ネイティヴ・サン。ボブ・ミンツァー・ビッグ・バンド
2012年6月21日 音楽 大昔に同名のフュージョン・バンドが日本にあったが、こちらは米国の西海岸系敏腕奏者があつまったユニット。ぼくは元EW&Fのモーリス・プレジャー(鍵盤。2008年3月5日、2010年11月11日、他)や元ルーファス(2011年6月22日、他)のボビー・ワトソン(ベース。いろんな弾き方をしていたなあ)を見たくて行ったが、リーダーシップは人気セッション・ギタリストのマイケル・トンプソンが一番握っていたのかな。彼、フランス人サッカー監督のブルーノ・メツみたいな感じの人だった。
他に、時に朗々とヴォーカルもとるアルト・サックス奏者兼キーボード奏者、そしてドラマーとあまり目立たない打楽器奏者という布陣。本来、このネイティヴ・サンは元ルーファスで売れっ子セッション・マン/制作者となったドラマーのジョン・ロビンソンを中心に組まれたという話もあるが、今回の来日公演に彼は同行していない。
プレジャーは少しトランペットも手にし、アルト・サックスとともにアンサンブルをとる場合も。ぼくは、ジャジーなソウル・インストみたいなのを期待していったのだが、思った以上にスムース・ジャズ度&太平楽ロック度があって、それには腰がひける。終盤にやった、ハービー・ハンコック(2012年3月3日、他)の「処女航海」のアレンジは生理的に下品と感じた。ただ、皆うまいし、これは自らの愉しみのためのパフォーマンスなのだよとうれしそうにやっている様は、良かった。
丸の内・コットンクラブから、南青山・ブルーノート東京に移動。こちらは、現在イエロージャケッツ(2009年3月23日)のメンバーでもあるテナー・サックス奏者が率いるビッグ・バンドで、総勢18人。ミンツァーは1980年代前半にジャコ・パストリアス・ビッグ・バンドにも関与し、ドラマーはそのときの同僚でもあったピーター・アースキン。ピアノはイエロージャケッツの同僚のラッセル・フェランテ、ベースはこの前来て間もないリンカーン・ゴーインズ(2012年5月11日)だ。ゴーインズは電気ベースを主に弾いていた。
MCによれば、管奏者のほうにはヴァンガード・オーケストラ(2011年12月14日)のメンバーも少しいるようだ。ドラマーのピーター・アースキンは、遠目には地底レコードの吉田さんみたいに見えた。そして、2曲(だったか?)にはブルーノートやコンコードからリーダー作をいろいろだしている米国人ジャズ歌手のカート・エリングが加わって、厚いサウンドと競演する。贅沢な設定、なり。彼の歌の節回しを聞くとTOKU(2012年6月19日、他)が彼にとても影響を受けているのが分る。とはいえ、声質はTOKUのほうが個性的で魅力的となるかな。エリングさん、自分の出番でないときも、ちゃんとフロア後方からバンドの演奏を見守っていた。真摯な人なのだな。
1984年か85年のころ、ミンツァーのビッグ・バンドのアルバムがCBSソニーからリリースされたりもしたので、基本はビッグ・バンドありきでちょこちょこいろんな仕事をこなして来た人物なんだと思う。そんな彼に率いられたバンドは良好、ビッグ・バンドっていいなと素直に思わされる。基本をおさえたうえで、現代的な部分も持とうとし、例えばそれはブラジル的要素をビッグ・バンド表現に抱えようとしていたところに顕われる。バーデン・パウエルの「ビリンバウ」を取り上げたり(一方では、パット・メセニー曲も採用する)、バンドにブラジル人若手ギタリストのシコ・ピニェイロを入れている事実にもそれは出ていたろう。ちゃんとゲスト・シンガーが呼んでいるにも関わらず、ピニェイロは歌うパートもしっかり与えられた。
<今日の、こんにちわ>
家の近所、駅に向かう途中で、兄妹だろう小さな子供2人が仲良く遊んでいる。横を通ると、お兄さんのほうが笑顔で、「こんにちは」。そして、妹も兄にならい「こんにちは」。ちょっと不意打ちをつかれた気持ちをえつつ、なんとかぼくも「こんにちは」と初めて会うだろう2人に挨拶をかえす。おそらく、親にちゃんと挨拶をしなさいと言われているのだろうな。でも、今日日は知らない人とは話しちゃ駄目と言う親も少なくないようにも思えるが。。。。。。。残念ながら、ぼくは基本あいさつが苦手なガキだった。けっこう人見知りするのと、大人に話しかけるのって、相手の領域にずけずけ入っていくような気がして腰がひけた。あと、そのころから、面倒くさがりだった? 挨拶しないよりはしたほうが、場が丸く収まるのは間違いがないけれど。
他に、時に朗々とヴォーカルもとるアルト・サックス奏者兼キーボード奏者、そしてドラマーとあまり目立たない打楽器奏者という布陣。本来、このネイティヴ・サンは元ルーファスで売れっ子セッション・マン/制作者となったドラマーのジョン・ロビンソンを中心に組まれたという話もあるが、今回の来日公演に彼は同行していない。
プレジャーは少しトランペットも手にし、アルト・サックスとともにアンサンブルをとる場合も。ぼくは、ジャジーなソウル・インストみたいなのを期待していったのだが、思った以上にスムース・ジャズ度&太平楽ロック度があって、それには腰がひける。終盤にやった、ハービー・ハンコック(2012年3月3日、他)の「処女航海」のアレンジは生理的に下品と感じた。ただ、皆うまいし、これは自らの愉しみのためのパフォーマンスなのだよとうれしそうにやっている様は、良かった。
丸の内・コットンクラブから、南青山・ブルーノート東京に移動。こちらは、現在イエロージャケッツ(2009年3月23日)のメンバーでもあるテナー・サックス奏者が率いるビッグ・バンドで、総勢18人。ミンツァーは1980年代前半にジャコ・パストリアス・ビッグ・バンドにも関与し、ドラマーはそのときの同僚でもあったピーター・アースキン。ピアノはイエロージャケッツの同僚のラッセル・フェランテ、ベースはこの前来て間もないリンカーン・ゴーインズ(2012年5月11日)だ。ゴーインズは電気ベースを主に弾いていた。
MCによれば、管奏者のほうにはヴァンガード・オーケストラ(2011年12月14日)のメンバーも少しいるようだ。ドラマーのピーター・アースキンは、遠目には地底レコードの吉田さんみたいに見えた。そして、2曲(だったか?)にはブルーノートやコンコードからリーダー作をいろいろだしている米国人ジャズ歌手のカート・エリングが加わって、厚いサウンドと競演する。贅沢な設定、なり。彼の歌の節回しを聞くとTOKU(2012年6月19日、他)が彼にとても影響を受けているのが分る。とはいえ、声質はTOKUのほうが個性的で魅力的となるかな。エリングさん、自分の出番でないときも、ちゃんとフロア後方からバンドの演奏を見守っていた。真摯な人なのだな。
1984年か85年のころ、ミンツァーのビッグ・バンドのアルバムがCBSソニーからリリースされたりもしたので、基本はビッグ・バンドありきでちょこちょこいろんな仕事をこなして来た人物なんだと思う。そんな彼に率いられたバンドは良好、ビッグ・バンドっていいなと素直に思わされる。基本をおさえたうえで、現代的な部分も持とうとし、例えばそれはブラジル的要素をビッグ・バンド表現に抱えようとしていたところに顕われる。バーデン・パウエルの「ビリンバウ」を取り上げたり(一方では、パット・メセニー曲も採用する)、バンドにブラジル人若手ギタリストのシコ・ピニェイロを入れている事実にもそれは出ていたろう。ちゃんとゲスト・シンガーが呼んでいるにも関わらず、ピニェイロは歌うパートもしっかり与えられた。
<今日の、こんにちわ>
家の近所、駅に向かう途中で、兄妹だろう小さな子供2人が仲良く遊んでいる。横を通ると、お兄さんのほうが笑顔で、「こんにちは」。そして、妹も兄にならい「こんにちは」。ちょっと不意打ちをつかれた気持ちをえつつ、なんとかぼくも「こんにちは」と初めて会うだろう2人に挨拶をかえす。おそらく、親にちゃんと挨拶をしなさいと言われているのだろうな。でも、今日日は知らない人とは話しちゃ駄目と言う親も少なくないようにも思えるが。。。。。。。残念ながら、ぼくは基本あいさつが苦手なガキだった。けっこう人見知りするのと、大人に話しかけるのって、相手の領域にずけずけ入っていくような気がして腰がひけた。あと、そのころから、面倒くさがりだった? 挨拶しないよりはしたほうが、場が丸く収まるのは間違いがないけれど。
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