アース・ウィンド&ファイア
2012年5月17日 音楽 最初、どーなることかと思った。メンバー(オリジナルの3人を含め総勢12人だったか)が出て来てショウが始まったと思ったら、音が小さい。押し出しが弱く、バンドの質が低いのかと思ってしまったじゃないか。徐々に音は大きくなり、そうした所感は散ったが。
これまでで、一番有名曲満載のショウ。というか、それのみで固めたパフォーマンス。40周年を祝う公演(正確には41年か42年)と謳っていた。まあ、それならば、もう少しステージ美術に凝ってもいいのではないかという話に、知人と流れた先でなったけど。リタイアした兄のモーリスと違い、弟のヴァーディンは体躯もスマートなままで元気、ベースをぶいぶい弾く様はお金が取れる。フィリップ・ベイリー(2011年10月19日、他)は今までで一番ファルセットに頼らず。他の人が歌ったりもしていた。ただ、ときに力まかせに出すファルセットの声量はそうとうデカそう。かなり、マイクを離していた。それから、前回時のライヴのとき(2006年1月19日)にフロントに立つ人たちがけっこうパーカションを叩いていて<彼らはラテン・ファンク・バンドでもあったのだ>と書いたが、この晩はラテン度はそなに高くなかった。尺は1時間40分ぐらい。
有楽町・東京国際フォーラム/ホールA。満員だったが、その観客の発情のし具合と言ったなら。まじ、ハンパねえ。今、米国のファンク系バンドで、日本でこのぐらいの規模のライヴをできるのは彼らしかないわけだし、今回のオーディエンスの様を見てEW&Fの人気のすごさを実感したか。一番最後の曲は、「イン・ザ・ストーン」。まだ、モーリスが元気だった95年のころ(日本で、『ライヴ・イン・ヴェルファーレ』が作られたとき)は公演のオープナーだった曲だよなー。
<ここのところの、悲報>
この16日にワシントン・ゴー・ゴーの巨人、チャック・ブラウンが病気で亡くなった。一昨年の公演(2010年3月18日)のさい、まだ元気だと思えたが、75歳だとそれほど早死ではないよな。今その悲報に接して思うのは、ライヴを見ておいて良かった! 見てなかったら、かなり後悔を覚えたのは間違いないわけで。レコードは後追いできるが、ライヴ・パフォーマンスは基本それが不可能。それゆえ、実演の場に熱心に足を運ぶワタシではあるが、今後アーティストの年齢によってはもう一度その勇士を脳裏に刻んでおくためにライヴを見にいかなきゃと、と思うようになることが多くなるのかもしれない。
ところで、どうしてこのところミュージシャンの悲報が多いのかとか嘆く人がいるが、そういうナイーヴな捉え方はぼくにはできない。R&Bにせよロックにせよ、かなり長い歴史を持つようになってきていて、それだけ高齢になる人が増えており、必然的に鬼籍入りする担い手が相次ぐのはしょうがないと、ぼくは思っているから。悲しさや寂しさは覚えるものの、それ以上のセンチな受け取り方はぼくはナシ。異常に好きとかやりとりがあったとか訳ありのミュージシャンをのぞいては……それとも、皆そんなにワケありの人が多いのか。とか、人に言ったら、それはもっと長い歴史を持つジャズも聞いていて、とっくに死んじゃった偉人をいろいろと知っているからじゃないの、と指摘された。ジャズはともかく、ブルース好きだったりすると、過酷な状況に生きた人が多いために早死比率はもっと高いので、確かに免疫はつくかもしれない。
これまでで、一番有名曲満載のショウ。というか、それのみで固めたパフォーマンス。40周年を祝う公演(正確には41年か42年)と謳っていた。まあ、それならば、もう少しステージ美術に凝ってもいいのではないかという話に、知人と流れた先でなったけど。リタイアした兄のモーリスと違い、弟のヴァーディンは体躯もスマートなままで元気、ベースをぶいぶい弾く様はお金が取れる。フィリップ・ベイリー(2011年10月19日、他)は今までで一番ファルセットに頼らず。他の人が歌ったりもしていた。ただ、ときに力まかせに出すファルセットの声量はそうとうデカそう。かなり、マイクを離していた。それから、前回時のライヴのとき(2006年1月19日)にフロントに立つ人たちがけっこうパーカションを叩いていて<彼らはラテン・ファンク・バンドでもあったのだ>と書いたが、この晩はラテン度はそなに高くなかった。尺は1時間40分ぐらい。
有楽町・東京国際フォーラム/ホールA。満員だったが、その観客の発情のし具合と言ったなら。まじ、ハンパねえ。今、米国のファンク系バンドで、日本でこのぐらいの規模のライヴをできるのは彼らしかないわけだし、今回のオーディエンスの様を見てEW&Fの人気のすごさを実感したか。一番最後の曲は、「イン・ザ・ストーン」。まだ、モーリスが元気だった95年のころ(日本で、『ライヴ・イン・ヴェルファーレ』が作られたとき)は公演のオープナーだった曲だよなー。
<ここのところの、悲報>
この16日にワシントン・ゴー・ゴーの巨人、チャック・ブラウンが病気で亡くなった。一昨年の公演(2010年3月18日)のさい、まだ元気だと思えたが、75歳だとそれほど早死ではないよな。今その悲報に接して思うのは、ライヴを見ておいて良かった! 見てなかったら、かなり後悔を覚えたのは間違いないわけで。レコードは後追いできるが、ライヴ・パフォーマンスは基本それが不可能。それゆえ、実演の場に熱心に足を運ぶワタシではあるが、今後アーティストの年齢によってはもう一度その勇士を脳裏に刻んでおくためにライヴを見にいかなきゃと、と思うようになることが多くなるのかもしれない。
ところで、どうしてこのところミュージシャンの悲報が多いのかとか嘆く人がいるが、そういうナイーヴな捉え方はぼくにはできない。R&Bにせよロックにせよ、かなり長い歴史を持つようになってきていて、それだけ高齢になる人が増えており、必然的に鬼籍入りする担い手が相次ぐのはしょうがないと、ぼくは思っているから。悲しさや寂しさは覚えるものの、それ以上のセンチな受け取り方はぼくはナシ。異常に好きとかやりとりがあったとか訳ありのミュージシャンをのぞいては……それとも、皆そんなにワケありの人が多いのか。とか、人に言ったら、それはもっと長い歴史を持つジャズも聞いていて、とっくに死んじゃった偉人をいろいろと知っているからじゃないの、と指摘された。ジャズはともかく、ブルース好きだったりすると、過酷な状況に生きた人が多いために早死比率はもっと高いので、確かに免疫はつくかもしれない。
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