ベン・スマエ。藤本一馬&北村聡。アルトー・ビーツ
2012年6月17日 音楽 無料の野外音楽イヴェント“音楽の日2012”をやっている飯田橋の日仏学院に、夕方行く。雨が上がり、陽が指していてよかった。中庭にくつろいだ人がいっぱい、飲み物や食べ物の販売もなされている。そして、野外ステージが二つ。着いたときは、アコーディオン、ヴァイオリン、ベース、ギターからなる表現という名前のアコースティックな日本人4人組が最後の曲をやっている。生理的に傍若無人な感じが歌にあって、それをなんら悪びれることなく広げていて、少し感心。
そして、少し大きな方のステージにフランス人シンガー・ソングライター(歌と生ギター)のベン・マスエが、サポートの電気ギタリストを伴って登場。ポイントはヒップホップ世代であることを伝える歌い方や、風通しの良さを持っていること。ときにジャック・ジョンソン(2007年4月5、6日、他)を思い出させるような曲もあった。それから、ナイス・ガイなんだろうなーと思わせるところがびんびんにあって、それも美点に違いない。お昼過ぎからやっているはずのこのイヴェント、この後にも2組出演したはずだが、渋谷に向かう。
そして、サラヴァ東京。ギターの藤本一馬(2011年8月22日)とバンドネオンの北村聡(2010年10月16日)のデュオを少し見る。会場の雰囲気と合い、しっとり。意図ある楽器音が場内に融けていく。そして、わりと近くのバー・イッシーに。リジェンダリーな実験ロック・バンドであるヘンリー・カウの3人(げんざい、皆60代半ばのよう)に、英国在住の現代音楽/即興音楽家のユミ・ハラ・コークウェルが加わった即興バンドであるアルトー・ビーツのライヴなり。この晩は、日本ツアーの最終日。ぼくはヘンリー・カウ以上に、歌/ポップ度数の高い、その発展グループのアート・ベアーズが好きだった。
まず、1部は1/4のジョン・グリーヴスの、悠々キーボード弾き語り。即興性と天を見上げる風情も持つ透明度のある歌心がとても美味しい次元で折り合うようなパフォーマンス。いいもん聞かさせてもらいましたと、頭を垂れるしかない。一部、フランス語曲も。
そして、2部はアルトー・ビーツ4人によるパフォーマンス。こちらではグり
ーヴスは電気ベースを弾き、ドラムのクリス・カトラー(ドラム)、フルートやシンセサイザーや歌などのジェフ・レイ、電気キーボードや歌のユミ・ハラ・コークウェル(ピアノ)とともに、発展の窓を見ながら音や声を重ね合う。
ぼくの位置からは容易には全体の様を見渡すことはできなかったのだが、なんか演奏している姿も格好良かったような。基本は即興、ながらどこかにロックという円に留まる何かもあると感じられ、それが格好いい。1時間やって、そのままアンコール。そこで、ウィーン在住の内橋和久(ギター、装置。2011年5月22日、他)が加わる。4人は前日に即興を題材とするワークショップをやり、その参加者たちと観客の前でも即興演奏したのだという。見事に開かれたその姿勢、すごいな。
<今日の、情報>
内橋和久が、ConTRaDisc/コントラディスクという新レーベル(発売元はボンバ)を立ち上げた。コンテンポラリーとトラディッショナルの内なる融合を求めるものだそうで、7月に出る第一弾は、インドネシアのセンヤワとの邂逅作。なんでも、近年アジアの音楽シーンに対する興味がわいており各国にいろいろ仕事で出向くようにしていて、その一環で出会ったのだという。センヤワは歌手と竹に弦を張ったような自作楽器や笛を吹く奏者からなり、アルバムは完全即興で録られているようだ。
そして、少し大きな方のステージにフランス人シンガー・ソングライター(歌と生ギター)のベン・マスエが、サポートの電気ギタリストを伴って登場。ポイントはヒップホップ世代であることを伝える歌い方や、風通しの良さを持っていること。ときにジャック・ジョンソン(2007年4月5、6日、他)を思い出させるような曲もあった。それから、ナイス・ガイなんだろうなーと思わせるところがびんびんにあって、それも美点に違いない。お昼過ぎからやっているはずのこのイヴェント、この後にも2組出演したはずだが、渋谷に向かう。
そして、サラヴァ東京。ギターの藤本一馬(2011年8月22日)とバンドネオンの北村聡(2010年10月16日)のデュオを少し見る。会場の雰囲気と合い、しっとり。意図ある楽器音が場内に融けていく。そして、わりと近くのバー・イッシーに。リジェンダリーな実験ロック・バンドであるヘンリー・カウの3人(げんざい、皆60代半ばのよう)に、英国在住の現代音楽/即興音楽家のユミ・ハラ・コークウェルが加わった即興バンドであるアルトー・ビーツのライヴなり。この晩は、日本ツアーの最終日。ぼくはヘンリー・カウ以上に、歌/ポップ度数の高い、その発展グループのアート・ベアーズが好きだった。
まず、1部は1/4のジョン・グリーヴスの、悠々キーボード弾き語り。即興性と天を見上げる風情も持つ透明度のある歌心がとても美味しい次元で折り合うようなパフォーマンス。いいもん聞かさせてもらいましたと、頭を垂れるしかない。一部、フランス語曲も。
そして、2部はアルトー・ビーツ4人によるパフォーマンス。こちらではグり
ーヴスは電気ベースを弾き、ドラムのクリス・カトラー(ドラム)、フルートやシンセサイザーや歌などのジェフ・レイ、電気キーボードや歌のユミ・ハラ・コークウェル(ピアノ)とともに、発展の窓を見ながら音や声を重ね合う。
ぼくの位置からは容易には全体の様を見渡すことはできなかったのだが、なんか演奏している姿も格好良かったような。基本は即興、ながらどこかにロックという円に留まる何かもあると感じられ、それが格好いい。1時間やって、そのままアンコール。そこで、ウィーン在住の内橋和久(ギター、装置。2011年5月22日、他)が加わる。4人は前日に即興を題材とするワークショップをやり、その参加者たちと観客の前でも即興演奏したのだという。見事に開かれたその姿勢、すごいな。
<今日の、情報>
内橋和久が、ConTRaDisc/コントラディスクという新レーベル(発売元はボンバ)を立ち上げた。コンテンポラリーとトラディッショナルの内なる融合を求めるものだそうで、7月に出る第一弾は、インドネシアのセンヤワとの邂逅作。なんでも、近年アジアの音楽シーンに対する興味がわいており各国にいろいろ仕事で出向くようにしていて、その一環で出会ったのだという。センヤワは歌手と竹に弦を張ったような自作楽器や笛を吹く奏者からなり、アルバムは完全即興で録られているようだ。
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