ヒップホップ要素がメインストリームR&Bに入り込んだ1980年代後期(ニュー・ジャック・スウィング、なんて呼称もありました)に世に出た、美貌でも売った女性シンガーがキャリン・ホワイト。ジェフ・ローバー(2012 年3月3日)やベイビーフェイスらが制作した1988年デビュー・アルバム1作で人気者になり、飛躍作たる1999年セカンド・アルバムはジミー・ジャム&テリー・ルイスのプロデュース。そして、テリー・ルイスと結婚し、もう1作アルバムをだして引退。彼女は2児の母にもなるが離婚&再婚し、2012年に出た通算4作目は18年ぶりのアルバムとなる。

 六本木・ビルボードライブ東京、ファースト・ショウ。入りは上々。2キーボード、ギター、ベース(新作の主任プロデューサーでもあるデレク・アレン)、ドラム、男女コーラス(男性はラップもする)という布陣。なんでも、サンフランシスコでお披露目のライヴを1度したあと、日本で大々的にパフォーマンスするという。というのはともかく、ステージに出て来たホワイトは体躯もスマートだし、そんなに老けてない。歌いだしたら歌は少し不安定、ビートものよりスロウもののほうがいいと感じる。というか、過去の曲よりも、大人なしっとり路線を追求した今の曲のほうが歌えていた。

 アンコール曲は“エヴリシング・イズ・ゴナ・ビー・オールライト”という1コードの連呼パート(ボブ・マーリーの曲とは別)がアカペラとなり、そのまま演奏から離れたバンド員も前に出て並ぶという設定。それ、何気にいい感じだった。

<今日の、黄金>
 “黄金の、フライデイ”と知人が言っている。毎週金曜に首相官邸前でやっている、大飯原発再稼働反対/脱原発意思表明の集会のもりあがりについて。6月9日にちょい行ったときと、人の集まり方がぜんぜん違う。どんどん草の根的に市民が集まり、大きな動きになっているのを実感。変化につながるかもと、希望を持ちたくなる。ライヴを見る予定があり、30分ほどしか場に入れないぼくが言うのもなんだが。

コメント