代官山・晴れたら空に豆まいて で、女性2人組のTADZIOを見る。ギターとドラムという編成は あふりらんぽ(2009年6月9日、他)と同じ。で、乱暴さがいい感じの、ガレージ・パンク風リフに肉声が可愛く乗る表現を聞かせる。いろいろつまみ食いを散りばめるあふりらんぽと比すともっと明快。定石外しの諧謔がぽわ〜んとこぼれるのは共通するが。そして、このユニットは風体とのギャップもたいそうおもしろい。外見だけだと普通の女性で、イメージとしては大昔だとプリンセス・プリンセスのカヴァー・バンドをやっていますという感じ二人なんだもの。この生理的にどこか抜けた音楽を彼女たちの肉親はどう感じているのかな、なんて余計なことも考えちゃったよー。うぬ、ぼくは海外でウケても不思議はないと思ったが、まだぜんぜんそっち方面の引きはないらしい。

 と、それが、4つバンドが出るうちの、最初のバンド。そのまま見たかったが、近くのユニットに移動。なんか、日本の担い手を軽視しているみたいで、ほんの少し自分に嫌悪を覚える。会場入りすると、LAのDJ/クリエイターのデヴォンフーがプレイ中。愛想良くやっていたような気もするが、あまり印象に残っていない。やはり、暗がりの中でのDJイングはよほど巧みに分かりやすくオペレイトされないと、遠目にはPCに入っているデーターを簡便に流されているキブンに、ぼくはなってしまう。

 そして、テキサス州出身のアラン・パロモ(チカーノのよう)のソロ・プロジェクトであるネオン・インディアンの実演。鍵盤奏者2、ギター/ベース、ドラム奏者を伴ってのパフォーマンスで、イントロとかでは本人も機材をいじったりもするが、彼は基本マイクを持って歌う。そうすると、ちゃんと観客とパフォーマーとして向かい合おうとする意思が出るナ。で、データーと生演奏を併用するパフォーマンスはなかなかこなれていて、同じ系統におかれる先のウォッシュト・アウト公演(2011年1月24日)より、ぼくはいいなと思えた。やっていることは、かつてのエレクトロ・ポップそのものなんだけど、堂々それを共感を誘うポップ行為として彼は開いていた。

<今日は、ニコニコ>
 あったかい。昼間、気持ちよく原稿を書き、外出したら、やはりいつもと比べたら寒くない。うれしくなって、代官山まで歩く。ぜんぜん、苦にならず。冬がこのぐらいの気候だったら、うかれっぱなしか。でも、寒い日が続いたから、そういう所懐も得るのだろう。ユニットで会った知人に、今日は薄着ですねと言われた。彼女はぼくに、冬だと厚着しているという印象を持っているらしい。ともあれ、その後も、渋谷の飲み屋まで歩いて流れちゃう。で、夜半の帰宅時、また歩いてしまう。おお、あり得ねえ。のべで1日の24分の1ほど、歩いたゾ。今日は、この冬一番歩いた日になるのは間違いない。ぼくはとってもできる子じゃあないかと、なんか大満足。。。

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