2010年にLAで結成。アルバムは1作のみながら、英国で評価を集め、午前中の出演ながらサマーソニックのスタジアム会場にもでてしまった、ソウルフルなヴィンテージ・ロック・バンドの単独公演。渋谷・デュオで満員。

 アルバムだけだと、絵に描いたような(既知感山ほどの)オールド・スクール一辺倒のロック・バンド(←それはそれで、立派ではあるが)なんだけど、生だと、今こういうバンドをやる意義がもあもあ出ていて、よりにっこりなれちゃう。いや、立派なライヴだったな。

 メンバーのなかで唯一のアフリカ系であるヴォーカリストのタイ・テイラーは完全に一級のソウル歌手。彼はかつてエレクトラと契約していたダコタ・ムーンというソフト・ロック・バンド(テイラーはそれで来日経験もあるという)をやっていたが、その前歴がウソのように本格派。ぼくの見立てでは、ライアン・ショウ(2008年3月1日、2010年6月17日)より上かも。そんな歌い手を中央におきつつ、アーシーなバンド・サウンドで実直に疾走するのだから、こりゃたまらん。皆ちゃんとお洒落に、ロック的に着飾っているのも、好ポイント。それについては、バンド・マンとして当然の所作、とのこと。

<今日の、取材>
 昼間に、好漢ぞろいの彼らにインタヴュー。ぼくの質問の仕方が連中に受ける。テイラーはその模様をi-フォンで撮っていた。彼らはきっちり4人で取材に応じ、それぞれ均等に自分の意見を言う。まっとうなバンドという印象を受けました。

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