ザ・ダーティ・プロジェクターズ、ダスティン・ウォン
2012年10月9日 音楽 このNYの男女混合6人組バンドのことを、前回公演(2010年3月15日)の際もベタほめしているが、今回も本当にイケてる実演だった。より我が道を行く感覚とともに、成長した姿をだしまくり。視点と才が自在に活きた現代ロックの白眉! 多くの今のロックの担い手は過去の焼き直し(それでも、若い聞き手はとびついて当然と思う。動かない過去の人たちのものより、動く同時代の人たちの音楽のほうが価値があるのは、ある意味当然のことと思う)に終始するなか、彼らは本当にいろんな表現を知りつつ、新しいアイデア(ちょっとした手拍子の使い方にも感激しまくり)を散りばめたフレッシュなロック表現を提出し、それを生の場でも有機的に開いているのだから、言う事ない。間違いなく、今年のベスト5のなかの一つ。
渋谷・0-イースト。満員。素晴らしいバンドがちゃんとした評価を受けて、そのライヴにきっちり人が入っているとうれしくなるとともに、胸を撫で下ろす。
<今日の前座>
ザ・ダーティ・プロジェクターズの公演はアンコールを入れて70分。でも、無駄をそいだことをやっているので、短さはみじんも感じない。それもまた、彼らの毅然としたクリエイティヴィティを感じる。なんて書いたら、贔屓の倒しになるだろうか。そんなわけで、パフォーマンスの時間が長くないためか、前回もそうだったが、彼らは前座の人を連れてきた。今回はスリル・ジョッキーからアルバムを出している、ギタリストのダスティン・ウォン。ステージ上で裸足になり、ギター1本とエフェクター使いで40分ぐらいのソロ・パフォーマンスを彼は聞かせた。基本は、いろんな音色やフレイジングのギター音をループさせて、音を重ねていく。アルバムを聞くと、繊細な音響的ギター表現者と言う感じもあるが、実演はけっこう旧流儀のプログ・ロックぽいところも。だから、マイク・オールドフィールドやロバート・フリップ(フリッパトロニクス)を思い出す人がいたかも。最後には一部コブシの効いた詠唱もギターを弾きながらかます。彼、小さい頃から高校までは日本に住んでいたとも聞くが。
渋谷・0-イースト。満員。素晴らしいバンドがちゃんとした評価を受けて、そのライヴにきっちり人が入っているとうれしくなるとともに、胸を撫で下ろす。
<今日の前座>
ザ・ダーティ・プロジェクターズの公演はアンコールを入れて70分。でも、無駄をそいだことをやっているので、短さはみじんも感じない。それもまた、彼らの毅然としたクリエイティヴィティを感じる。なんて書いたら、贔屓の倒しになるだろうか。そんなわけで、パフォーマンスの時間が長くないためか、前回もそうだったが、彼らは前座の人を連れてきた。今回はスリル・ジョッキーからアルバムを出している、ギタリストのダスティン・ウォン。ステージ上で裸足になり、ギター1本とエフェクター使いで40分ぐらいのソロ・パフォーマンスを彼は聞かせた。基本は、いろんな音色やフレイジングのギター音をループさせて、音を重ねていく。アルバムを聞くと、繊細な音響的ギター表現者と言う感じもあるが、実演はけっこう旧流儀のプログ・ロックぽいところも。だから、マイク・オールドフィールドやロバート・フリップ(フリッパトロニクス)を思い出す人がいたかも。最後には一部コブシの効いた詠唱もギターを弾きながらかます。彼、小さい頃から高校までは日本に住んでいたとも聞くが。
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