例だった観客参加の“ギター・カッティング・コンテスト”はなしになったよう。そのほうが、公演としてのまとまりは上がる。こちらはショウの頭から多くの観客が立ち上がる。
両公演に共通していたのは、バンドのメンバーたちがマイクで歌声が拾われなくても、うれしそうに歌を口ずさんでいたこと。本当に、両者が持つ印象的なヒット曲群は無敵であるとともに、数多。サポートの人が思わず歌いたくなるバンド、そりゃ聞き味が悪いわけがないし、なんか満たされたキブンになりますね。
“パブロフの犬的”な訴求力を持つヒット曲の魔力。そんなことも、ぼくは両者の実演に触れながら実感しちゃう。そして、彼らの場合は、それが決定的なグルーヴやリフともつながっている、その素敵にも、ぼくは胸が一杯になった。
翌日にロジャースには、約20年近くぶりにインタヴュー。それで、シック曲/表現の特殊性はロジャースの出自にあることを痛感。ジャズやクラシック(譜面、ばっちりだそう)やロックもたっぷり通ったがゆえのギター演奏の妙がその底にはアリ。そんな彼は、シックがアトランティックと契約する前に、同レーベルの音楽監督だったキング・カーティスのザ・キング・ピンズに関与、具体的に言えばコーネル・デュプリー(2010年8月30日、他)の代役ギタリストをやっていたそうな。
<今日の、つながり>
そういえば、両バンドにはドラマーの沼澤尚が超仲良しなミュージシャンが一人づついた。前者はリーダーのマッケイ。沼澤はLA居住時代にとても懇意にし、彼が所属した13キャッツの来日公演のときに、マッケイを同行させたりもした。そして、後者はベーシストのジェリー・バーンズ。沼澤はかつて彼や兄弟のシェロット・バンーズ(2008年3月5日)やジェフ・リー・ジョンソン(2012年9月9日、他)やロイ・ハーグローヴ(2012年3月23日、他)らと一緒にザ・バーンズ・プロジェクト(3月23日、他)というユニットを立ち上げかけたことがあった。新年あけては、沼澤尚がらみの2つのライヴで幕開けする予定……。
まず、E.W.&F.黄金期の楽曲群をがっちり聞かせますよという方針を持つ、アル・マッケイ(2012年9月12日)率いる大所帯のバンド(2011年9月15日、他)。3人の専任のシンガー、4人のホーン、2人のキーボード、ベース、ドラム、パーカッション。ドラマーをはじめ数人が白人。あれ、こんなに非アフリカンいたっけ? でも、とてもいい感じ。往年の宝物をなぞっているだけとも言えるが、起爆力、ワクワク度膨大。前にも本欄で書いたことがあるが、音だけを取るなら、今のE.W.&F.より完成度は高い。でもって、なんか、少なくても前回のショウよりもグっとこさせるものあり。イエーイ。これで、キーボードの一人がやはりEW&Fの黄金期を支えたラリー・ダン(2009年9月29日)だったりしたら……。
そして、移動してシック(2011年4月18日、他)。今はアフリカ系の女性シンガー2人をフロントにたてて、観客を魅了せんとする。毎度のことながら、こちらも充実度大。彼らは今年2度目の来日であるが、ぼくは見なかった4月の来日の際から、ここのところ恒例だった観客参加の“ギター・カッティング・コンテスト”はなしになったよう。そのほうが、公演としてのまとまりは上がる。こちらはショウの頭から多くの観客が立ち上がる。
両公演に共通していたのは、バンドのメンバーたちがマイクで歌声が拾われなくても、うれしそうに歌を口ずさんでいたこと。本当に、両者が持つ印象的なヒット曲群は無敵であるとともに、数多。サポートの人が思わず歌いたくなるバンド、そりゃ聞き味が悪いわけがないし、なんか満たされたキブンになりますね。
“パブロフの犬的”な訴求力を持つヒット曲の魔力。そんなことも、ぼくは両者の実演に触れながら実感しちゃう。そして、彼らの場合は、それが決定的なグルーヴやリフともつながっている、その素敵にも、ぼくは胸が一杯になった。
翌日にロジャースには、約20年近くぶりにインタヴュー。それで、シック曲/表現の特殊性はロジャースの出自にあることを痛感。ジャズやクラシック(譜面、ばっちりだそう)やロックもたっぷり通ったがゆえのギター演奏の妙がその底にはアリ。そんな彼は、シックがアトランティックと契約する前に、同レーベルの音楽監督だったキング・カーティスのザ・キング・ピンズに関与、具体的に言えばコーネル・デュプリー(2010年8月30日、他)の代役ギタリストをやっていたそうな。
<今日の、つながり>
そういえば、両バンドにはドラマーの沼澤尚が超仲良しなミュージシャンが一人づついた。前者はリーダーのマッケイ。沼澤はLA居住時代にとても懇意にし、彼が所属した13キャッツの来日公演のときに、マッケイを同行させたりもした。そして、後者はベーシストのジェリー・バーンズ。沼澤はかつて彼や兄弟のシェロット・バンーズ(2008年3月5日)やジェフ・リー・ジョンソン(2012年9月9日、他)やロイ・ハーグローヴ(2012年3月23日、他)らと一緒にザ・バーンズ・プロジェクト(3月23日、他)というユニットを立ち上げかけたことがあった。新年あけては、沼澤尚がらみの2つのライヴで幕開けする予定……。
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