南米の日。って、なんと乱暴な書き方。まー、ゴールデン・ウィーク中ゆえ、ボケてるということで。

 まず、六本木・ビルボードライブ東京で、洒脱ブラジリアン・ポップ(2008年2月7日、他)大家の実演。ファースト・ショウ。キーボードと歌(コーラス時の彼の歌声が良く聞こえたな)の当人に加え、女房を含む2人の女性ヴォーカル、一部で加わるラッパー、ギター、ベース、キーボード&サックス、ドラム、打楽器という編成でパフォーマンスする。基本のノリは過去と変わらないが、ブラジル66時代から現在のハイパー路線までの代表曲を余裕たっぷりに披露。中盤にはインストを披露するかたまりもあり。曲構成などは見事に磨かれ、きっちりいろんな表情を限られたパフォーマンス時間のなか見せていた。ブラジルの様々な滋養とジャズ的鷹揚さと洒落たポップ流儀の、彼らならではの重ね合わせ表現をかなり堪能す。やはり、とんでもないものを築いた人だよなとも思う。話はとぶけど、スティーヴィー・ワンダー(2012年3月3日、他)がときに見せるブラジル風味って、メンデスからの影響を受けてのものだと、ぼくは思っています。両者って、アルバムで共演もしているよな?

 そして、南青山・ブルーノート東京に移動、キューバの至宝的女性シンガー(2002年8月25日、他)の実演を見る。今回は一緒に共演アルバムを出している、キューバ人ピアニストのチューチョ・バルデス(2010年3月25日、他)のカルテット(彼に加え、ベース、ドラム、打楽器。チームワーク、良し)との共演。1曲カルテットだけで演奏したのち、小柄なポルトゥオンドさんが出てくる。基本、ぼくはミュージシャンの名を敬称略で記すが、やはり彼女の場合は“さん”をつけたくなります。80歳をすぎているが、年齢よりは若く、とても元気に見える。で、あまり衰えておらず確かで、声量もある。そんな彼女の歌唱の後には、山ほどの磁力が舞う。ありがたやー。いや、まったく。

 おおおと思ったのは、曲を重ねるうちに、より若くなっていくような感じがしたこと。気さくな人で、客をステージに上げて踊らせもした。ラテン様式に沿ったものから、けっこうジャジーな開き方をするものまで、自在。ブエナ・ビスタ(2001年2月9日)関連曲は客の拍手がでかい。彼女はジャズ・スタンダードの「サマー・タイム」を英語で歌ったりもしたが、それも良かった。とともに、もし彼女が米国やフランスで生まれていたなら、彼女はとんでもなく知名度を持つ存在になっていたかも、なーんて思った。

 面白いのは、彼女がステージに登場した後でも、ヴォーカル曲の間に1曲づつ、計2度ヴァルデスたちはインスト曲をやったこと。そのとき、彼女はステージ袖に引っ込まず、ステージ中央に置かれた椅子にちょこんと座り、うれしそうに演奏を聞いている。なんか、その悠々の振る舞いも絵になる。とかなんとか、やはり、希代の歌い手であることを思い知らされた、うれしい実演でありました。


<その後の、ええん>
 例によって、酩酊ご機嫌で深夜に帰宅し、起きてェ。うおおー飛行機、乗り遅れた。。。。。。。。寝坊というよりは、なぜか時間を間違って頭に刻んでいた。←こんごこーゆーことはふえていくのだろうな、ヤだけど。遊びの予定、かなりリセット。どっちにしろ、珍しく仕事が片付かずPC持って出なきゃと思っていたので、良しとしとこう。ぐすん。

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