CHAPTER-4

2012年10月25日 音楽
 都筑章浩(パーカッション)をリーダーに、トニー・グッピー(スティール・パン)、グレッグ・リー(ベース)、鈴木よしひさ(ギター)という面々のカルテット。青山・プラッサオンゼ。

 セカンド・ショウの頭の方から見る。トリニダード出身のグッピーのスティール・パン音が全体の親しみやすくもくつろいだトーンを規定する所もあるが、カリビアン/ラテン色が過剰に濃いわけではなく、ソウルやジャズなども俯瞰した、字義通りのフュージョンをやっていると説明したくなるか。ジョージ・ベンソンの「マスカレード」のカヴァーでは途中の部分は延々とダニー・ハサウェイの「ゲットー」になえり(それは、グレッグ・リーが導いた)、楽しくなる。アンコール前にやった鈴木が書いたという曲は非レギュラー・チューニングのギターが使われる曲で、藤本一馬のソロに入っていても不思議はないような曲だった。

<来月の、プラッサオンゼ>
 開店30年+1年を大々的に祝い、来月の大半はアニヴァーサリー・ライヴが行われる。お洒落なほうのカメラマンをしつつ、ブラジル育ちであることもあり中南米の音楽関連の写真もお撮りになっていた故浅田英了さんが1981年にブラジル音楽を愛好するサロンのような感じで開き、そして現在も同じ場所(!)で営業が続いている。まさにブラジル音楽発信の日本の拠点のような場所であり、フェイジョアーダやカイピリーニャなどのブラジル関連飲食アイテムもこの店から広まった感じもあるのではないか。

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