ザーズ、マイア・ヴィダル
2012年2月23日 音楽 前座で、マイア・ヴィダル。滞日中に24歳の誕生日を迎えたそうな、おばあちゃんが日本人という、他にドイツ人やスペイン人フランス人などが入った、米国人。大学はカナダのそれを出ているという。アコーディオンやトイ・ピアノを操りながら、妖精のような感じで、浮世離れした、ぽっかりと宙に浮いているような表現を綴っていく。サポートの男性が一人つき、電気ギターや鉄琴などでサポート。10代のころはパンク娘だったらしが、そういう放蕩(?)を経ての、という解釈もしたくなる、密やかな、もう一つの外しの手作りポップスの担い手。超然とした佇まいは、少しアンドリュー・バード(2010年2月3日)を思い出させた部分もあるかな。20分のパフォーマンス。可愛いし、ちゃんとショウを見たい。MCはそんなに凝ったことは言わないながら、日本語でこなす。
その後、ザーズが登場。左右異なる色の靴を履いている。2010年にメジャー・デビューしたとたん本国フランスで一気に人気沸騰、エディット・ピアフの再来なんて言われ方もされているという今のシャンソン界の、暴れん坊感覚がすこぶる受けている女性歌手だ。
やっぱり、その奔放なノリはすごい。塩辛い声質を介する歌い方は単調であると思わせるものの、ギター二人、キーボード、ウッドと電気両刀のベース、ドラムというバンドと一緒に、<私に隠すべきものは何もない>と言わんとするかのように、私の歌を開いていく。ときに、ロックっぽく、ときにスウィング色を持ち。ファンキーなのも1曲。アンコールで、ピアフが歌った古い曲も2曲取り上げる。腹をガバっと開くようなノリにふれ一瞬昔のP.J.ハーヴェイの様を思い出したが、ハーヴェイのそれはロック的美意識を存分に介しているのに対し、ザーズの場合はもっと歌謡曲的というか、芸能と言いたくなるにおいがある。ま、なんにせよ、そのぶっちゃけの様に触れるだけでも価値があると思った。
ぼくたちはフランスにしゃれたもの、粋なものを求めたりもするが、彼女はそうしたところとは別の、移民の多い国でもあるという生理的に雑多な側面を思い出させたりもする? 一から十まで、笑顔で一生懸命。MCもなんとか日本語でやろうとする。かなり、不十分な覚え方ではあったけど(←ヴィダルのそれと比較しちゃうと)。
<今日の、会場>
赤坂・ブリッツは満員。初日の今日はソールド・アウトであるとも、聞いた。確かにフランスでは大スターではあるが、日本ではそんなに有名ではないわけで(でも、2009年のフジ・ロック・ファスティヴァルに出演歴あり)なんかシャンソンという言葉が入ると、別の動員力があるのか、と思ってみたり。会場で知人に友達を紹介される。その方も、性は佐藤。同じですねと言い合うと、知人は「今、鈴木を抜いて、佐藤が日本で一番多い姓になったんですってね」と言う。へえ、そうなの。それは、初耳だ。ぼくの親はそれぞれ、佐藤と斎藤。昔からずっと、名字に関しては“その他、大多数”という所感を持っています。←それって、意外と楽なり。
その後、ザーズが登場。左右異なる色の靴を履いている。2010年にメジャー・デビューしたとたん本国フランスで一気に人気沸騰、エディット・ピアフの再来なんて言われ方もされているという今のシャンソン界の、暴れん坊感覚がすこぶる受けている女性歌手だ。
やっぱり、その奔放なノリはすごい。塩辛い声質を介する歌い方は単調であると思わせるものの、ギター二人、キーボード、ウッドと電気両刀のベース、ドラムというバンドと一緒に、<私に隠すべきものは何もない>と言わんとするかのように、私の歌を開いていく。ときに、ロックっぽく、ときにスウィング色を持ち。ファンキーなのも1曲。アンコールで、ピアフが歌った古い曲も2曲取り上げる。腹をガバっと開くようなノリにふれ一瞬昔のP.J.ハーヴェイの様を思い出したが、ハーヴェイのそれはロック的美意識を存分に介しているのに対し、ザーズの場合はもっと歌謡曲的というか、芸能と言いたくなるにおいがある。ま、なんにせよ、そのぶっちゃけの様に触れるだけでも価値があると思った。
ぼくたちはフランスにしゃれたもの、粋なものを求めたりもするが、彼女はそうしたところとは別の、移民の多い国でもあるという生理的に雑多な側面を思い出させたりもする? 一から十まで、笑顔で一生懸命。MCもなんとか日本語でやろうとする。かなり、不十分な覚え方ではあったけど(←ヴィダルのそれと比較しちゃうと)。
<今日の、会場>
赤坂・ブリッツは満員。初日の今日はソールド・アウトであるとも、聞いた。確かにフランスでは大スターではあるが、日本ではそんなに有名ではないわけで(でも、2009年のフジ・ロック・ファスティヴァルに出演歴あり)なんかシャンソンという言葉が入ると、別の動員力があるのか、と思ってみたり。会場で知人に友達を紹介される。その方も、性は佐藤。同じですねと言い合うと、知人は「今、鈴木を抜いて、佐藤が日本で一番多い姓になったんですってね」と言う。へえ、そうなの。それは、初耳だ。ぼくの親はそれぞれ、佐藤と斎藤。昔からずっと、名字に関しては“その他、大多数”という所感を持っています。←それって、意外と楽なり。
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