ヤエル・ナイム

2012年8月1日 音楽
 チュニジアの血をひき、フランス生まれながら、多感な時期はイスラエルで育っているという、いろんな文化に触れているフランス人シンガー・ソングライター(2008年8月23日、他)。グランド・ピアノや各種ギターを弾きながら歌う彼女に加え、電気ベーシストと旦那でもあるお馴染みのドラマーがついて、ショウは進められる。中盤では、ピアノやギターを一人弾きがたりする場面も。渋谷・クラブクアトロ。

 今回の彼女の公演は、フジ・ロック・フェスティヴァル出演を経てのものであるのだが、これまで以上に動的な印象を与える実演に触れ、今回はロック・フェス仕様なのかともふと思う。なんかこれまで以上に声を張り上げたり、ソウルっぽいこぶしをこめるときもあったし、仕草や受け手にたいする働きかけがメリハリがついてて派手目。まあ、しなやかさや文学少女型柔和さも残していなくはないのだが。観客と歌の掛け合いをやったり、客を3つにわけ三声でハモらせたりすることって、過去もやっていたっけ? そのオーディエンスの歌、ナエムたちが考えていた以上にいい感じであったようで、本人たちも大喜び。なにかと得難い、送り手側と受け手の気持ちの交感があったのは間違いない。見た後に、優しく、生理的に身軽になれる、いいショウでした。

<今日の、流れ>
 会場ではバーボンのソーダ割りを数杯。その後、バーでビールと焼酎、台湾料理屋で紹興酒、また別のバーで白ワインと飲む。滅茶苦茶。だいぶ、お酒もまわってきたので、サッカー五輪の試合を見ていた途中で帰路に。それにしても、世にオリンピック好きが多くて驚く。前回開催時には、こんなこと(2008年8月23日)を書いている私ではありますが。

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